世界を目指す前に 知っておきたい、あれこれ

未来を生きる次世代への置き書き

独身者は旅行保険入った方がいいかも

suhartini, · カテゴリー: 未分類

少し暇なので、またブログを書くことにする。

ちょっと嫌な話で恐縮だが、海外に住んでいる方は、旅行保険をかけているだろうか?

人によっては、旅行保険ではなく、現地に公的な保険制度があれば、それに加入している人もいるかと思う。

そういった公的保険は、病気や事故での医療費を負担してくれるので、本当にありがたい制度だ。

しかし、できれば、こういった公的保険は、すでに現地で結婚してしまった場合にのみに、お勧めする。

まだ独身だったら、できたら旅行保険を掛けたほうがいいのではないかというのが、筆者の意見だ。

なぜか?

それは、何かあって、海外で亡くなってしまった場合の、遺体搬送費用がべらぼうに高いからである。

 

ちなみにだが、筆者の知人で、海外在住中に亡くなった方が3人いる。

うち2人は、現地で埋葬された。

片方は現地の男性と結婚していたので、今も夫と住んでいた家の近くで眠っている。

もう1人は独身だったが、ご遺体を日本に搬送する費用が賄えず、現地に埋葬された。

 

この遺体搬送費用なのだが、とても高額だということは、筆者はかねてから仕事で葬儀関係者と取引をしていたときに聞いていた。

例えば、火葬が禁じられている宗教(イスラム教)の外国人が日本で亡くなった場合、募金し合って遺体を母国に運ぶそうだが、運ぶといっても、荷物を空輸するのとはわけが違う。

まず、遺体を保管するための防腐処置(エンバーミング、embalming)をする。

通常、日本の葬儀ではエンバーミングではドライアイスを用いるので、費用はそんなにかからないが、海外へ搬送するための防腐処置は、衛生処置も必要となるため、エンバマーと呼ばれる特別な技術者か、医療関係者によって行われるので、手術費用ぐらいの料金が掛かる。(何十万円から100万円前後まで...というレベル)

 

さらに、飛行機に乗せる場合は、ジェラルミン製の特殊な専用ケースに入れなければならない。これも、何十万円というレベル。

さらに、海外への搬送許可や空港までの移送代、ご遺体搬送専用の航空輸送費に加え、母国での搬入許可費用など、様々な手数料がかかる。

手続きは煩雑で、しかも限られた時間で行わなければならないので、通常はエージェントを利用するが、その手数料も含めると、何百万円というレベルになってしまうそうだ。

ちなみに、知人が日本へ移送されたときも、500万円かかったと聞いているので、それくらいの費用が相場であることは間違いない。

 

よく、インドへ貧乏旅行を決行する人が、「野垂れ死にしたら、ガンジス川に流してもらう」などと冗談を言っているが、日本人の場合、そう簡単な話ではない。

通常、日本人が海外で亡くなった場合は、日本大使館に知らされ、遺族が現地へ渡航し、本人確認をし、その後、どうするのかを、遺族が費用を参考にして決めなければならない。

例え、本人がガンジス川に流してもらうことを希望したとしても、葬儀は宗教的な儀礼をともなうので、日本人という異教徒の受け入れをしてくれるとも限らないのだ。(もし、インド人と結婚してヒンズー教徒となった日本人なら、ガンジス川に流してもらうことは可能かもしれない。)

もし、土葬が一般的な国の場合でも、これまた外国人の埋葬を受け入れてくれるかどうかは、微妙だ。

というのも、既に埋葬地が不足している国もあるからだ。

友人がアメリカに住んでいたが、アメリカも土葬が一般的なので埋葬地が不足していると言っていた。

で、古い墓地跡をつぶして造成された住宅地に家を買うと、夜中にポルターガイストのように窓ガラスがカタガタ揺らされることがあるとか。

いずれにせよ、独身の方は、旅行保険に入った方がいいかも、という理由はこういうことなのだ。

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