「シャッセの意味は何ですか?」
僕はレッスンで生徒さんに聞きます。
「カニ歩きです」
「横に動く」
「閉じる」
いろんな答えが返ってきます。
イメージでは「カニ歩き」がわかりやすいかもしれないですね。
シャッセはワルツ、タンゴ、スロー、クイック、チャチャチャ、サンバ、パソに使われます。まぁ、ほぼ全部の種目ですね。
シャッセには種類もいろいろあって、特にチャチャチャのシャッセは9種類もあります。ただ、どのシャッセも基本的な概念は同じです。
社交ダンスにおけるシャッセの意味は
・QQSのタイミングで行われる、「開く、閉じる、開く」の3歩の足の動作のこと
です。
動作としては「開く、閉じる、開く」で、
タイミングは「Q,Q,S(クイック、クイック、スロー)」
開く閉じる開くがシャッセ、と知っていれば自分のルーティンのどこがシャッセなのか、そうじゃないのかはっきりしますね。
タイミングのQQSの最初のQ2つはSを半分にしたものです。
つまり、半拍です。
例えばワルツのシャッセフロムPPのカウントは「2と3」になります。
「2と3」と書くと、「2」「と」「3」のどれも同じ拍のように見えますが、「2」「と」は半拍です。「3」が一拍。
これを実際に音楽に合わせて踊って表現しようとすると、足を引き寄せる動作を早くする必要があります。
感覚的には「2」の足に体重がかかった瞬間に「と」の足を引き寄せてくる感覚ですね。
「2」「と」の2つの動作を限りなく近づけて、ほぼ同時にステップする感覚。
シャッセはフランス語で「追う」という意味もあり、開いた足を閉じる足が追うようなイメージです。
横だけでなく、前にも後ろにも斜めにもシャッセはあります。
シャッセが土台となって発展していくステップがローリングオフジアーム。
ベーシックを理解しておくとバリエーションになった時の考え方に役立ちますよ。
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