カテゴリ:前立腺がん
◆◆ PSA検査と再燃 ◆◆
ずいぶん暖かくなりました。 いつも思うのですが、最近は、春と秋があっという間に過ぎてしまい、冬と夏の繰り返しの気がします。
風邪やインフルエンザの季節も終わり、活動的な季節です。なるべく外にでて、体力維持向上に努めましょう。
前立腺がんとの闘いでの、前立腺がんに対する治療以外の体調維持が重要なことが最近注目を浴びています。
『骨の健康』『サルコペニア』などの言葉を、耳にされたことはありませんか。 きちんと歩けること、生活できることが、生きていく基本です。
4/20から鹿児島市で、日本泌尿器科学会総会が開催されます。 私Uromasterも参加し、討議に加わりたいと思います。
◆◆ PSA検査と再燃 ◆◆ 前立腺がんの診療治療において、有用な血液検査にPSA検査があります。 数mlの採血で、1時間前後で結果がわかる、有用な検査です。
米国では、1990年代から前立腺がんによる死亡は減少しています。 これはPSA検査が診療に使うことができ、早期発見が可能となったからといわれています。
PSA検査によって、早期に前立腺がんを見つけることができるようになりました。
また、治療後の再発の確認や、治療効果を見るために定期的にPSA検査を行っている患者さんも多いと思います。
私たち泌尿器科医は、PSA検査で、治療がうまくいっているか、再発していないかを、チェックしています。 最近はPSA検査だけでは、大事な再発を見逃すことがあることも言われています。 ただし、一般的にはPSAが上昇して来れば、病状が進行再発しているのではないかと疑うことはできます。
PSAの値の変化をみるわけですが、PSA再燃とは、どういう場合をいうのでしょうか。
まずは復習です。
私の『前立腺がん、前立腺がん疑いと言われたら読む本 2017年2月版』からの抜粋です。
########################### この文章を読まれる方の多くは(家族の方かもしれませんが)、前立腺がんの診断は、PSAの採血に異常が出たのがきっかけだったのではないでしょうか? ###########################
PSAの値が高ければ高いほど、前立腺がんである可能性は高くなります。 PSAの値が高ければ高いほど、前立腺がんの病期は進んでいることが多いです。 手術や放射線療法や内分泌療法を行うと、効果が出ると、PSAは低下します。 逆に、前立腺がんが再発したり、病状が悪化するとPSAは上昇することがほとんどです。 そういう場合 『PSA再燃』や『生化学的再発』 と言ったりします。
皆さん(前立腺がんの患者さんです)は、経験しているかもしれませんが、PSAの値は変動します。 PSAの値に一喜一憂されているかもしれません。 主治医も患者さんもPSAの値を重要視しています。
それでは、この『PSA再燃』は、どういう状態をいうのでしょうか。
次回の電子配信は、治療の継続や変更に重大な影響を与えるこの『PSA再燃』についてわかりやすく説明したいと思います。
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最終更新日
2017年04月19日 05時55分23秒
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