2015年6月22日月曜日

DPP-4阻害薬で急性膵炎のリスクって上がるの?

新しくDPP-4阻害薬が処方になった患者さんへ交付をしていたら、
2年位前に急性膵炎で入院したことがあると言われ、
添付文書の副作用に膵炎って書いてあるけど大丈夫なのか?
と疑問に思ったので調べてみた。
(その場は、Drへ既往を報告後、膵炎の初期症状をおさらいしそのまま交付した)
 
 
膵炎既往の人に対して使用した際のリスクについては試験がなさそうなので、
一般的にDPP-4阻害薬を使用した場合の膵炎リスクについて調べてみる。
 
 
****************************
P 2型糖尿病の患者
I  GLP-1作動薬、DPP-4阻害薬
C プラセボ、生活習慣の改善、他の糖尿病薬
O 急性膵炎発生数
  システマティックレビュー
 
<検索>
対象:12週以上のランダム化比較試験、比較試験、コホート研究、症例対照研究
データベース:Medline、Embase、CENTRAL、ClinicalTrials.gov
言語:制限無し
<文献抽出と評価>
独立して2名で行い、不一致は話し合い、合意が得られない場合は第3者が解決
<risk of bias>
介入試験:コクランのrisk of bias ツール
観察試験:Newcastle-Ottawa 品質評価スケール
出版バイアスは評価していない
<結果>
RCT・・・55試験(33227人)のメタアナリシス
 incretin 23 / 20127
 control  14 / 13100
 OR 1.11 (0.57 to 2.17 , I2=17%)
観察研究・・・3件のコホート研究、2件の症例対照研究
 JAMA Intern Med. 2013 Apr 8;173(7):534-9. 以外はORは1付近で有意差なし
 (メタアナリシスはしていない)
 
****************************
 
RCTで0.11%、コホート研究で0.47%の発生率で、
インクレチン関連薬で膵炎のリスクが増えるとはいえないそう。
サブグループ解析でDPP-4群だけ見ても余り結果は変わらない様子。
ただRCTは、異質性は低めだけれど、
発生率が低く各試験の標準誤差が大きいので、正確性は低いかも?
 
 
 
一応、上で記載のあった症例対照研究も見てみる。
 
 
****************************
P Blue Cross Blue Shieldの保険に加入している18~64歳で
  2005/2/1~2008/12/31に2型糖尿病と診断され薬物治療を受けた人
I  エキセナチド、シタグリプチン
C それ以外の糖尿病薬
O 急性膵炎による入院
  110万人のデータベース解析による症例対照研究
 
<症例>
期間中の任意の時点で急性膵炎で入院の記録があった人
(1回目の処方から3ヶ月以内は除外)
<対照>
年齢、性別、加入保険、DSCI、加入パターン、追跡期間、
が症例群と同じようになるようにランダム抽出
<交絡因子>
高脂血症、飲酒、喫煙、胆石、肥満、胆管/膵臓癌、嚢胞性線維症、がん
医療費の水準(resource utility band)
(条件付ロジスティック回帰解析で調整)
<結果>
エキセナチド、シタグリプチンの使用歴あり
調整OR 2.07 (1.36 - 3.13)
 
****************************
 
 
DPP-4阻害薬によって急性膵炎のリスクが、
増えるか、増えないかはよく分からない(あまり変わらなさそうではある)けど、
発生率自体も低いから日常ではあまり気にしなくてもよいのかも知れない。
 
しかし、日本だと実際に使われている第一選択薬がDPP-4阻害薬になっている
ような印象もあって、処方が良く来るので気にした方が良いのか??
そのもそも膵炎の既往があるとまた膵炎になるリスクって高いの?
 
 
患者さんはあんまり気にしてなかったけど、
こないだのはどう対応したらより良かったんだろう。。

1 件のコメント:

  1. 私は今しばらくブログサイトにいましたが、今日は私も被害者だったので、自分の話を共有すべきだと感じました。私は6年間HIVに感染していましたが、治療法が得られるとは思っていなかったので、2年間の関係で別れた後も結婚するはずだった男性と結婚することができなくなりました。彼は私がHIV陽性だったことを知りました。だから私は誰かを治療したブログサイトのDr. Ituaについて知り、その人は彼女がどのように治癒したのか、彼女の連絡先の詳細を話した、私はDr.私の負担が完全に終わったのも彼の漢方薬を使用しました。私の息子はすぐに2になり、私は神に感謝し、彼の薬にも感謝します。次の病気を治すことができます。アルツハイマー病、ベーチェット病、クローン病、パーキンソン病、統合失調症、肺がん、乳がん、コロ-直腸がん、血液がん、前立腺がん、siva。致命的な家族性不眠症第V因子ライデン変異、てんかんデュピュイトラン病、線維形成性小細胞腫瘍側Sc、線維筋痛、フルオロキノロン毒性
    症候群線維化異形成症進行強皮症、発作、アルツハイマー病、副腎皮質癌。喘息、アレルギー性疾患。Hiv_エイズ、ヘルペ、Copd、緑内障、白内障、黄斑変性、心血管疾患、肺疾患、肺炎
    認知症、ループス。
    、クッシング病、心不全、多発性硬化症、高血圧、結腸直腸がん、ライム病、血液がん、脳がん、乳がん、肺がん、腎臓がん、HIV、ヘルペス、B型肝炎、肝炎症、糖尿病、子宮筋腫、Get Your Ex戻る、もしあれば(drituaherbalcenter@gmail.com Or Whatsapp Number。+ 2348149277967で彼に連絡してください)彼はまた、いくつかの結婚の問題を処理する方法についてアドバイスすることができます。彼はいい人です。

    返信削除