ペガサス Pegasus
ギリシア神話に登場する伝説の生物である。
翼を持ち、空を飛ぶことが出来る馬とされる。
日本語では、天馬(てんま)と訳されて呼ばれる。

空駆ける天馬『ペガサス』
翼を持つ、この美しい生物は
その高貴な外見に見合った血統と
美しい外観からは想像もできない
意外なモンスターの血統を引く存在だ。


ペガサスの父は海神ポセイドン


母は魔女メデューサなのである。


その誕生を語るには、まずギリシャ神話の
一人の英雄譚を語らなければならない。

最高神ゼウスと、人間の娘ダナエの間に生まれた
ペルセウスは、セリフォス島の王の命令で
怪物メデューサを退治しに行くことになる。


メデューサは、髪の毛が蛇で見る者を石にしてしまう瞳
を持つ、恐ろしい力を持った魔女であった。





ペルセウスは、女神アテナに智恵を借り、直接メデューサと
視線を合わせず、自分の持つ青銅の盾(アテナの盾)
メデューサの姿を映した。


そして、盾に映し出されたメデューサの姿を見ながら
剣でメデューサの首を切り落とした。
アテナの盾にメデューサの姿を映したのは、直接
メデューサの姿を見たら石に変えられてしまうからだった。


こうして、ペルセウスは見事メデューサを退治した。


この時メデューサは、海神ポセイドンの子を身ごもっており
ペルセウスに首を切り落とされると

その飛び散った血の中から
翼を持った馬「ペガサス」が誕生した。


メデューサの首を掲げる
ペルセウス


ベンヴェヌート・チェッリーニ作(1554年)







イタリア フィレンツェ
ヴェッキオ宮殿前のシニョリーア広場





ところで、ペガサスの伝説には、もう一人
ギリシャ神話の英雄が登場する。
それは、ベレロフォンという男だ。


殺人の罪で国外追放となった、若者ベレロフォンは
リュキュアの町に流れ着く。

ちょうどその時、リュキュアはキマイラという
怪物に悩まされており
リュキュア王は、キマイラを退治する英雄を探していた。
そこで、白羽の矢が立ったのがベレロフォンであった。

Chimaira
「キマイラ」は頭がライオン、胴体が山羊
尾が毒蛇で、口から火を吐く怪物であった。




ベレロフォンは、王の頼みを引き受け、預言者に相談する。
すると預言者は

「キマイラを退治するには
ペガサスを手に入れる必要がある。
そのためには
アテナの神殿で一晩過ごさなければならない」

と告げる。

ベレロフォンは、アテナ神殿で
アテナからペガサスを御すための黄金の手綱を渡される。

こうして、入手した魔法の手綱の力でペガサスを捕え
調教することに成功したベレロフォンは

天馬に跨(またが)って、空高く舞い上がった。


ベレロフォンは、空中からキマイラの口に鉛を突き入れた。
すると、キマイラの吐き出す炎で溶けた鉛が喉を塞ぎ
キマイラを退治することに成功した。


このキマイラ退治を皮切りに、ベレロフォンは
ペガサスの力を借りながら、様々な困難に打ち勝つ
名高い英雄となって行く。



ペガサスとベレロフォン(トルコで発掘されたレリーフ)


英雄の名声に思い上がったベレロフォンは、次第に増長し
ある日、ペガサスに乗って神々の住むオリュンポス山まで
昇ろうとする。

しかし、その高慢さに怒ったゼウスが
ペガサスにベレロフォンを振り落とすように命じ
ペガサスから落ちたベレロフォンは、荒野に墜落した。
そして、狂気に襲われ荒野を彷徨ったという。
(死亡したとする説も)

のちに、ペガサスは神に召され
星座(ペガサス座)になった。


ペガサスは、星座になった後は、ゼウスの雷雲を
世界各地に運ぶという名誉ある役職を与えられた。


ペガサスは、天上の星座となり「霊感」の象徴とも
ローマ時代には「不死」の象徴ともなった。


紋章学上では「教養」や「名声」の象徴である。






この世に邪悪がはびこる時
必ずや現れるという希望の聖闘士
セイント

その昔、戦いの女神アテナを
常に守る少年たちがいた



彼らは、アテナの聖闘士(セイント)と呼ばれ
己の肉体だけを武器として戦った


その拳は、空を引き裂き!

その蹴りは、大地を割ったという!

そして今、真の勇気と力を持った少年達が
新たな聖闘士(セイント)として蘇った




「聖闘士星矢 ペガサス幻想」

抱きしめた 心の小宇宙(コスモ)
熱く燃やせ 奇蹟を起こせ
傷ついたままじゃいないと
誓いあった 遥かな銀河

ペガサス幻想(ファンタジー)
そうさ 夢だけは
誰も奪えない 心の翼だから

聖闘士星矢 少年はみんな
聖闘士星矢 明日の勇者 Oh Yeah
聖闘士星矢 ペガサスのように
聖闘士星矢 今こそ はばたけ



聖闘士星矢 第1話
「よみがえれ!英雄伝説」




【ストーリー】
星矢は、聖闘士(セイント)の総本山である
ギリシアのアテネ聖域(サンクチュアリ)に送られ
鷲座の白銀聖闘士(シルバーセイント)魔鈴のもとで
6年間にわたって過酷な修行を受ける。


石は原子で出来ている
私もお前の体も、原子で出来上がっている
この地上にあるものは全て
夜空に輝くあの星も

破壊するということの根本は
原子を砕くということなの

宇宙は、150億年前に 一つの塊から
ビッグバンの爆発によって誕生したの

言わば、お前の肉体も

爆発によって生まれた小宇宙
コスモの一つなのよ

真の聖闘士(セイント)は、自己の体内にある
その小宇宙(コスモ)を爆発させることによって
超人的な力(パワー)を生み出すんだわ

そして、大地を割り、星を砕くのさ!!



お前は自分の体の中に「宇宙」を感じたことがあるか!?

星矢の拳が、ペガサスの13の星の軌跡を描いている!!




教皇の見守る前で、カシオスを倒した星矢は
聖域(サンクチュアリ)より聖衣(クロス)を授けられ
天馬座(ペガサス)の聖闘士(セイント)となった。







「聖闘士星矢 永遠ブルー」

きらめく星座が おまえを呼んでる
それは選ばれた 戦士の証
ギリシャ神話のように
まぶしい聖衣(クロス) まとって wow yeah

ああ 未来(あした)の空は ブルー
どんな夢も 信じれば 叶うよ oh
ああ 心にしみる ブルー
永遠の輝き