クライマーズ・ハイ | むすめの右フック

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クライマーズ・ハイ (2008)
時間:145分
製作国:日本
ジャンル:ドラマ

【監督】原田眞人
【出演】堤真一 / 堺雅人 / 尾野真千子 / 高嶋政宏 / 山崎努 / 遠藤憲一 / 田口トモロヲ / 堀部圭亮 / マギー / 滝藤賢一 / 皆川猿時 / でんでん / 中村育二 / 螢雪次朗 / 野波麻帆 / 西田尚美 / 小澤征悦



これは、横山秀夫さんの同名小説の映画化。
御巣鷹山の日航機墜落事故を取材する新聞記者のお話。


この事故は、よく覚えてますねぇ。
ヘリコプターで救出される女の子の映像も鮮明に覚えてる。
夏休みだったんで、朝までテレビにかじりついてました。


で、この映画は、事故そのものじゃなく
それを報道する側に焦点を当ててるトコロがユニークですね。
日航機事故の全権デスクを任された新聞記者のお話。なので、

単独機の事故では世界最大と言われるほどの航空事故なのに
現場じゃなく、ほぼ北関東新聞社で お話が進むんですね。
そのアタリが、ちょと異質で興味深い。


あと、墜ちたのは、長野?群馬?え、長野有力!?
いやいや!群馬キタァー!みたいな。

痛ましい事故なんだけど、これはチャンス!っていう
そういうドライなトコロがリアルさを増しますね。

で、さらに社内には 派閥があったり、あと上下の確執。
はたまた編集局と販売局とのせめぎ合いとテンコ盛り。


で、そんな汗臭い男たちの泥試合をメインに
主人公の家族の絆や 地元紙の存在意義、報道の在り方。
それらをギュウギュウ詰めにして投げかけてくる。

だから観てる方は たまったもんじゃない。
もう 嬉しい悲鳴です。あははっ


ただ、当時の回想と並行して流れる現在の山登りのシーン。
これが、ちょと上手くかみ合ってなかったかな?
なのでラストも軽い蛇足感。なんだけど

傑作であるコトには違いない!





クライマーズ・ハイ (2005)
時間:150分
製作国:日本
ジャンル:ドラマ

【監督】原田眞人
【出演】佐藤浩市 / 大森南朋 / 新井浩文 / 高橋一生 / 岸部一徳 / 塩見三省 / 大和田伸也 / 光石研 / 松重豊 / 岡本信人 / 石井愃一 / 谷本一 / 山中聡 / 嶋尾康史 / 菅原大吉 / 久遠さやか / 植松真美 / 安居剣一郎 / 橘ユキコ / 寺島進 / 美保純 / 石原さとみ / 中村優子 / 川口翔平 / 大川翔太 / 木村茜 / 赤井英和 / 岸本加世子 / 伊武雅刀 / 杉浦直樹



で、こちらは、TVドラマ版。
映画版は、いろいろ設定を変えてありましたが
こちらは、ほぼ原作通りのお話になってます。


で、こちらの主人公は佐藤浩市さんなんですが、
私、ある方のツイートを見てからと言うもの
佐藤浩市さんを見ると つい笑けちゃうんですよね。

佐藤浩市は床屋に行け!
これが、頭から離れない。はっはっはっ


で、こちらは原作同様、主人公の家族の描写が多く。
あと、映画版では省かれた 入社したての後輩の死や
その従姉妹の 新聞の読者欄への痛烈な投稿などなど

佐藤浩市さん演じる「悠木」という男が抱える苦悩や
新聞記者としての彼を支える信念なんかを際立たせてくれます。
そして それが、山登りのシーンへと結びついていくわけですね。


で、とくにグッときたのは、その死んだ後輩の従姉妹の件。
これ、石原さとみさんが演じてるんですが良かったですね。
あの唇から発せられる言葉はとても説得力があるw

で、あと、個人的に楽しめたのは岸本加世子さん。
この人は、ムー一族から変わんないな。と
いろいろと感慨深い。あははっ


ま、でも、TVドラマなんで映画と比べると やはりチープ。
迫力を求めるなら やっぱり映画版がおススメですね。