夜空高く月がのぼっていた。狼男でもあるまいに、月を見るとちょっと興奮する。ほぼ満月だけど今一歩かな。帰って調べたら、満月は明日だった。
あんなものがよく浮かんでいるな、などと思う。
けれど地球だってそうだ。
地球の自転の速さを知っているだろうか。
その最大時速1700 km。
ちなみに音速は時速1225 km / 秒速340m。音より早く回っている。まさに超音速だ。もう目が回るどころの騒ぎではない。高速スピンだ。
地球の公転の速さを知っているだろうか。
時速およそ10万 km、秒速28 km。
スペースシャトルは秒速8 km。
そんな馬鹿みたいなスピードで宇宙を飛んでいる。
太陽系は秒速217キロで銀河系を公転しているそうだ。
もう、いいか……みんな回ってるし、みんな飛んでるんだ。
宇宙の規模から見ると、ちっちゃな、ちっちゃな、ちっちゃな
天の川銀河の中の、さらに、ちっちゃな、ちっちゃな、ちっちゃな銀河系の中の、さらに、ちっちゃな、ちっちゃな、ちっちゃな、太陽系のなかの、さらに、ちっちゃな、ちっちゃな、ちっちゃな、見えないぐらいちっちゃな地球。
大海原に浮かぶケシ粒よりもちっちゃな地球。
僕達はそこに生きている。
UFOを信じるだの信じないだの。宇宙人はいるだのいないだの。
そんな話をしている人が未だにいるのが信じられない。
サムシング・グレートは何を企み、なにを思う。
僕は、もう眠い。
瑠璃色の地球 / 沢田知可子
ポチポチッとクリックお願いします。
短編小説 ブログランキングへ
にほんブログ村