さて、まずは前回のおさらいです。
財政健全化などクソくらえだ(基礎編)
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11929713823.html
簡単にまとめると財政健全化など不要ということです。というか日本の財政はめちゃめちゃ健全なのです。この状況で財政健全化を口走るような輩は万死に値すると言っても過言ではありません。
そこで、読者の皆様にはこの狂った考えを是非正していっていただきたいと思うのですが、今回はそのための理論武装を強化するためのエントリーを書くこととしました。
まず大事なのはこの1点だけです。
政府は日本円を発行できるから国の借金は問題ない!!!!
このラインから外れた議論ははっきり言って余計です。話がややこしくなるだけですので、する必要はありません。以下に玄人が展開しやすい、不要な議論をまとめてみました。
①国の借金が増えたのは名目GDPが伸びないせいで税収が伸びなかったからだ。名目GDPが増えれば税収が増えるので国の借金問題は解決。
→そもそも現時点で国の借金問題などないので、この議論自体どうでもよい。
②現在、国の借金がGDPの2倍あるが、名目GDPが伸びれば国債/GDPの比率を下げることができる。
→国債残高とGDPの比など特に何の意味もない指標を取り上げる必要がないし、上がろうが下がろうが関係ない。
③税収弾性値が1だと?本当は3だ!!
→だから、国の借金問題など存在しないと何度言えば・・・。(ちなみに税のスタビライザー機能を考えると税収弾性値は高値であるのが好ましい・・・が、国の借金問題とは何の関係もない。)
④公共事業の乗数効果は1だと?本当は3だ!!
→こちらは国民生活の破綻を最初から問題にしているので、乗数効果がいくつだろうが必要な公共事業はやるべき。
⑤消費税を増やすと景気が悪くなって税収が逆に下がる。
→税収がどうなろうが景気が悪くなることが問題。議論を国の借金問題はないというところからスタートさせておけば税収の話はする必要なし。
⑥日銀が国債を買い取ることによって返済しなければならない実質的な国の借金が減る。
→その実質的な国の借金が増えても問題ないという話をしているんですけど・・・。
⑦国の借金ではない、政府の借金だ!!
→そんなの誰でも知ってるよ(笑) まぁ、マスコミ報道見れば分かりますが、あの人たちは完全に「政府の借金」の意味で「国の借金」って言葉を使ってますし、一般の国民も同様です。彼らは最初から「政府の借金」が多いことを問題視しているのです。
⑧国の借金は1000兆円だと?資産は630兆円あるから、純粋な借金は370兆円だ!!
→だから何?たとえ純粋な借金が1000兆円だろうが問題ないという話をしているんだと、何度言えば・・・。
つまり、国の借金に問題はないと言っているのに税収を増やさなければならないなんて話をするのは矛盾であるということです。しかも、経済のことをよく知らない方々に説明するのには手間がかかる用語などを使うメリットもほとんどありません。どうしても上記の話をしたいのであれば、必ず頭に「国の借金に問題はないんだけど、~」をつけるようにされて下さい。
というわけで、まず議論のとっかかりとして
「消費税増税のせいで過去最悪の不況らしいね」
「政府はカネ刷れるから国の借金なんて問題ないよ」
「政府は金をケチらずに、とっとと金を出せ!!」
ってなところから始めたいところですね。すると、ざっくり分けると以下の3通りの反応が返ってくるでしょう。
①「え?まじで?それは知らなかった。」
洗脳が解けるパターンですね。こういう反応が返ってくると嬉しい気分になりますね。ちなみに「じゃあ、なんで増税とかするの?」とか聞き返されたときには「政治家とかも知らないから。」と返しておきましょう。まぁ、実際は知っている人もいるんでしょうが、面倒くさいのでこんな感じで。
②「いや。財政再建しないと国債が暴落して%○▲×&$#◎・・・」
財政均衡主義が正しいと信じて生きてきたパターンですね。中途半端な経済知識で反論してくる彼らを論破することは難しくはないのですが、経済知識があまりない人だとうまくいいくるめられてしまうかもしれません。なので、初心者にも使えるテクニックを紹介します。
「なんで、そうなるの?詳しく教えてよ。」
これをエンドレスで使ってください(笑)彼らは絶対に説明できませんので(‐^皿^‐)
「財政再建しないと国債が暴落して・・・」
「なんで、そうなるの?詳しく教えてよ。」
「国の借金が増えると国際的な信用が・・・」
「なんで、そうなるの?詳しく教えてよ。」
「国債が紙切れに・・・」
「なんで、そうなるの?詳しく教えてよ。」
「ハイパーインフレが・・・」
「なんで、そうなるの?詳しく教えてよ。」
このバリエーションで「それはどういう意味?」「でも、政府は通貨を発行できるよ。」というのも使うとほとんど対処できます。ちなみに細かい話をすると、たとえ海外の投資家が国債を投げ売りしようが、日本国債を欲しがっている金融機関は日銀も含めてあふれておりますので、一瞬で国債は買い取られて、決して暴落などしません。
あと、
「じゃあ、無税国家か!」って聞かれたら
「税金は財政のためじゃなくて格差是正とかのために必要だよ。」
「じゃあ、今すぐ借金全部返せよ!」って言われたら
「なんで?」と返してください。
だいたい、国債だけでなく現金も政府の借金ですからね( ̄∇ ̄)。国債を通貨発行で全部叩き返しても政府の借金は帳簿上は変わりませんが・・・。しかも、運用先を失った金融機関は困るでしょうね。
③「え?でも・・・借金はよくないよ。」
理屈じゃなく感情で理解を拒否するパターンですね。この場合はいくら理屈で国の借金は問題ないと言ってもなかなか考えが変わらないので難しいですね。
というわけで、感情で国の借金は問題だと思っている方に対するレトリックを次回のエントリーで考えてみたいと思います。
日本の財政は問題ない。問題なのは国民生活の破綻だということが分かった方はクリックお願いします。
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リニューアルした進撃の庶民でも引き続き火曜日に『もう一つの進撃の庶民』を連載中です。
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(他の曜日も漫画「アイドル新党なでしこ」の配信などキラーコンテンツ満載です。応援よろしくお願いします。)
P.P.S.
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政治経済初心者必見!!
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