くらえもん的ドラえもん解説・第18回『ポータブル国会』 | くらえもんの気ままに独り言

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 今回は【くらえもん的ドラえもん解説】のコーナーをお送りいたしますが、いつかのコメント欄で予告した通り、今回は短編より『ポータブル国会』を取り上げたいと思います。この話は1977年の「小学六年生」1月号に掲載された話です。

 実はこの話、先日、アニメでやってたみたいで(;^_^A

 知らなかったとはいえ既にやると決めていたので、かぶっちゃいましたが、そのままやらせていただきます。


それでは以下、ネタバレ注意!!!!


冒頭、お年玉が不景気のせいで少ないとなげくのび太とドラえもん。

(不景気は子供にとっても深刻ですね・・・。当時はオイルショックなどの影響によるスタグフレーションが日本を襲っていたのでしょうか?)


頼みの綱の北海道のおばさんも国鉄運賃の値上げのため、来れないと。

(先日のアニメ版では消費税が上がったため来れないという話になっていました。)


誰の仕業かとのび太に聞かれ、国会と答えたドラえもんに対し、

のび太「そのコッカイとかいうやつ、ぶんなぐってやりたい!」

(国会は人の名前ではありませんよ(笑))


そこで、ドラえもんが出したのが「ポータブル国会」という道具。これに法案を書いた紙を入れると即施行されるというムチャクチャなアイテムです。

(複数の人が同時にこれを使ったら、まじで国がおかしくなります。鼻毛さんなんかはコレ欲しいんじゃないですか(‐^皿^‐)?)


さて、さっそくドラえもんは「正月の間だけ国鉄運賃を値下げする法案」を提出します。

(確かアニメ版では「今週だけ消費税をナシにする法案」かなんかだった気がします。うろ覚えですが。)


これで、北海道のおばさんが来れることになります。

(すごい効果です(;^_^A)


社会に影響を与えるからむやみに使うなというドラえもんの制止を振り切り、のび太は「お年玉は一人一万円以上子どもにやる法案」を提出します。

(国鉄運賃の値下げは「むやみに」にはあたらないのか?それにしても大人にとっては厳しい法案ですね。)


さっそくパパが足りない分のお年玉を追加で持ってきて、ドラえもんは喜んでどら焼きを買いに出かけます。

(パパも律儀ですね・・・。それにしてもドラえもんよ、危険な道具を起きっぱにするなよ(-"-;A)


のび太は総理大臣気分でどんどん法案を書こうと企みますが、ママに掃除を言いつけられ・・・

のび太「そうじ大臣だ。」

(ダジャレです(‐^皿^‐))


そこですかさず「子どもにしごとをさせてはならない法案」を提出するのび太。

(児童労働禁止は賛成ですが、お手伝いは仕事の範疇なんですかね?)


結局、ママが代わりに掃除をすることになり、のび太は買い物の計画を立てようとします。しかし、お年玉を全員から一万円もらったとしても欲しいものを全部買うことはできないと嘆くのび太。

(プラモに望遠鏡に腕時計にカメラにラジカセ・・・そりゃ欲張り過ぎだ。)


しかし、のび太は希望の品を全て買うために「きょうだけ物のねだんを十分の一にする法案」を提出します。

(強制90%OFFΣ(゚д゚;)確実に店側は赤字でしょう・・・。)


さて、買い物に出かけることにしたのび太ですが、その途中「犬山」くんに出した年賀状が「太山」くんになっており、差出人が「のび太」でなく「のび犬」になっているということでジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、犬山くんにバカにされます。

(しずかちゃんも一緒になってのび太を笑いものにするパターンです。それにしても自分の名前を間違えるなよな(;^_^A。)


怒ったのび太は「太と犬の字をとりかえる法案」を提出。

(ムチャクチャな・・・。)


すると犬山くんの家の表札が「犬山太郎」から「太山犬郎」に変わっており、自分の方が正しかったと誇るのび太。

(表札の字が変わっているなら、年賀状の字が変わったりはしないのかな?)


さて、改めて買い物に向かうのび太でしたが、強制90%OFFセールの影響で、どの店も売り切れで店じまいをしちゃいます。

(需給バランス無視です。物価は下がってるのにお金があっても物が買えないハイパーインフレ状態(;^_^A)


そこで怒ったのび太は色んな法案を書きます。

「ゲームをするならかならずのび犬に勝たせる法案」

「のび犬をバカにしたものは死刑にする法案」

「のび犬のたん生日を国民の祝日とする法案」

「のび犬・・・ぜい金を・・・させる法案」

「宿題・・・とす・・・・・・」

(隠れて見えない部分は想像で埋めましたが、一部は解読不能でした(;^_^Aそれにしても、のび太をのび犬って書くのは徹底していますね(笑))


しかし、ムチャをしたせいか「ポータブル国会」は爆発してしまいました。

(爆発音は「カイサン」!!!!)


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 法律を思いのまま操ることのできる道具。なぜこんなものが未来の世界にあるのかは置いておくとして、のび太の口ぶりからも分かる通り、当時はインフレ不況だったみたいですね。現在の日本も消費税増税や円安の影響もあってか、ある意味インフレ不況っぽくなっていますが、現在の方では国民の給料がほとんど上がっていないというのが大きな違いでしょうか。


 それにしてものび太みたいなのが政治をやるとロクなことにならないというのは、この話を見て分かるかと思いますが、現実の政治家たちはのび太を笑うことができるのでしょうか・・・?少なくとも、予算ケチったり消費税を上げたりとかで国民に苦しい思いをさせていることは間違いないですからね。「コッカイをぶんなぐってやりたい!」というのび太の気持ちは分からんでもないです。


 このように「小学六年生」掲載の作品はのび太の設定が小学六年生ですし、読者も小学六年生が想定されておりますので、若干内容が高度になっています。以前お送りしました『Yロウ作戦』も同様です。学年毎に内容をかき分けていたF先生には脱帽です。


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