消費税増税ショック！！

　久々に経済の話題。

　取り上げるのはもちろんコレ。

ＧＤＰ年１・６％減…増税延期と解散、あす表明

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00050015-yom-bus_all

　本日、7-9月期のGDP統計の一次速報が発表されました。

　結果はコチラ

http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/gaiyou/pdf/main_1.pdf

実質GDP　前期比（季節調整済）：-0.4％（年率換算-1.6％）

実質GDP　前年同期比：-1.2％

名目GDP　前期比（季節調整済）：-0.8％（年率換算-3.0％）

名目GDP　前年同期比：＋0.8％

実質雇用者報酬　前期比（季節調整済）：+0.7％

実質雇用者報酬　前年同期比：-0.6％

名目雇用者報酬　前期比（季節調整済）：+0.8％

名目雇用者報酬　前年同期比：+2.6％

GDPデフレーター　前期比（季節調整済）：-0.3％

GDPデフレーター　前年同期比：+2.4％

　確か政府は4-6月期のGDP成長率の落ち込みは駆け込み需要の反動減に過ぎず、ならせば成長しているとか、7-9月期にはV字回復するとか見込んでいたと思いますが・・・

　4-6月期よりさらにGDPが落ち込んでいるじゃありませんかΣ(ﾟдﾟ;)！？

　（予想はしていましたが）

　理由は間違いなく消費税増税の悪影響です。（しかも一次速報でこれです。確報値はさらに下回るパターンですかね。）

　でも、政府は天候不順でたまたま景気が悪くなっただけだ。本当は景気はよくなっている。消費税をあげたせいじゃないもんと言い張っていましたね。（天候不順のせいだとしても何か対策しろとは思うのだが・・・）

　というわけで、この結果が出たうえでの政府の反応はコレ

甘利経財相「好循環は持続」＝2期連続マイナス成長に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141117-00000020-jij-pol

　好循環は持続？？

　はぁ(￣□￣；)？？

　どうやら完全に夢の世界に引きこもっているようですね・・・。いい加減、消費税増税は失政であったと認めればいいのに。

　さて、いつの間にか衆議院を解散するのしないのということが話題になっていますが、いったいなんのために解散しようというのでしょうか？（まだ決まった話ではありませんが）

　報道によれば消費税を10％へ上げることを延期するために国民に信を問うのではと。

　はぁ(￣□￣；)？？？

　もともと時の政権が実際に増税するかどうかは判断するという法律になっていたので、わざわざ解散なんかせずに勝手に延期すりゃいいだろうがよ・・・。

　ということはきっと何か裏の理由があるに違いありません。消費税増税を延期するために解散するなんてのはどう考えてもあとでとってつけた口実です。

　というわけで思いつく解散の理由。

・これから景気がますます悪化するので、支持率が下がる前に解散して任期を伸ばしたい

・今は野党がグダグダなので、今のうちに選挙をやれば確実に勝てる

・今、選挙をやっとけばこれからやろうと思うロクでもない政策を国民に文句を言わせずガンガンやれる

　ロクでもない政策の代表は↓

・消費税10％へアップ

・TPP

・国家戦略特区

・道州制

・移民促進

・雇用不安定化

・英語偏重教育

・法人税減税

・カジノ

・外国人優遇政策

etc.

　まぁ、こんなところでしょう。今、選挙をやればほぼ確実に自民党が勝つのは目に見えてるので、「国民の信任を得た！！」とか言って、これらの政策をやっていくつもりなのでしょう。

　話は消費税に戻しますが、「消費税増税を延期！さすが！」みたいなことを言っている人がチラホラいるようですが、一旦整理します。

消費税5％：15年デフレ級

消費税8％：統計史上最悪級

消費税10％：？？？

　増税を延期しただけでは消費税8%のまんまですからね。しかも、消費税ショックはこれでおしまいと思っている方もいるかもしれませんが、消費税増税の悪影響は来年度以降に現れるというのを忘れはいませんか？まだ、消費税増税後一度も決算期を迎えていないんですよ？

　その第一波が来る前にこれだけのダメージを受けているわけで、最低でも消費税を5％またはそれより低くしないと話になりません。

　そう言えば安倍総理は国会で消費税を10％に上げないなら社会保障費を削減するぞって脅したりもしていましたね。（ひどい話だ・・・）

　他にはこんな話もあるようですね。

「景気条項」削除を検討＝消費再増税先送りで－政府

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201411%2F2014111400952

　つまり増税を先送りした場合、次はどんなに景気が悪かろうと増税するぞってことですね。いやー、素晴らしい。分かりやすくいいですね。そもそも景気が悪くても税収が安定して得られるから社会保障の財源に消費税をという言い分で「税と社会保障の一体改革」とやらの法律がつくられたわけなので、こっちの方が筋が通ってていいんじゃないですかね？

　分かりやすくいうと、「消費税を10％に上げますよ」ってことですよ。

　まぁ、「消費税増税延期の信を問う」よりも「消費税増税の信を問う」の方が理屈としてはスッキリしますけどね。（まぁ、これも姑息なことをしないで自分の判断で勝手に上げろやとは思いますが・・・。）

　法律上は時の政権が増税について判断することになっているのに、その責任を国民に押し付けて、近い将来どんなに景気が悪化しようと「国民が決めたことだから」と言って責任逃れをしようという魂胆なのかもしれません。

　ちなみに進撃の庶民のメンバーのみぬさよりかずさんも同じようなことを感じておられたようです。↓

解散の正体（国家戦略特区blog）

http://ameblo.jp/minusa-yorikazu/entry-11953081123.html#cbox

　そして景気が悪くなったところで、経済対策と称して構造改革やら規制緩和やらをやりまくって外国人に日本を切り売りするんでしょうね。

　とまぁ、実際解散総選挙が行われるのかどうか、消費税増税が延期されるのかどうか、現時点では分かりませんが、もしも報道が正しかった場合は上記のような展開になることを予想するのは難しくないのではないでしょうか？

　それではもし解散総選挙になった場合どうしましょうか？

　現与党はクソすぎて話にならないが、野党の方はそれにも増してクソすぎて投票するところがないとお困りの方も多いことでしょう。

　というわけで、次回は投票先がなくて困っているという方々に一つの案を提示してみたいと思います。

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