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そんな中でも当ブログの検索ワードランキングはドラえもん関連が7割以上を占めてますので、新規読者獲得のためにも(せこい?)今回は【くらえもん的ドラえもん解説】のコーナーを気分転換の意味も込めてお送りいたします。最近絶望的なニュースが続いておりましたので、「ドラえもん」で笑いましょう(‐^皿^‐)
今回は【くらえもん的ドラえもん解説】の第19回目ということで、久々に大人気の大長編ドラえもんから『のび太のドラビアンナイト』を取り上げたいと思います。この作品は「月刊コロコロコミック」におきまして1990年9月号~1991年2月号にかけて連載されておりました。
この作品は色々と納得のいかないことも多いのではありますが、小さいことを気にしていては「ドラえもん」を楽しむことはできません(‐^皿^‐)そういうものなんだと割り切っちゃいましょう(笑)
というわけで、さっそく始めていきたいと思います。
以下、ネタバレ注意!!!!
冒頭、「絵本入りこみぐつ」という道具を使って遊ぶのび太とドラえもん。ドラえもんは飽きてきますが、のび太は夢中になって遊び続けます。
(この道具は絵本の世界に入って実際に物語を見ることができるという道具です。)
のび太はしずかちゃんを誘おうとしますが、ジャイアンとスネ夫にからまれてしまいます。
(ちなみにしずかちゃんはピアノ教室のキャンプということで誘いを断ります。)
「絵本入りこみぐつ」は2足しかなかったため、ジャイアンとスネ夫は二人だけで絵本の世界へ入っていきますが、キャンプの日にちを間違えたしずかちゃんが後からやってきます。
(しずかちゃんのテヘペロが見れます(笑) ちなみにドラえもんは靴を2足分放置したまま外出した様子。あいかわらずの道具出しっぱなしですね。)
しかし、「絵本入りこみぐつ」がないためのび太は「スペアポケット」から「絵本入りこみぐつ」を新たに2足調達します。
(ジャイスネとのび太&しずかを分断するためとはいえ強引な展開・・・。)
のび太&しずかちゃんは『ピノッキオ』の世界に入った一方、ジャイスネは『西遊記』の世界から出てきます。そこでスネ夫があることを思いつきます。
(あいかわらず嫌な予感しかしないですね(;^_^A)
なんとスネ夫は絵本のページをバラバラにしてぐちゃぐちゃに混ぜてしまいます。
(こら、他人の本だぞ!!しかも、のび太としずかちゃんはまだ絵本の中なのに・・・。)
めちゃくちゃになった物語の世界に入ったジャイスネですが、面白くないと言ってすぐに現実世界へ戻って帰っていきます。
(バラバラにした本はそのまま放置して帰る外道っぷり。)
一方、『ピノッキオ』の世界がめちゃくちゃになったことに腹を立ててしずかちゃんも帰ろうとしますが、空気の読めないのび太は一人でめちゃくちゃな世界を楽しみます。
(そこは一緒に帰ってやれよ・・・(-。-;))
しかし、そのときしずかちゃんは何者かに接触!!その拍子にくつが片方脱げてしまいます。
(「絵本入りこみぐつ」は両方履いてないと絵本の世界から出れないらしいです。)
のび太もその後、ママに呼ばれて現実世界に変えるのですが、翌日、ドラえもんが絵本の世界から誰か一人だけ帰っていないことに気づきます。
(「絵本入りこみぐつ」が1足たりなかったわけですね。というか、お前は昨日どこへ行っていたのだ?)
どうやら帰っていないのはしずかちゃんの様子。そして、『シンドバットの冒険』のとあるページに「絵本入りこみぐつ」が片方うつっているではありませんか!?
(これで、まだしずかちゃんが絵本の世界に残っていることが確定ですね。)
ドラえもんとのび太はしずかちゃん宅へ急行し、本当にしずかちゃんが戻っていないことを確認。その頃、のび太宅ではママが絵本をすべて焼き払っていました。
(な、なんだってーーーーーΣ(゚д゚;) 魔界大冒険に引き続きママが最重要アイテムを処分するパターンです。)
というわけで、しずかちゃんは永遠にアラビアンナイトの世界で生き続ける事になりましたとさ。
(ここから数ページ、お葬式ムードで話が進んでいきます(;^_^A)
そんな中、ドラえもんがアラビアンナイトには実在の人物であるハールーン・アル・ラシードが登場していたことを突き止めます。
(だからどうした?)
そこで、ハールーン・アル・ラシードのいた時代のアラビアにいけば、しずかちゃんに会えるのではないかとドラえもんは考えます。
(え?(°д°;) 根拠不明)
さっそくドラえもんは時間旅行公社にガイドをたのみ、ミクジンというロボットが派遣されてきます。
(実はこのミクジン、前日にのび太の部屋に時間を間違えて現れていたのです(;^_^A)
超展開で794年のバグダッドへ行くこととなったドラえもん&のび太&ジャイスネ。
(ミクジンは再び間違えて、794年の平安京へドラえもんたちを連れて行ってしまいますが、御愛嬌ということで。)
そして、バグダッドに到着した直後、ミクジンとドラ一行はケンカし、ミクジンはどこかへ去っていきます。
(ガイド失格だなオイ(`Δ´))
その直後ドラえもんたちは盗賊たちの襲撃を受けますが、ハールーン・アル・ラシードの軍が盗賊団を退けます。
(いきなりお目当ての人物と遭遇ですか!?)
ハールーン・アル・ラシードにしずかちゃんを知らないか聞いてみますが、もちろん答えは「知らない」と。
(でしょうね・・・。)
のび太がしずかちゃんが奴隷船に乗せられている夢を見たというのを手掛かりにドラえもんたちは港町バスラへ向かいます。
(手がかりはのび太の夢・・・。それを根拠に旅をするつもりか?)
バスラにてあやしい商人からしずかちゃんの目撃情報をゲットしたドラえもんたちは船を購入して船乗りを雇います。
(船乗りたちは、このあやしい商人がスカウトしてきたようです。)
ハールーン・アル・ラシードの手形を役人に見せて出港許可を得たドラえもんたちは、道具を駆使して船のスピードを上げつつ、奴隷船を追いかけることにします。
(あやしい商人の挙動が不審なのですが、ドラえもんたちは気づきません。)
そして、夜になってドラえもんたちは眠りにつくのですが、ドラえもんたちはあやしい商人たちによって海へ放り投げられてしまいます。なんと、あやしい商人は先の盗賊団のボス・カシムだったのです。
(最悪の展開・・・)
しかも、大嵐がやってきます。
(こりゃ、全滅か!?)
4人ともなんとか岸へたどり着くのですが、スネ夫曰く、真っ赤な火の玉が4人を岸まで運んできてくれたらしいとのこと。
(他の3人は薄情にもそれを幻覚だと認定します。スネ夫かわいそうに・・・。)
見渡す限りの砂漠で人の気配もない場所にいるところで、ドラえもんのポケットがなくなっていることが発覚!!
のびジャイスネ「ポケットのないドラえもんなんて、ただの中古ロボットじゃんか!!」
(再び絶体絶命ですな・・・。)
4人はあてもなく砂漠を歩いてみることに・・・。
(絶望感がハンパないです( ̄ー ̄;)
実はドラえもんのポケットはカシムが盗んでいたのですが、道具の使い方が分からずポケットを砂漠の真ん中で捨てていきます。
(カシム達も嵐で船が壊れて砂漠地帯をさまようことになったようです。)
一方、ドラえもんサイドではスネ夫がオアシスを発見したと叫ぶのですが、実はそれは蜃気楼だったことが発覚!!
(これでスネ夫の発言は信用を失ってしまいます。スネ夫かわいそうに・・・。)
そして、ついに日射病でのび太が倒れます。
(シビアな展開( ̄Д ̄;;)
その時、スネ夫は本物のオアシスを発見するのですが、どうせ信じてもらえないと黙ります。
(スネ夫・・・なんと間の悪い・・・)
しかも、そのオアシスには奴隷商人アブジルに捕えられていたしずかちゃんが!!
(本当にこの時代にしずかちゃんがいました!のび太の夢は特殊能力なのか!?それにしても絵本の世界から現実世界にどうやって・・・?いや、突っこむまい・・・。)
その夜、スネ夫は空飛ぶ木馬を目撃しますが、やっぱり誰にもしゃべらないことにします。
(スネ夫を責めたてたジャイアンにも責任はあるのですが、スネ夫よ・・・そこはしゃべれよ。)
さて、ドラえもんたちは次の日もあてもなく砂漠をさまよいます。ジャイアンは脱水で気を失っているのび太をおんぶして歩き続けます。
(ジャイアンのこういうところはいいヤツですね(>_<))
限界が近づいたと思ったところで、突然空から大魔神が出現し、ドラえもん一行を黄金の宮殿まで案内します。
(なんとか死人が出ずにすみましたね(;^_^Aあぶないあぶない。それにしてもこの大魔神はいったい・・・。)
黄金の宮殿に住んでいたのはなんと船乗りシンドバットでした!!シンドバットはドラえもんの道具のような不思議なコレクションを多数所持していました。
(シンドバットも現実世界にいたんかいΣ(゚д゚;)!?)
どうやら、夕べ空飛ぶ木馬で散歩しているときにドラえもんたちを見つけたということで、助けに来てくれたらしいです。
(スネ夫が見たのは幻覚ではなかったようですね。)
そこで、シンドバットのランプの精が男が女の子を追い回していると報告に来ます。
のび太達「しずちゃんだ!!」
(ちょいちょいちょい。手がかりはのび太の夢オンリーなのに、なぜしずかちゃんだと断定できる?それかカシムの目撃情報は本当だったのか?)
ドラえもんたちはシンドバットとともに現場へ急行。するとそこにはアブジルにしばかれているしずかちゃんが!!
(本当にいたΣ(゚д゚;)!!)
しずかちゃんを救出したドラえもんたちはアブジルを砂漠に残し黄金宮へ戻ります。ちなみにアブジルは以前シンドバットに助けられた過去があるようです。シンドバットはアブジルが気になる様子。
(黄金宮を訪れた者は帰りに忘れ薬を飲むルールになっているらしいですが、アブジルは飲むふりをして吐き出したとのこと)
アブジルが野営していると、そこにカシム一味が合流。ワープゾーンの存在を知るアブジルはカシムを手下にして黄金宮を目指します。
(ワープゾーンのトビラの合言葉は「ひらけゴマ」です。)
翌日、ドラえもんたちとシンドバットが砂船に乗って砂漠で遊んでいるスキにアブジル&カシム一味は黄金急に侵入し、コレクションを奪ってしまいます。
(アブジルに警戒すると宣言した直後にこのザマです・・・。)
黄金宮をアブジルたちに乗っ取られ、ドラえもんたちとシンドバットは地下牢に閉じ込められてしまいます。
(あーあ、やっちまったなぁ・・・。ちなみにここでコレクションは未来から来た時間旅行者がシンドバットに与えたものだということが発覚します。)
しかしミクジンが現れ、ドラえもんたちを地下牢から救出。一旦、砂漠に逃げることにします。
(嵐の海からドラえもんたちを救った真っ赤な火の玉の正体はミクジンだったようです。スネ夫の名誉回復です。というか、見てたのなら砂漠をさまよっている時点で助けにこいやヽ(`Д´)ノ)
しかも、ミクジンがドラえもんのポケットを砂漠で回収していたとのことで、ここからドラえもんたちの反撃が始まります。
(とは言え、敵も未来の道具をもっていますが。)
そして、あっという間にドラえもんの道具の大活躍でコレクションをすべて奪い返すことに成功!!
(未来の道具の扱いについては経験値が圧倒的に違いましたか(‐^皿^‐))
最後はシンドバットVSアブジルの一騎打ちでシンドバットが勝利し、事件解決。しずかちゃん救出にも成功しましたし、ドラえもんたちは現代に帰り、物語は終了します。
(忘れ薬は飲まなくてもよかったのかな??)
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さて、本作の最大のツッコミどころは絵本の世界に入ったはずが、なぜか8世紀のアラビアへしずかちゃんが飛んでいた件です。F先生によればハールーン・アル・ラシードが空想世界と現実世界を結びつける役割を果たしていたとか・・・。まぁよいです。
でも、しずかちゃん捜索の手がかりがのび太の夢のみとはいったい!?のび太にはそういった特殊能力があったというのでしょうか!?まぁ、そういうことにしときましょう。
本作の見どころは何と言いましてもドラえもんのポケットがなくなった時の絶望感ですね。本作以前の大長編ではドラえもんの道具をフル活用して物語が進められていっていたのですが、本作からはドラえもんの道具を封印する展開が主流になってきます。(次作の『雲の王国』、次々作の『ブリキの迷宮』、次々々作の『夢幻三剣士』もドラえもんの道具が中盤以降封印されます。)
もちろん、ドラえもんの道具が解禁となったあとのカタルシスはなんともいえない爽快感があってよいのですが、さすがに同じパターンを連発しすぎな感はありますね(;^_^A
とは言いましても、本作はその第1弾だったので初見時の絶望感がハンパなかったですけどね(‐^皿^‐)
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(他の曜日も漫画「アイドル新党なでしこ」の配信などキラーコンテンツ満載です。応援よろしくお願いします。)
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政治経済初心者必見!!
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くらえもんの気ままに読書まとめ
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くらえもんが至高のギャグマンガ「ドラえもん」を独自の視点でおもしろおかしく解説!興味のある方は下記のエントリーにまとめを作っていますので是非ご覧ください。
くらえもん的ドラえもん解説