今 アリスパパさんのブログ『八咫烏(やたがらす)ーメンタルヘルスの罠』の記事を読みました。
OD(過剰服薬)を患者のせいにするな by 【八咫烏(やたがらす)ーメンタルヘルスの罠】 アリスパパ
私は 精神病の『業界用語』は できるだけ使わないで とお願いしています。
『業界用語』を使うと、行為や症状が まるで痛みを伴わない『軽い』ことのように思えてしまうからです。
例えば リストカットや リスカ
手首を切る行為なのに、ずいぶん深刻度が減って聞こえませんか?
ちょっと 自分で手首を切ってみた。
ちょっと リスカしてみた。
『手首を切る』と言われた方が 「おいおい ちょっと待て。ちゃんと話を聞くから」 ってなりません?
私はなります。
だって、具体的にその光景が見えるもの。
で OD。
薬の大量服用のことを言います。
最初に聞いたときには 何だか意味が分かりませんでした。
オーバードーズの略らしく、にしても『オーバードーズ』なんて英語? 知らないし。
アリスパパさんのブログに書いてありました。
過量服薬に至る原因は、好きでやっている薬物濫用ではない。
それよりも良くならない、一向に楽にならないことから追い詰められ、その焦燥感や大きな不安からくる混乱の中で過量服薬やリストカットに至っています。
決して甘えとか、死にたいという理由ではない。
まず精神科医に、「ちゃんと薬を飲まなきゃ治りませんよ」 と 洗脳されます。
逆に 『薬を飲んだら楽になる』 という『意識』を植えつけられます。
体調が酷く落ち込んでしまって、焦りが出たり、落ち着きがなくなったり、極度に不安になったりして、究極の状態に陥った人の深層心理に思い浮かぶのは、
薬を飲んだら 楽になれる って思いではないでしょうか?
多量服用したことがない私でも考えたことがあります。
『これ』を どれだけ飲んだら楽になれるんだろう?
『辛い』をなくしたい一心で、藁にすがっている状態では、薬に望みを持つのは 当たり前 なんですよね。
『これ』さえ飲んだら楽になれると 薬に望みを持つ。
『これ』によって楽になれると 薬に望みを持つ。
決して死にたい訳ではなく、生きるために 飲むんです。
何年経っても治らないのは、 薬を飲んでいるせいだと気が付いて欲しい。
『その』辛いは、薬の副作用のせいだと知って欲しい。
『その』辛いから抜け出せる唯一の方法は、OD(過剰服用)ではなく、
OD(過剰服用)とは 真逆である 薬を減らしたりやめること だと 気が付いて欲しいと心から願っています。