恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小さく芽生えた嫉妬の心~その5

2015-04-26 08:21:38 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

小さく芽生えた嫉妬の心~その5


〈アリサ〉


行きつけのカフェのお気に入りの場所でコーヒーを飲みながら、仕事相手のデータの整理をしている。

仕事相手とは、あたしを買ってくれるお客さんのことなんだけど。

あたしを気にいってくれるリピーターも結構いて、頻度や嗜好などのデータの整理をしているのだ。


その席は、店の中全体を見渡せるが、他の席からはあたしを見るのが難しいという場所で、そこから他のお客さんを観察するのが、あたしの楽しみでもあった。


☆☆☆☆☆

店に新しい客が入ってきた。

可愛らしい女性と背の高い男性だ…。


その男性には見覚えがある…ジョージだ…。


どうして?

彼女はいないと言ってたのに…。

あたしに嘘ついたの?

2人はいい雰囲気で、楽しそうだ…。

2人がなにを話しているのか聞ければいいのに…。

あたしはそこから動くことも出来ずに、2人を睨み続けた。


☆☆☆☆☆

ジョージからメールが入った。

『やあ、アリサ

今日の夕方、もしスケジュールが空いてたら、いつものホテルに来てくれないかな?
OKしてもらえたら、部屋をとっておくよ。

                         ジョージ』


メールを読んで腹を立てた。

昨日あんなに親しそうに女性とデートしておいて、翌日はあたしを呼ぶなんて…。

なんて浮気な男なんだろう。


『今日は予定が詰まってて、ダメです。

                          アリサ』


我ながらなにをムキになっているんだろうと思う。

予定なんか無いのに…。

ジョージは金払いのいいお客さんなのに…。

あたしは嫉妬してるの?



『アリサへ

それなら明日の夕方は?

無性に君に会いたいんだ。

                          ジョージ』


そんなこと言って、あたしを抱きたいだけじゃない…。

ううん…。

何もおかしくはない…。

あたしは娼婦なんだから、ジョージに抱きたいと思ってもらえるのはありがたいことなのに…。



少し頭を冷やして、メールした。


『明日だったら予定はあいてる。

                           アリサ』


『よかった。

それなら、部屋をとっておくね。

部屋番号はまたメールするよ。

                           ジョージ』


その6へつづく



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