山之介です。
真冬に真夏の山行記録をUPするのもいかがなものかとも思いつつ。
前々回の「立山三山縦走」の時のブログでも少し触れていましたが、あの時はテント泊を決行する直前でした。
しかし、ザックの重さに断念し小急遽、屋泊まりに変更していました。
翌年、初めてのテント泊に挑戦しました。
思い切り重量を軽くすれば何とかなるかな?と。
それで食料も荷物も出来るだけ削って約12kg強、これに水2リットルを足して約14kg程。
これなら小屋泊まりと大差ないでしょう、と。
2011.7月22日
3連休を利用して「鳳凰三山」にテント泊に行きました。
初めてのテント泊にちょうど良い初級レベルの山ですよね。
ルートは青木鉱泉から出発してドンドコ沢経由~鳳凰三山~中道経由で下山としました。
「青木鉱泉」の駐車場を利用して出発。(この時の駐車料金は750円X2泊)
7:45。「青木鉱泉」の庭を通って「ドンドコ沢」に向かいます。
歩き始めは先行していた年配のソロの方の後ろを少し離れて歩いていました。
しかし、「道間違えた」と戻って来られ、一緒に引き返す事に。
でも戻ってみれば先ほどの道で合っていて、また登り返すと言うハプニングとなりました。
この頃は「砂防ダム」工事の真っ最中で登山道と工事車両用道路が並行していたり交差していたりで、確かに紛らわしかったんです。
「青木鉱泉」で登山届を出した時も宿の方が一生懸命説明されていました。
それでも「間違えた」と思ってしまう位に紛らわしかったのです。下の写真でも資材が写っています。
急な樹林帯を越えた後は美しい唐松の林を歩きます。
7月で風が通らず蒸し暑かったのを今でも覚えています。
休憩にちょうど良い沢がありました。
上の方から涼しい風が水と一緒に下りて来ます。
「ドンドコ沢」沿いに登って行くので途中いくつもの沢に出合います。
途中、3つの滝に出会うそうです。
最初は、「精進の滝」。
続いては「白糸の滝」。
たしかこの大岩の後ろに回り込んだら見えたような気がします。
最後は「五色滝」。
「五色滝」は滝壺まで下りて行く事が出来ます。
夏場にはとても涼しく快適だそうです。
途中まで下りて行きましたが、足元の土が崩れやすく戻りの時登りがキツそうだったので引き返しました。
最後の滝を過ぎたあたりのこの唐松林が一番傾斜がキツかったと思います。
しかも蒸し暑いしね。
途中、前を歩くソロの青年に追いつきました。
この先、お互い休憩の度に抜きつ抜かれつを2、3度繰り返していました。
思い切って「キツい登りだね」と声を掛けると、急に親しくなりこの先「鳳凰小屋」までしゃべりながら一緒に登る事になりました。
彼は御殿場から来られた高橋君で同じくテント泊山行でした。
初対面の他人とでも仲良くなれるのはソロ山行の良い所ですね。
15:00 「鳳凰小屋」に到着。テントの受付を済ませて準備します。
これが初のテント泊だった山之介。
自宅で数回はテントを組み立てたものの、張綱などが分からず、先に設営し終えた高橋君の「エアライズ2」を見ながらペグを打っていました。
この写真は真面目にペグを打っていた証拠です。
初めて出来上がったマイホームに感激し、何回も周囲をまわって見ていましたね。
中の様子。
組立終えたばかりで整理も付いていません。
設営が終わって一息ついたら、遅い昼食の準備です。
今回の食料はこれだけ。
昼食は右下の「冷やしうどん」です。
小屋に引いてある沢水はとても冷たく「冷やしうどん」を作るのには最適でした。
他の食材は夕食用。
翌日の朝食は菓子パン、昼食は行動食で済ませる予定でした。
これで12kgまで軽量化する事が出来、6時間30分の登りも何とか持ちこたえる事が出来ました。
この日の小屋泊まりは15、16人程でした。
一方、テント泊は3組のみ。
左が高橋君、中央が山之介、右が見知らぬご夫婦でした。
翌日朝食を食べ終えると、申し合わせたかのように高橋君と出発が同じ時刻になりました。
6:30出発です。
お互い途中前後を交代して歩きにくい砂地を登って行きます。
最初はガスに覆われていた「地蔵岳」も
次第にガスが晴れて来ました。
先行する高橋君。
「オベリスク」もだんだんはっきりと見えるようになって来ましたね。
稜線に着いた所のお地蔵様。
見上げれば「オベリスク」は一層はっきりと見えました。
これを見た時は「ずっと本で見て来たシンボルが目の前に」と思わず感激してしまいました。
初のテント山行と言うのもあったでしょう、見知らぬ高橋君とも仲良くなった事もそうさせたと思います。
高橋君が「ちょっと先っちょまで行って来る」と登って行きました。
赤丸の中にいます。
上から2段目の岩まで行ったのですが戻って来ました。
なんでも山頂からロープが2本ほど垂れ下がっているのでそれを登れば山頂に行けるらしいのですが、いつの物か分からないロープなので途中で引き返したそうです。
ならば「代わって山之介が挑戦」と勇んで登りましたが、やはり2段目で引き返して来ました。
でもこれでも「地蔵岳(2,764m)」を登ったと考えて良いんですよね。
この辺りにはあちこちにお地蔵さまがいらっしゃいました。
「地蔵岳」から見た「観音岳」。
1本付いた縦走路がワクワクさせてくれます。
こちらはここまで登って来た登山道。
登山道と言うよりは砂地でした。
鞍部まで下りるとたくさんのお地蔵様が。
子供を授かりたい方がここのお地蔵様を借りて帰り、無事子供を授かるとお地蔵様を返して、お礼にお地蔵様をさらに一体担ぎ上げて来るのだそうです。
それでどんどん増えていってるそうです。
こちらは「アカヌケ沢」越に見えた南アルプスの「白峰三山」。
あいにく雲をかぶっていましたが周囲の青空が素晴らしく綺麗でした。
少し登って振り返ると「オベリスク」の雲も晴れハッキリと見えました。
「ゴリラ岩」?
なんとなくゴリラの横顔に見えます。
さあ、「観音岳」まであと一登りです。
右手に「白峰三山」を見ながら登って行きます。
次第に雲は晴れ、「北岳(3,193m)」が顔を出してくれました。
「観音岳(2,840m)」に到着。
ここからほんの少しの時間でしたが「富士山(3,776m)」が見えました。
ここから3つ目のピーク、「薬師岳」に向かいます。
ここから尾根伝いに歩きます。
ここで今回始めて高山植物を見ました。
「タカネビランジ」です。
「薬師岳(2,780m)」に到着です。
ここで高橋君と一緒に行動食で昼食タイム。
かなり寂しい昼食メニューですが、お互い色々山行経験など話しながら20分程休憩しました。
気付くと正面の「北岳」がスッキリと見えていました。
こちらは「仙丈ケ岳(3,003m)」。
ここから「青木鉱泉」に下山します。
一気に下りてとても大きな岩まで来ました。
ここで最後の休憩。
トイレがしたくなったので少し離れた場所で済ませました。
小用後気付いたのです。ここが「御座石」だという事に。
ここから林道を約45分歩けば「青木鉱泉」に到着です。
こうして初のテント泊は無事終了する事が出来ました。
この時に「この位の重量なら行けるな」と分かり、次から少しずつ荷物を増やしてチャレンジして行きました。
この頃は贅沢にも帰りはビジネスホテルに泊まる事にしていました。
この時は塩尻市の「ルートイン(大浴場、朝食付き5,500)」に泊まって、翌日の朝帰路に着きました。
「鳳凰三山」は 9/100 座目の登頂でした。
山之介
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真冬に真夏の山行記録をUPするのもいかがなものかとも思いつつ。
前々回の「立山三山縦走」の時のブログでも少し触れていましたが、あの時はテント泊を決行する直前でした。
しかし、ザックの重さに断念し小急遽、屋泊まりに変更していました。
翌年、初めてのテント泊に挑戦しました。
思い切り重量を軽くすれば何とかなるかな?と。
それで食料も荷物も出来るだけ削って約12kg強、これに水2リットルを足して約14kg程。
これなら小屋泊まりと大差ないでしょう、と。
2011.7月22日
3連休を利用して「鳳凰三山」にテント泊に行きました。
初めてのテント泊にちょうど良い初級レベルの山ですよね。
ルートは青木鉱泉から出発してドンドコ沢経由~鳳凰三山~中道経由で下山としました。
「青木鉱泉」の駐車場を利用して出発。(この時の駐車料金は750円X2泊)
7:45。「青木鉱泉」の庭を通って「ドンドコ沢」に向かいます。
歩き始めは先行していた年配のソロの方の後ろを少し離れて歩いていました。
しかし、「道間違えた」と戻って来られ、一緒に引き返す事に。
でも戻ってみれば先ほどの道で合っていて、また登り返すと言うハプニングとなりました。
この頃は「砂防ダム」工事の真っ最中で登山道と工事車両用道路が並行していたり交差していたりで、確かに紛らわしかったんです。
「青木鉱泉」で登山届を出した時も宿の方が一生懸命説明されていました。
それでも「間違えた」と思ってしまう位に紛らわしかったのです。下の写真でも資材が写っています。
急な樹林帯を越えた後は美しい唐松の林を歩きます。
7月で風が通らず蒸し暑かったのを今でも覚えています。
休憩にちょうど良い沢がありました。
上の方から涼しい風が水と一緒に下りて来ます。
「ドンドコ沢」沿いに登って行くので途中いくつもの沢に出合います。
途中、3つの滝に出会うそうです。
最初は、「精進の滝」。
続いては「白糸の滝」。
たしかこの大岩の後ろに回り込んだら見えたような気がします。
最後は「五色滝」。
「五色滝」は滝壺まで下りて行く事が出来ます。
夏場にはとても涼しく快適だそうです。
途中まで下りて行きましたが、足元の土が崩れやすく戻りの時登りがキツそうだったので引き返しました。
最後の滝を過ぎたあたりのこの唐松林が一番傾斜がキツかったと思います。
しかも蒸し暑いしね。
途中、前を歩くソロの青年に追いつきました。
この先、お互い休憩の度に抜きつ抜かれつを2、3度繰り返していました。
思い切って「キツい登りだね」と声を掛けると、急に親しくなりこの先「鳳凰小屋」までしゃべりながら一緒に登る事になりました。
彼は御殿場から来られた高橋君で同じくテント泊山行でした。
初対面の他人とでも仲良くなれるのはソロ山行の良い所ですね。
15:00 「鳳凰小屋」に到着。テントの受付を済ませて準備します。
これが初のテント泊だった山之介。
自宅で数回はテントを組み立てたものの、張綱などが分からず、先に設営し終えた高橋君の「エアライズ2」を見ながらペグを打っていました。
この写真は真面目にペグを打っていた証拠です。
初めて出来上がったマイホームに感激し、何回も周囲をまわって見ていましたね。
中の様子。
組立終えたばかりで整理も付いていません。
設営が終わって一息ついたら、遅い昼食の準備です。
今回の食料はこれだけ。
昼食は右下の「冷やしうどん」です。
小屋に引いてある沢水はとても冷たく「冷やしうどん」を作るのには最適でした。
他の食材は夕食用。
翌日の朝食は菓子パン、昼食は行動食で済ませる予定でした。
これで12kgまで軽量化する事が出来、6時間30分の登りも何とか持ちこたえる事が出来ました。
この日の小屋泊まりは15、16人程でした。
一方、テント泊は3組のみ。
左が高橋君、中央が山之介、右が見知らぬご夫婦でした。
翌日朝食を食べ終えると、申し合わせたかのように高橋君と出発が同じ時刻になりました。
6:30出発です。
お互い途中前後を交代して歩きにくい砂地を登って行きます。
最初はガスに覆われていた「地蔵岳」も
次第にガスが晴れて来ました。
先行する高橋君。
「オベリスク」もだんだんはっきりと見えるようになって来ましたね。
稜線に着いた所のお地蔵様。
見上げれば「オベリスク」は一層はっきりと見えました。
これを見た時は「ずっと本で見て来たシンボルが目の前に」と思わず感激してしまいました。
初のテント山行と言うのもあったでしょう、見知らぬ高橋君とも仲良くなった事もそうさせたと思います。
高橋君が「ちょっと先っちょまで行って来る」と登って行きました。
赤丸の中にいます。
上から2段目の岩まで行ったのですが戻って来ました。
なんでも山頂からロープが2本ほど垂れ下がっているのでそれを登れば山頂に行けるらしいのですが、いつの物か分からないロープなので途中で引き返したそうです。
ならば「代わって山之介が挑戦」と勇んで登りましたが、やはり2段目で引き返して来ました。
でもこれでも「地蔵岳(2,764m)」を登ったと考えて良いんですよね。
この辺りにはあちこちにお地蔵さまがいらっしゃいました。
「地蔵岳」から見た「観音岳」。
1本付いた縦走路がワクワクさせてくれます。
こちらはここまで登って来た登山道。
登山道と言うよりは砂地でした。
鞍部まで下りるとたくさんのお地蔵様が。
子供を授かりたい方がここのお地蔵様を借りて帰り、無事子供を授かるとお地蔵様を返して、お礼にお地蔵様をさらに一体担ぎ上げて来るのだそうです。
それでどんどん増えていってるそうです。
こちらは「アカヌケ沢」越に見えた南アルプスの「白峰三山」。
あいにく雲をかぶっていましたが周囲の青空が素晴らしく綺麗でした。
少し登って振り返ると「オベリスク」の雲も晴れハッキリと見えました。
「ゴリラ岩」?
なんとなくゴリラの横顔に見えます。
さあ、「観音岳」まであと一登りです。
右手に「白峰三山」を見ながら登って行きます。
次第に雲は晴れ、「北岳(3,193m)」が顔を出してくれました。
「観音岳(2,840m)」に到着。
ここからほんの少しの時間でしたが「富士山(3,776m)」が見えました。
ここから3つ目のピーク、「薬師岳」に向かいます。
ここから尾根伝いに歩きます。
ここで今回始めて高山植物を見ました。
「タカネビランジ」です。
「薬師岳(2,780m)」に到着です。
ここで高橋君と一緒に行動食で昼食タイム。
かなり寂しい昼食メニューですが、お互い色々山行経験など話しながら20分程休憩しました。
気付くと正面の「北岳」がスッキリと見えていました。
こちらは「仙丈ケ岳(3,003m)」。
ここから「青木鉱泉」に下山します。
一気に下りてとても大きな岩まで来ました。
ここで最後の休憩。
トイレがしたくなったので少し離れた場所で済ませました。
小用後気付いたのです。ここが「御座石」だという事に。
ここから林道を約45分歩けば「青木鉱泉」に到着です。
こうして初のテント泊は無事終了する事が出来ました。
この時に「この位の重量なら行けるな」と分かり、次から少しずつ荷物を増やしてチャレンジして行きました。
この頃は贅沢にも帰りはビジネスホテルに泊まる事にしていました。
この時は塩尻市の「ルートイン(大浴場、朝食付き5,500)」に泊まって、翌日の朝帰路に着きました。
「鳳凰三山」は 9/100 座目の登頂でした。
山之介
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