ぼや記

こんにちは、ボクです。デザインテンプレを変えたら過去記事の体裁がぶっ壊れました。ところであの頃のテキストサイトはこちらから

こんにちは、ボクです。

7月10日、紀尾井ホールで開催された辻井伸行さんのソロコンサート、
辻井伸行プレミアム・コンサートに行ってきました。
辻井伸行プレミアムコンサート


辻井さんのコンサートに行くのは今回で2回目。
ただし今回は前回と異なり全部ピアノソロということで、存分に彼のピアノを堪能できます。
というわけで奮発して1万円のS席をゲットしちゃったっつうの。

感想。


今回も、もう素晴らしかった。
いや、今回は、より素晴らしかった。

大きな拍手に迎えられ、何度も何度も座る位置を調整し、
いざその指が鍵盤におろされると
その瞬間からグワーっと世界に引き寄せられます。

あ、すいません、クラシックはホントに素人なんで、
「グワーっと」とか言っちゃいましたけど、
ホントにそんな感じで、いきなりグッと入ってしまう。

前回も書いたような気がしますが、音の粒が本当に綺麗で、
イメージで言うと、カラフルな音の粒が、絶え間なく
波のようにうねりながらピアノから飛び出してきて
会場全体を包み込む感じでしょうか。
その音の粒の波は、カラフルだったり、一色で濃淡のあるものだったり。

あるいは、静かな湖面にポツポツと降る雨のように響き渡ったり。

評論家のように上手く表現する事ができませんが、
とにかく生(なま)で聴くと、彼の奏でる音楽がブワー!っと
自分のところに届いてくる感覚。


辻井さん。辻井くん。


アンコール前のMCが始まると、
途端に「辻井さん」から「辻井くん」に変わります(笑)。

なんとも音楽に真摯でありながら、でもとても明るくなつっこい人柄で、
そして適度に「笑い」も混ぜてくる・・・このMCも楽しみの一つ(笑)。

今回の選曲は、辻井さん本人が以前から演奏したかったものを選んだそうで、
特に「夜のガスパール」は学生の頃からずっと勉強してきたとのこと、
素人のボクですら「気付いたら思わず聴き入っている」という状態に
なってしまいます。


辻井さんあるある


とりあえず、クラシックど素人のボクの感想なんてものは
まったく参考にもならないでしょうから、ちょっと別の角度から。

辻井さんは、ご存知の通り目が不自由なので、
ステージに出てくるとき、そして舞台袖に戻るときは
エスコート役の方がいらっしゃいます。

登場する時は、エスコート役の方がピアノの前まで案内し、
辻井さんは左手でピアノのポジションを確認します。

そして演奏が終わると、立ち上がって会場に深々と
お辞儀をするわけですが、この時も自身が立っている
位置を確認するために左手はピアノに置きながら、
中央、左、右、また中央、と会場全体にお辞儀をします。

ここで、辻井さんあるある。
お辞儀をするとき、ホントに深々と頭を下げられるんですが、
なぜか、お辞儀するときに右腕も上がってしまう。
お辞儀

この姿が、なんとも可愛らしい。

そして万雷の拍手の中、エスコートの方と舞台袖に下がる際、
(恐らくですが)演奏に納得できた時は
とても嬉しそうにしながら歩いていくのです。
退場

この姿も、なんとも愛らしい。
これも、辻井さんあるある。たぶん。


あれだけの演奏をするピアニストでありながら、このキャラクター。
今後もまた絶対聴きにきたい!と思わせてくれる素晴らしいコンサートでした。


ちなみに2015年1月には
辻井伸行withヴァシリー・ペトレンコ&ロイヤル・リヴァプール・フィル
っていう凄そうなコンサートがあるので、ご興味ある方は
早めにチケットおさえておいた方がいいかもね!

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コメント

 コメント一覧 (6)

    • 1. M. L. Liu (for international Nobuyuki Tsujii fans)
    • 2014年07月12日 01:02
    • こんにちは。 アメリカから~ 私は辻井伸行くんのファンです。
      Please forgive me for not being able to write in Japanese.

      Bravo, bravo! Lovely blog post. And great cartoons! It makes me happy to know that Tsujii-san has such an accomplished artist as a fan.

      どうもありがとうございました.
    • 2. kashi57move
    • 2014年07月12日 13:13
    • M. L. Liu-san
      I'm so glad that you commented on my blog post again, like 3 years ago!
      And thank you for introducing my blog on your site. It's my pleasure.

      英語があっているかわかりませんが、こちらこそありがとうございました!


    • 3. M. L. Liu (for international Nobuyuki Tsujii fans)
    • 2014年07月13日 05:08
    • もう一度、こんにちは.
      Thank you for your kind reply. Your blog post and drawings are a big hit The fans of Mr. Tsujii love them.

      But now when I looked at the second drawing again, I noticed that you have Mr. Tsujii's hand in the crook of the arm of his escort. Next time when you go to his performance, please take a good look. I believe Tsujii-san places his hand on the back of the elbow of the escort, not in front of it. This is the position preferred by the blind, as it allow them to sense the movement of the escort. The exception is when Tsujii-san is led by a conductor or a foreigner who does not know better (^_^)

      On this page, please look at the fifth photo from the top and you will see that Tsujii-san's hand is behind the arm of his escort
      http://mlliu2006.blogspot.com/2014/06/touring-with-musical-genius-from-mozart.html

      But your drawings are really wonderful! Thank you again and I hope to see some more in the future.
    • 4. M.K.
    • 2014年07月14日 12:37
    • こんにちは!
      上記のLiuさんに教えてもらって、こちらに再度お邪魔しています。
      私はLiuさんと同じく長年の伸くんのファンです。
      前回のイラストも秀逸でしたが、今回のも超カワイイ!
      特にお辞儀の分は伸くんそのもので、何度見ても最高です。
      私も今回のプレミアムコンサートは友人と一緒に昨日行って来ました。
      好きな曲ばかりやってくれて、しかも素晴らしい演奏で、夢のようなひとときでしたね。
      Kashiさんが今後も伸くんのコンサートに行かれることがあれば、ぜひまたイラスト付きでレポートして下さいね。
      楽しみにしています
    • 5. kashi57move
    • 2014年07月16日 10:21
    • M. L. Liuさん
      Thank you! I felt some difference...Yes, that's it!
      I checked the URL that you taught. His hand is certainly behind the arm of his escort.
      Next time,I will look at his hands more carefully.
      Thank you for your advice!
      また何か気付いたことなどあれば、教えてください!
    • 6. kashi57move
    • 2014年07月16日 10:28
    • M.K.さん
      今回もコメントいただきまして、ありがとうございます!
      お辞儀のイラストは、じっくりと思い出しながら描いてみたんですが、
      思った以上に上手く描けてボク自身も驚きました(笑)
      コンサート、今思い返してみてもホントに素晴らしい時間でした。
      次回行った際は、また誰もあまり注目しないようなところを
      レポートしようと思います!(笑)
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