2015年2月3日火曜日

トルコ式コーヒー誕生秘話

トルコ式コーヒー誕生秘話




近世までは、
イタリアからトルコにかけてのコーヒー諸国は、
イエメンからコーヒー豆を輸入していました。

おそらく貴重なものであったし、
それほど鮮度がいい状態では飲めませんでした。

そこで考えられたのが、
トルコ式の煮出し法だったと言われています。

少量のコーヒー豆からコーヒーの成分を
できるだけ抽出するために、豆を細かく挽き、
均質にするために深煎りにしたようです。

トルコやアラブ諸国は砂漠が
国土の大半を占めています。

水分が何よりも大切な風土です。

安全な水分となると、
ぐらぐらと煮出して淹れるチャイやコーヒーが
うってつけです。

さらにコーランでは、
アルコール飲用が禁じられているので
ますますコーヒーや紅茶の需要が高まったのです。

コーヒーが盛んに飲まれるようになったのは
砂漠での情報交換の場としての飲み物だったからです。

砂漠では、常に隊商からのホットな情報を
得ておかなければなりません。

それができないと、家族や部族の
存亡にかかわるのです。

ここからコーヒーを囲んでの
社交の場が発達したのです。

その中からは、
儀式のような作法も生まれてきました。


(参考文献:コーヒー味わいの「こつ」)
(画像:http://retty.me/category/LCAT9/CAT370/feature/16843/)

2015年1月31日土曜日

ネルドリップとペーパードリップどちらが美味しい?

ネルドリップとペーパードリップどちらが美味しい?




結論から言うと、
好みの話しなので一概には言えませんが、

『ネルのほうが、なめらかな味を楽しめます』

僕は断然、ネルのほうが美味しいと思っています。


ネルはコーヒーの粉の層が、
ペーパーよりも厚くなるので、
蒸らしがゆっくりと効果的にできます。

さらにネルはろ過のスピードや目の粗さが
抽出に適切なので、なめらかな味になるのです。


ペーパーの場合、コーヒー粉の層が薄くなりやすいので
抽出時間と豆の分量を厳密にはかる必要があります。

そうしないと、コーヒーのおいしさを引き出すための
抽出ができないからです。

正しい使い方が出来れば、簡単で優れたドリップ方法
と言えるでしょう。

もともと、ネルをもとに開発されたのが
ペーパーフィルターなので、
本来の抽出システムを理解していれば、
充分に美味しいコーヒーを淹れることができます。

ペーパーでネルのような、なめらかさを出したいなら
コーヒー粉の層を薄くしないように保ち、
新鮮な豆を使い、ゆっくりとお湯を注ぎ、
適切なお湯の温度を保つようにするのがコツです。


(参考文献:コーヒー味わいの「こつ」)

2015年1月29日木曜日

エスプレッソ用のコーヒー豆はなぜ細かく挽くのか?

エスプレッソ用のコーヒー豆はなぜ細かく挽くのか?




エスプレッソといえば、小さなデミタスカップに
ブラックホールのような濃~いコーヒーの液体が
入っていて大人のコーヒーというイメージがありますよね。

イタリア語のエスプレッソという名前の由来は
英語の「express」つまり「高速の」という意味です。

高温の蒸気で高速抽出し、
まろやかな濃度と苦味がもち味です♪

短時間でコーヒーをおいしく抽出するには、
豆をかなり細かく挽いておかなければなりません。

コーヒー粉を蒸気で溶けやすくするためには
できる限り細かいほうがいいですよね。

深煎りのコーヒー豆がよく使われるのは、
味わいの他、深煎りにするほど豆がもろくなり
細かく挽きやすくなるという理由もあります。

サードウェーブの到来と供に
今では浅煎りのコーヒー豆をエスプレッソに使うのも
主流となってきているようです。