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・・・・ヤクザにしてやろうと思うんですよ」
続く
「なに、ヤクザにすると云うのか?」
「はい。さようでございます」
「お前たちには、そんなことが自由にできるのか?」
「いや、そらもうコッチからね、コイツのね、あのう人間の身体の外周りにね、意識(顕在意識)と云うのがあるんですよ。その意識と云うのが身体を動かすんですけどね、その意識に私なんかが入り込んでね、そして、お前はヤクザになれ!ヤクザになれ!と囁くとね、人間の意識がね、そうしゃべるもんですから、自分自身が言っているような感覚になるんですよ。そーしたら身体が大きくなるにつれて自分自身でね、ワシヤヤクザになろう、ヤクザになろうと、思い込みヤクザになるようになるんです。でですから私、コイツをね、大きくなるに連れヤクザにしてね、そしていつも喧嘩ばかりさせてね、豚箱にどんどん入れてね、もうホントあのうヤクザの世界でね、要するにヤクザと云うのはどんな世界かと云うのをコイツに見せてね、人間のね、怖さとかね、豚箱に入る気持ちとかね、色んな感情を与えてやろうと思っているのですよ」
「そうか。では、お前の復讐は、この新田信吾をヤクザにすると云うことなのか」
「はい。さようでございますさようでございます。そしてやりっぱなしにね、喧嘩をさせてね、暴れさせてやろうと思っています。そのたびに豚箱に入ってね、臭い飯を喰わせてやろうと思っていますよ」
「そうか。でその他にはどうするのだ?」
「まぁ、その他と云うよりねー今のところ考えているのはコイツを私と同じようにヤクザにすると云う事ですねーそして、後はまぁ、要するに苦しい人生を送らさせてやろうと思っております。要するに、娑婆と豚箱をね、出たり入ったりする人生を送らせようと思っているんですよ」
「そうか。ところでもう一度訊くが、新田信吾が生まれた時には、お前は視ていたのか?」
「生まれるのはちゃんと見ておりました」
「どのようにして視ていたのだ?母親の胎内から出るのを見ていたのか?」
「いや、それがねーハッキリとはわからないのですよ。要するに、ボーとしてね、コッチからみると母親の胎内から出るのは分かるんですよ。だから出て、割とボーしているのがスッキリとはするのですが、出る時はなんかホントボーとして視えているんですよ」
「では、小さい時にはお前は視えないと云うのか?」
「視えないんですねーですから母親の顔とかね、う???ん。父親の顔とか分からないんですよ」
「分からないのか?」
「なんかねー不思議なんですけど分からないんですねー」
「では、ちょっと待ておれ」
「分かりました」
>お祖母様、ちょっとお聞きしますが、お宅のお嫁さんを上にあげたあと、赤ちゃんがお生まれになられたのでしたでしょうか?<
<・・・そうです>
>では、上にあげたあと、と言うことですね<
<・・・はい>
怨霊が云うには、人間界で赤ちゃんが生まれるところがハッキリとは視えない、と云う事を訊いたので不思議に思って母親の魂の状況をお聞きしたのだ。
本来なら、怨霊には人間界での出来事は(赤ちゃんの周り)全て見えている筈だったのだ。
「おい、もう一度でてくるがいい」
「なんでしょうか?」
「お前は新田信吾の母親の顔がボーとして視えないと云うが、それは明るくて視えないのか、それとも暗くて視えなかったと云う事なのか?どっちだ」
「いや、それがね、不思議なんですけどね、まぁなにかこう他所の世界を見ているような感じでね、視えるんです。なんかこう、確かに明るいとかなんとかと云うよりね、もう全体がボーとしてみえないんですよ」
「それは、新田の母親(魂)が上の方にいるからなのだ(人間界に降りている豊かな方々ばかりが暮らす集落)」
「え!上の方に居るのですか?」
「そうだ。だからお前には視えないのだ。普通は人間界は視えるのだろう」
魂が上にいると人間界の身体も怨霊からするとハッキリとは視ることが出来ないと云うことのようだ。
「う???ん。やっぱし人間界は視えますねーだから私コイツに前世からとり憑いてね、やっぱー苦しめておりましたから。その時は人間界はハッキリと分かっておりました。だから身体が大きくなったら見えるのかなーと思っていたんですよ」
「そうではなかったのだ。新田信吾の母親はお前たちには分からない上の方に居るのだ。だからお前には視えなかったのだ」
「あ!さようでございますか。だからそう、あ!そうか。だから、あ!そうですか。だけど、私はコイツにとり憑いてヤクザにしようと思っておりましたから」
「よし、分かった。ではちょっと待っておれ」
「分かりました」
>ところで、祖母様、何かお聞きしたいことはありませんか?<
<・・・・前世で侍だった時、幾つの時に亡くなったのか?をお聞きしてください>
>分かりました。では、訊いてみましょう<
「おい、もう一度でてくるがいい」
「なんでしょうか?」
「この新田信吾には、お前は前世からとり憑いているのだろう?」
「はい、さ、さようでございます」
「で新田信吾は前世では幾つの時に死んだのだ?」
「幾つの時と云うよりね、ん?コイツね、最終的には私がね、喧嘩でね、殺されるようにしたからね、だから侍どうしの喧嘩でコイツ斬り殺されたんですよ」
「それは、幾つぐらいのときなのだ?」
「う???ん。それがね、やっぱー27,8じゃなかったんですかねー私もコッチに来てとり憑いていますからねーハッキリは分かりませんけどねーそんなに歳ではなかったですねー」
「そうか。では侍どうしの果し合いで殺されたと云うことか」
「さようでございます」
「良し、分かった。ちょっと待っておれ」
「分かりました」
>祖母様、今お聞きした通りです<
<・・・・ありがとうございました。良く分かりました>
>ところで、この怨霊は地獄へ落としますか?それとも上にあげますか?<
<・・・それは、先生にお任せしますので宜しくお願いします>
>分かりました<
「おい、もう一度でてくるがいい」
「なんでしょうか?」
「お前は特別上にあげてやる」
「え!わたしうえに?」
「そうだ。しかし、お前を上にあげてやるが、また暴れたりしたら許さないぞ!」
「いやいや、暴れたりしません」
「万一、暴れたりしたら首を斬って地獄へ落とすぞ!分かったか。それに、今度生まれ変わったらまたヤクザもんになってはいかんぞ」
「ああ、分かりました」
「良いか、コッチからいつも視ているのだぞ。絶対ヤクザもんになってはいかんぞ。分かったな」
「わ、わかりました。おねがいしますア!アアアアアアアアア//////アゥツ!」
前世のヤクザものを上にあげるのは最近は控えているのだが、今回のヤクザものは特別に助けてやった。
と云うのも、一度でもとり憑かれると、とり憑かれた方は、怨霊が離れたあとでも地獄往きだと決まっているからだ。
今回の新生児の信吾ちゃんは、前世侍だった。
とり憑いていたのは、前世で斬り殺していたヤクザものだった。
そのヤクザものの復讐として、は今生で前世の自分と同じヤクザものにすると云うものだった。
そして、喧嘩に明け暮れ豚箱を出たり入ったりさせてやる、と。
でヤクザとはどんな世界か?
或いは人間の怖さ、豚箱に入る気持ち等々の、色んな感情を与える、と云うのだ。
そのヤクザものにする方法としては、身体の周りを覆うようにして存在する顕在意識の中に入りマインドコントロールによって、と云う。
そして、苦しい人生を送らせる、とも。
また、今回信吾ちゃんが生まれるところはハッキリとは見ていないと、怨霊は云う。
なぜ、視ることができなかったのか?
と云えば、母親の魂が上にあがっているためだったのだ。
魂が上にあがると魂自体が光るのだ。
すると、人間の身体もボーと視えてしまう。
その視えないと云うのが、生まれたばかりで小さかったからだ、と思っていたと怨霊は云う。
そして、いつも私が記しているように怨霊の除霊は早ければ早い方が良い。
なんと言っても、怨霊にとり憑かれていると何時、如何なる時に、重病に襲われるかも分からないからだ。
それに、事件や事故に巻き込まれる可能性も高くなる。
また、いじめや嫌がらせ虐待等々にもあい、最終的には自殺にまで追い込まれてしまうのだ。
たとえ70、80才まで何事も無く元気で過ごしていたとしても突然脳溢血や脳梗塞に襲われ命をなくすとも限らないからだ。
故に、死ぬまでは絶対安心することはできないのだ。
この怨霊と云うやっかいなヤツは私が除けない限り絶対自力や他力では離すことなどできないのだ。
万一、離れるとしたら復讐が終わった後で、と云うことでしかない。
それも、地獄へと落されて、のことだ。
所謂、怨霊にとり憑かれていると生死に関わらず未来永劫踏んだり蹴ったりされていることになる。
生きている時には、多少の喜びを与えられる。
がすぐさまその何倍、何十倍と云う苦しみの倍返しを受けることになる。
故に、少しの楽しみも心から楽しむことさえできない。
それは、後から来る苦しみを考えるが故に、だ。
愚かな人間は最後に、これが人生だ!
と声高に叫ぶ。
まるで、苦しみや悲しみを超越したかのように達観した人生観を周りに吹聴して悦に入る。
あ!
お子様を持つご両親のみな様方!!
お子様の将来の人生を保障できますか?
このまま怨霊を除けずにいると生涯後悔しますよ。
怨霊の害を承知したまま、放っておくと親の責任は免れませんよ。
いやいや、これは少し脅し過ぎだろ。
イヤ、そんなことはない!
まだまだ怨霊の害は認知されていないのだからしょうがない。
それに、また芸能界で二世タレントが覚せい剤で捕まった。
これも、怨霊の作用の一旦なのだ。
しかし、それも知らずに親の罪と思ってか涙を流して世間に謝罪する。
30近い息子の事件は自己責任であれ、親には何の関係ない筈だ。
また、育て方云々も関係ない。
これも怨霊の復讐だからだ。
しかし、これで復讐が全て終わったと云う訳ではないのだ。
今後、また何がいつ起きても不思議ではないのだ。
故に、口を酸っぱくして言いたい!
お子様が事件を起こす前に対処することができるのは、唯一親しかいない、と。
では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。