色を失った | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

オーストラリアの語学学校はとっても楽しかった。
日本人だけでなく、色んな国から来たクラスメイトと、
毎日楽しく英語を学んでいた。
学校帰りにはお茶したり、バーに行ったり…。
英語を話しながら異文化の人と交流するのが本当に嬉しくて楽しくて仕方なかった。
とにかく良い思い出しかない。

そして言語は違えどここスウェーデンでも語学学校に行くことになった。
移住して3カ月ちょっとが過ぎていた。
学校が始まれば友達ができるかもしれない。
興味のないスウェ語も、オーストラリアの語学学校のように楽しく学べるかも。
そんな期待を持って私は学校へと向かった。

しかしその期待は一気に打ち砕かれることとなる。
クラスの90%は中東系の移民であった。
そして、彼らは彼らで既にグループとなって出来上がっている。
ヨーロッパ系はヨーロッパ系で固まってるし、
なんというか、私の想像としていた和気あいあいな雰囲気ではない。
日本人が一人いたが、まぁ日本人だから絶対仲良くなれる、というわけでもなく、
当たり障りのない付き合いであった。
先生もしょっちゅう『風邪』という理由で休むし(おそらく仮病)
それなのに授業のペースは速くてついて行けないし、扱う教材もなんだか暗い話のものが多くて(父親、母親がDV、アルコール依存症とかそういうのあへへ
気分が更に滅入って行った。
期待していた分、心底がっかりしたのだった。

ボーと出会うまで、スウェーデンのことなんて何も興味がなかった私。

スウェーデン?えっと…永世中立国の?
それくらいの知識。
どこにあるのかもわからない顔文字

北欧家具とかにも全然興味はないし、
スウェーデン語にも勿論興味ない。

 

そんな何もかも興味のない国で、

孤独に耐え、想像以上に忙しい学校生活に耐え、意味わからん言語を学ぶ。

人が怖いから、学校以外は極力外には出ない。

私は本当にこの国で何をしてるんだろう…。

毎日がしんどかった。

移住してからというもの、私は心から笑っていない。

死んだ魚のような目をしていた(と思う)。

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綺麗な風景を見ても、
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私には、
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全てが灰色に見えた。
色とりどりの花を見ても、心の底から綺麗だと思わなかった。
雲一つない快晴の日でも、心の底から、気持ちイイな~、と思えなかった。
私の世界は、色を失ったのだった。

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オーストラリアの語学学校のイメージで行ったら、
あれ?なんか雰囲気違う…ガーン

口では説明しづらいけど、とにかく教室の雰囲気が陰気くさいというかなんというか…。

シーンとしてて、なんか息が詰まる感じ。

でも、そりゃそうです。

だって、殆どの人達は移民として、スウェーデンで生活するために必死でスウェーデン語を学んでいるわけですから。

世界をもっと知る為、ホリデーを楽しむ為、限られた時間で語学を含め色んな経験をするためキラキラ

という人々が沢山集まるオーストラリアの語学学校と一緒にしちゃ~いけなかったのですあへへ

でも、そんなことも全く考えずに、和気あいあいとした雰囲気を想像して学校に行ったので、

このギャップには私も驚き、そして落ち込みました。

また、中東系のクラスメイトはとにかく人の話を聞かない、自分の意見が絶対という人が多くて、

ディスカッションにすごく苦労したし、

授業とはいえ、もう彼らと話し合うことも嫌になりましたショック

学校も楽しくない、スウェーデン生活も楽しくない、

そして季節は冬に突入するところだったので、日照時間も少なり暗くなっていく…。

私の気持ちもまたどんどん暗くなっていきました。


この頃、ストレスから来るこめかみニキビがひっきりなしにできていました。

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治ったと思ったらまた出てきて、また治ったと思ったら新たなニキビができる。

この繰り返し。

ネットには、解決策として、

ストレスをためず、なるべくリラックスできる環境を作ること

と書かれていました。

スウェーデンに住んでる限り、リラックスできね~まっしろ

解決策無しショック

 

また、ストレスから体重も3~4キロ減。

でも食欲はあったので、結構食べてたんですが、

それでもどんどん減っていったので、

食欲がないくらいに滅入っていたらもっと激やせしていたかもしれませんねうーん(汗)

ま、当の本人は、体重が減ったことは、

ラッキーピースイエイ

としか思ってませんでしたけど笑。

でも見た目は痩せた、というか、やつれていたと思いますイシシ汗

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特に興味もなかったスウェーデンという国。

スウェーデン第二の都市ヨーテボリと言われているけど、

私の中では田舎街でしてね。

同じようなお店が沢山あって、買い物も楽しくない。

家族も友人もいない、ただただ孤独で、

刺激のない毎日が過ぎていく中でストレスもどんどん積み重なっていって、

私は何を見ても感動しなくなりました。

綺麗なものを綺麗だと思えなくなりましたべー

どんな風景を見ても灰色に見えていたのですガーン

移住して3年くらいはこんな感じだったでしょうかね。

4年目からは徐々に徐々に色がついてくるようになって、

今は花を見れば綺麗だな~うへと思うし、太陽に当たれば気持ちいいな~わーい音符と思えるようになりました元気モリモリキラキラ

こめかみニキビも長いことできていません。

たま~にできるくらい。

それなりにストレスはありますが、体がそれに順応したってことでしょうかね笑。

体重も、今は食べたら食べた分だけ肥えるようになりましたでぶおまめぽにょ

むしろダイエットを意識しなければいけないくらい…滝汗

 

最初のクラスでは友達という友達はできませんでしたが、

その後違うクラスに日本人の方と出会う機会があり、

更に年明けに学校を変えた後、また別の日本人の子と同じクラスになりました。

今でもその3人とは友人で、スウェーデンの愚痴を言ったり、生活面での悩みなどを共有しています嬉

友人達と出会えたことは、私の中ではとっても大きく、

彼女達とのお茶会は今でも私のスウェーデン生活の支えとなってくれていますsei

ブログを通して連絡してきてくれた方々もいて、何人かの日本人の方と出会う機会もありました。

残念ながら連絡を取ることがなくなった方もいますが、

こういう出会う機会を持つことができると、ブログをやっていて良かったな~と思いますキラキラ

 

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2012年夏、デンマークのスカーゲンと言う町へ二泊三日で旅行に行きました。

そう、時計のブランドで有名な『SKAGEN』のスカーゲンですおやつの時間

 

今思えば、毎日泣いていた私を少しでも元気づけようとボーちゃんが連れて行ってくれたのだと思います元気

 

まずはヨーテボリから船に乗り、3時間ほどでデンマークのどっかの街に到着。

 

そこから電車に乗り換えて、約30分くらいだったかな。

スカーゲンに到着。

 

スカーゲンは建物が黄色で統一されている、可愛い町でした。

 

 

 

私達は貧乏旅行だったので、

まずは町で自転車をレンタルし、

 

自転車で15分ほどのキャンピングエリアでテントを張って寝泊まりしました。

勿論トイレもシャワーもついています。

ひとり一泊だいたい100SEK(約1200円)くらいだったと思います安い

テントと寝袋は弟カップルから借りましたテント

 

ここからまた自転車に乗って海までレッツゴー自転車

スカーゲンの見どころは、赤矢印の岬。

 

 

ここでは東西から押し寄せてきた波がぶつかり合うところが見られます。

 

また、ここではアンバーも取れるようで、

※写真はお借りしました。

一攫千金を狙おうと私達も下を見ながら砂浜を歩いていたのですが笑

残念ながら見つからず出費

 

灯台から撮った景色。

 

でもこの時も、私の目には

こんな風に映ってました犬?

 

夕日

 

景色は綺麗だな~とは思ったけど、心の底から思えませんでしたね汗

楽しもう、楽しいんだ!と思うのに必死でした犬?

今の状態で行けたらきっと、この時とは違う景色が映るような気がします。

心から楽しめるような気がします。

機会があったらまたいつか行ってみたいです嬉音符

 

 

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