変わろう…!! | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

2016年、在住4年を迎えるこの年は、
私の中で気持ちが大きく変化する年となった。

移住して1~2年はとにかく孤独との闘いであった。
孤独がゆえに毎日涙をし、冷静に物事を判断することもできなくなり、
身も心もボロボロであった。
3年が過ぎたあたりから、その孤独にも徐々に慣れていったのがわかった。

スウェーデンは相変わらず嫌いだったけど、

ここに一生住むなら嫌なところだけ見るんじゃなくて、良いところにもちゃんと目を向けよう!

そう思えるようにもなっていった。

それでも月に1~2回くらい、まるでダムが崩壊したかのように泣きわめいていたけど(PMSの影響もあった)滝汗

そしてその頃から徐々に、仕事のこともちょこっと考えるようにはなってきた。

このままじゃいけない、と思ってはいたのだ。

ただ、最後は結局えもいわれぬ不安感で胸がしめつけられ、

動悸と息苦しさに襲われて、ボーに八つ当たりして終わることが多かった。

子供も結婚してからじゃないと考えられない、と言っていた私だが、

結婚してからも考えられなかった。

ただでさえ自分でいっぱいいっぱいなのに、こんなに心が不安定なのに、

中途半端なスウェ語力で、仕事もなくてお金もない。

こんな状態で子供の世話などできない、命を守る力は私にはない、そう思ったのだ。

 

それでも、勉強だけはしなければ…、と学校は通っていた。

しかしそれも、SAS2というコースで挫折する。

その時の先生は

「家で7~8時間は勉強しなさい。」

という厳しめの先生で、

課題も多く、授業の進みも速すぎて、私はついていくのに必死だった。

クラスメートは喋れる人が殆どで、私だけが落ちこぼれのような気がした。

そしてコースが始まって1カ月半、ディベートのテストをするという。

しかもクラス皆の前で、必ず発言しなければいけないと…。

語彙力もそんなにないのに、ディベートするなんて無茶だよあせあせ

ただでさえ日々の課題でストレスを抱えた私は、

このディベートというプレッシャーに完全に押しつぶされていた。

人前で話すこと、視線が集中することに恐怖を感じたのだ。

胸が苦しい、息苦しい、引きつけを起こすくらいに号泣する私。

私はディベートのテストを迎えず、学校をやめた。

私は逃げたのだ。

 

その後1年は学校には通わなかった。

学校のストレスも何もない日々の生活に、私の心も徐々に安定していった。

それでも仕事のことや子供のことを深く考えることはできなかった。

しかし何もしていないということに罪悪感はあったので、自宅学習は毎日2~3時間するようにはしていた。

ボーに申し訳ないという気持ちもあった。

でもボーは、

「今はろびまろの心のケアが最優先だから。

仕事のことは無理して考えなくていいよ。

自然に考えられる時がきっとくるから。」

と、言ってくれて、日々の生活の中でも仕事や子供のことを話してはこなかった。

余計なプレッシャーを与えないようにしてくれたのだ。

 

そして私の転機である2016年の年明け。

日本の大学時代の友人Mからこんなラインが来た。

 

「希望の部署に異動になったよ~嬉ピース

ずっと前からの夢だったから本当に嬉しい!!」

 

するともう一人の友人Tがこう言った。

 

「おめでとう!!

実は私も報告することがあってね。

妊娠したんだ笑ハート

 

その二人のおめでたい報告を聞いて、真っ先に私が思ったこと、それは…、

image

だった。

彼女達への妬みは全くない。

むしろ嬉しい知らせである。

Mは前々からこの部署で働く夢を目をキラキラと輝かせて言っていたし、

部署異動の為に会社の試験も受けていたのを私は知っている。

Tも妊娠を前々から希望していて、仕事か子供かで色々と悩んでいたことも知っている。

二人とも努力して悩んでの今がある。

ただ、私はどうだ?

この4年間、何をしていたの?

自分の惨めさに、辛いスウェーデン生活にただただ涙に明け暮れていただけじゃん。

そんな想いが彼女達を祝福する前によぎってしまったのだ。

 

この気持ちを抱えきれなくなった私は、ボーに吐き出した。

するとボーは言った。

image

image

 

「それはどういうつもりで言っているの?

離婚しようってこと?」

とボーに尋ねると、

「勿論離婚はしたくないけど、ろびまろの幸せを考えたらその方がいいんじゃないかって。

ろびまろを縛る権利は僕にはないから。」

 

私は言った。

image

image

image

 

そうだ、私は、自分を好きになりたいんだ…。

変わろう…!!

私はようやく本気でそう思えたのだった。

 

==================

 

年々気持ちは安定していったものの、仕事や子供のことなどを考えると脳がシャットダウンしてしまうのは相変わらずでした。

それでも少しずつ少しずつ考えたり、ボーと話し合ったりもできてはきてたのですが、

最終的には喧嘩、というか私の一方的な八つ当たりで会話は終了汗

相変らず人前に出るのも怖くて、学校のディベートのテストが本当に怖くて、

逃げ出すように学校をやめました。

 

そして2016年の年明けにきた、仲良し二人からの嬉しいお知らせ。

しかし私はそれを祝福するよりも先に、自分の情けなさを痛感したのです。

彼女達は着実に一歩一歩進んでいる。

未来に向かって頑張っている。

それに対して私はどうなの?

仕事からも子供からも目を背け、何もかもが中途半端。

この4年間、何をしていたの?

どうしてこんなに無駄な時間を費やしていたのか…。

そんな後悔の念に駆られました。

 

ボーには離婚話を持ちかけられましたが、

「私の未来には常にボーちゃんがいる。」

という言葉が自然に出てきたことで、私の中で彼はもう絶対的なものになっていることがわかりました。

日本には勿論帰りたい、でもそれはボーと一緒じゃなければ意味がないのです。

 

日本に帰国し彼女達と会えばいつも、彼女たちの仕事の話を聞いていた私。

しかし私には何も語れるものがありません。

そんな自分がまた惨めでした。

でも、もう惨めに思うのは嫌でした。

私も彼女達に何かを語れる自分になりたい。

自分に誇りを持ちたい。

自分に自信を持ちたい。

もう逃げたくない。

私は、自分を好きになりたい!!

 

4年もかかっちゃいましたが、ようやくこんな風に本気で思えるようになりました。

ボーも私のこの想いを受け、

「うん、僕もろびまろには自分を好きになってほしい。

ろびまろが素晴らしい人間だって僕は知ってるけど、

ろびまろにもそう感じて欲しいんだ。

だから僕はできる限りのことはサポートするよ!」

と言ってくれました。

ほんま、あんたは仏や泣き2キラキラ

こうして私は、自分を変える決意をしたのです。

 

 

 

きっかけなんて本当に些細なこと。

この4年の間にもっと早くからそう思えるタイミングってあったと思うのですが、

私のタイミングはこの時だったのだと思います。

もっと前からこう思えていれば、と何度か思いましたが、

この4年をどんなに振り返っても、やはりあの時の私にはこんな風に思えない状態だったなと思うのです。

どうしてこんな無駄な時間を過ごしてきてしまったのか…、とも思いました。

でも、真っ暗なトンネルの中でもがいていたあの時間は無駄な時間なんかではなく、

今この時に繋がる大事な時間だったのだと思います。

都合の良い解釈かもしれませんがねうーん(汗)

でも、足踏みしているようで、着実に未来には繋がっていたのかな…と、今振り返るとそう思うんですよね。

そしてこんな私を、長い間そばで見守り続けてくれたボーと、遠く離れた日本から支えてくれた家族の存在には本当に本当に救われました。

 

甘えだという方も中にはいるでしょう。

自分の選んだ道でしょ?という人も中にはいるでしょう。

ここからは私個人の意見ですが、

それは自分が一番よくわかっていること。

でも、それとは別の感情なんですよね、この心の葛藤は。

選んだ道でも、でこぼこ道もあればアスファルトもあって、

アスファルトの時はすいすい歩けるけれど、

でこぼこ道だと、履く靴を考え、歩き方も考え、

足も痛くなるし、筋肉痛にもなります。

そんな時は同じ道を歩いている仲間をみて、励まされ、一緒に歩いているという心強さが生まれると思うのです。

私も当時そんな仲間を探していましたが、ネットには中々ヒットせず…。

自分だけがこんな風なのかな、と悩んだこともありました。

だからこそ、同じような悩みや心の葛藤を持った方々に、

「あ、仲間がいる!!」

と、おこがましいですが、こんな私の経験を通して少しでも元気づけられたらなという思いから、

そして、5年の節目を迎えるにあたって気持ちが安定したからこそ話せる、

『移住当初の私』を書き綴ろうと思いました。

 

長々と読んでくださり、ありがとうございました笑ハート

次回、移住当初の私~番外編~をひとつだけ綴ろうかなと思っています!

 

=================

 

スウェーデンの良いところ、

それは、日が長くなる夏(但し天気が良い日に限る)晴れ

友人とのお茶会もピクニック形式に変わります笑

日本じゃ中々友達とピクニックなんてする機会なかったけど、

娯楽が少ないスウェーデンでは、この天気の良い日に外でまったり話すのが最高の娯楽なのですキラキラ

image

飲み物は、SAIGONというアジアンスーパーに売られているバブルティー。

私はグリーンティーベースのパイナップル味をチョイス。

中はタピオカとパイナップルゼリー(かな?)が入っています。

初めて試したのですが、とっても美味しい嬉キラキラ

さっぱりとした味わいのジュースで、こういう暑い日にはグビグビ飲めちゃいますハート

他にも色んな味があったので、また試してみたいな。

1つ35SEK(約450円)。

量も結構あって飲みごたえがあります!

 

ピクニックのお供に、

image

バナナケーキを焼いたのだけど、

image

鞄の中でつぶれちゃいました吐血

ま、味は美味しかったので良しとします。

 

バナナケーキのレシピはこちらを参考に↓。

バナナケーキ レシピ

 

私の中では、自分の理想とするバナナケーキの味でとっても美味しいですバナナ

バナナが完熟して余ったときは、よくこれを作っています嬉

 

 

にほんブログ村 海外生活ブログ スウェーデン情報へ
にほんブログ村