真央ちゃんの特番を見ていました
その所作、スケート、言葉遣い、生き方
いつの時代の真央ちゃんからも優雅さが
時に天真爛漫に、時に静かに溢れ出すのを見ていた
戦う姿であっても品格は失われず
自分を傲らず他者を貶めず
勝ち負けには左右されない凛々しいメッセージを見る人に残してくれました
真央ちゃんが見せてくれたもの、スポーツであり芸術であるフィギュアスケートの最高の到達点のひとつ
練習がままならないほど足が痛かったとしても
それを理由にはせず最高の技術を求める不屈で頑固な誇り高さと
技術を極めながらも同時に音楽を体現している優雅さ
その優雅さをなにが起ころうとも失わないことの誇り高さを私は愛する
私は一番には大輔さんのファンですから
誰よりも大輔さんから…その特別な優雅さを感じていて今も見守っているのですが
お二人の持つこの優雅さというもの
それぞれ形は違うのですが似ているなと思っている

ところで私は優雅さと言うよりカタカナのエレガンスと言う言い方が好きだ
エレガンスは優しげに見えるけれど
思慮深く常識にとらわれず誇り高い 
私がそれを想像するとき、ちょっと中性的な美しい女性の形をしている
気品とか品格とか気高さとは同じお母さんから生まれたけれど
そんな華麗な姉妹の中でもとびっきり艶やかで美しい女性の形で思い浮かべる
エレガンスは「綺麗だから」「正しいから」「質が良いから」
そんな理由や努力だけでは纏うことを許してくれない
無粋を嫌い繊細でこれといったルールがなく気まぐれで気難しい
つまりエレガンスは意図して装うものではなく
授かって備わるイメージだ
誰もが纏えるわけではないけれど 
一度それを纏った人の所作を見るとき
憧憬と共に魂が魅了されて
語るにため息しか出ない
ひたすらにずっと見ていられる

私にとってそんなエレガンスを纏うこと許された選ばれたスケーター
一人はすでに競技の場を去り、もう一人も昨日静かに凛々しく舞台を降りました

前にも書いたけれど大輔さんが競技を去ったときに自分の中で…競技としてのフィギュアスケートを見る上での何かがはたりと停止してしまって
真央ちゃんを影ながら密かに応援することは私にとって最後の砦だったのかもしれない
昨日まで気づいていなかったけれど…昨日確かに何かがカチリとドアを閉じた
今は空虚感を隠すことできない
代わりが居ないのだから
確かに何かが一つ終わったんだな
私が愛した美しい競技の華が去り、更なる新しい華が競い咲くあの場所は私が知っている世界とは全く違うものだ
ああでも…自分と年は離れているけれど!
お二人が同じ時代を生きて
競技の場であのエレガンスを見せてくださったこと私にとっての奇跡だったなぁ
競技の舞台は去られたけれど今を生き生きと…床ダンス、アイスショー、キャスターと八面六臂の大活躍をされているお姿が眩しい大輔さん
真央ちゃんがご自分の未来をどうされるのかは
明日の会見でお聞きできるまで?静かにお待ちするしかないのですが






今は何よりお二人のスケートが見たいよ
お二人のスケートじゃなけりゃ 
この渇きは癒えない








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