皆様こんばんは。
ビートルバムブログ隊長の越善です。
今日は1時という、いつもより早い時間からブログを書き始め、1時間程書いて一旦プレビューしようと思いプレビューボタンを押すはずが、なにをどう間違えたのかページの更新マークをクリックしてしまい、見事に書いていたものが綺麗さっぱり消え去ってしまいました。
もう、どうにかしてほしいです。この仕様。。。
では、気を取り直してまた書きます。
先日、何気にネットを見ていると、私の記憶に強烈に焼きつく様に残っている、糞プラモデルが、紹介されていたのを発見したので今回はその糞プラモデルの思いでを綴ってみたいと思います。
それは、私が小学校高学年の頃の事です。
当時、子供達の間で全国的にガンプラブームが巻き起こっていました。
ガンプラとは機動戦士ガンダムのプラモデルの事です。
当時は、ファミコンなどのテレビゲームなど無く、男児が遊ぶといったらプラモデルやラジコン、空き地で野球くらいしか遊ぶものがない時代で、現在と違いプラモデルは駄菓子屋にも売ってるほど需要が高く、そんな時代に爆発的に流行ったガンダムのプラモデルはそれはもう、日本中のほとんどの男児が欲しがる程の大人気で、なかなか手に入らないモノでした。
とりわけブームになりたての時は、ガンプラを入手するのは非常に困難を極め、入荷当日プラモデル屋に早朝に並ばなければ、不人気なモデルのガンプラですら、ゲットするスタートラインにもつけないほどでした。
↓これがその1/144スケールの機動戦士ガンダムの箱の絵と組み上げ着色した画像です。
当時の私も極秘裏に入荷日を入手し、模型屋、文房具屋、駄菓子屋などに、朝5時から並び、躍起になってガンプラシリーズを入手していたのでした。
そんな当時、ガンプラ大ブームに便乗して、数々の糞プラモデルを世に送り出して来た【アリイ】から後に伝説になる糞プラモデルを発売してきたのです。
その名は『太陽系戦隊ガルダン』
言うまでも無く機動戦士ガンダムのパクリです。
これがガルダンの箱の絵です↓
見てお分かりいただけると思いますがモビルスーツはもちろん、ロゴやバックの雰囲気、パイロットの絵を添えるなどパクリ全開です!
ここまでパクっておきながら、なぜかこのモビルスーツの名前はガルダンではなく、最強戦士ドン!
ドン……
ダサい……
こんなモビルスーツ誰が買うんだ…ってかロボだろコレ…
と、当時の私は恐ろしくダサいと思ったものです。
両者を比べてみると、ガンダムの方は現在のロボットアニメでも通用する様な武装で、右手にビームライフル、左手にシールド、両肩ビームサーベル、ヘッド部分にバルカン砲と多彩な武装ですが、最強戦士ドンの方は両手共にドリル型のロケットパンチだけの様です。
両手のドリルを2発発射したら、両手と武器を失い即刻撤退の、ロボットである意味がわからない仕様になっています。
そして顔に注目してください!ガンダムは精悍で凛々しい顔つきですが、ドンの方は覇気が無く「ドリルを発射した衝撃で糞でも漏らしたのか?」と、聞きたくなる面構えをしています。
ドリル発射時の様子を描いていますが、恐らくドリルパンチの発射音は『ドン』っていう音なんだろうと思ってしまうネーミングです。
さらにガンダムの1/144スケールに対し、『oh!アニメスケール』という、なんだかよくわからない未知のスケールで対抗してきています。
しかもアニメにもなっていないくせに!
こっちがOh・・・といいたくなります。
「こんなプラモデルを買うヤツの顔をみてみたいわ!」と思っていたのですが、なんと私とそんなに仲良くも無い同級生の子がこの糞プラモを買ってしまったのです!
その同級生は私に「弟が誕生日にガンダムのプラモデルがほしいと言ってたから、買ってあげようとしたんだけど、ガンダムは手に入らないけど、どうしてもガンダムを買ってあげたかったから、このガンダムっぽいプラモを買った。小二だし、これだけ似てれば偽物だってわからないと思うんだけど、できる限りガンダムっぽく色を塗って作ってほしい」と言ってきたのです。
私、小さい時から手先が器用で、プラモデル作りも大の得意で、その私に弟の為にと同級生が頼んできたのでした。
まさか、散々ばかにしていた、太陽系戦隊ガルダンのドンを買うバカなヤツが同級生の中に居た事に吃驚しましたが、その糞プラモを私が作らなきゃならない事になるとは思ってもみませんでした。
しかし!弟思いの同級生の兄弟愛とそんなに仲良くもない私に製作を頼んで来た心意気に惹かれ「全力を尽くし、誰にも負けない完成度でドンを作り上げて見せる!」と心にきめたのでした。
そして私の作成能力を全て注ぎ込みドンを完成させたのですが。。。。
↓これがドンの完成画像です
箱の絵と比べるとなんか全然違う。。。
箱の絵もダサいけど、完成品はその数百倍ダセェ。。。。
本家ガンダムと比べると数億倍ダセェ。。。。。。。。
ナニコレ白い長靴履いてるの??っていうか箱の絵の足の造形と実物が全然違う。。。っていうか全く別物だし。。。。
妙に背筋がピンとしてるし、片腕挙げたら高校球児の宣誓!じゃないのコレ!
こんなバカみたいなロボ同級生に渡しずらい!!
と、作り上げた時こんな感じの様な事を、あまりのカッコ悪さに唖然とし独り言の様に口走ったのを覚えています。
結局どんだけプラモデル作りが上手くてもドンはドンなのでした。
そして翌日、同級生に作り上げたドンを渡したのでした。
思いの外ガンダムに似ても似つかぬドンを受け取った友達は
「やっぱり。。似てないなぁ。。なんなのコレ。。。」
と、礼儀正しい同級生なハズでしたが私に「アリガトウ」の言葉も無く、苦笑いを浮かべ、ジャージのポケットにドンを手荒く突っ込み去って行ったのでした。
恐らく、ドンのあまりの馬鹿カッコ悪さに、人格が壊れかかってしまったのでしょう。
「全力で施術しましたが。。。申し訳ありません。。。」と患者を助けられなかった医者の気分ってのはあの時の様な心境なのでしょう。
その世の子供に糞プラモを供給してきた【アリイ】の他の糞プラモが同じサイトにあったので、そちらも紹介しておきます。
↓とっておきの糞プラモはこちらになります。
宇宙スーパーコンボイ 宇宙防衛隊 ハーロック!!
宇宙空間で素手で変なポーズをとり敵を威嚇する男のプラモデルです。
名前がハーロックとパクリですが、箱の絵の方はキャプテンハーロックとは全く違う、宇宙防衛隊の一員と思われる男が描かれています。
名前がハーロックだけに、この弱そうな男が宇宙防衛隊のキャプテンなのでしょう。
背景にはスターウォーズのXウィングみたいなのが飛んでいて、こちらでも、しれッとパクっています。
そしてキャプテン翼のキャラの足の長さの5分の1程度しかない足の長さに注目!
気の毒なくらい足が短い!
上半身を描いたら大きく描き過ぎて足が描ききれず、無理やり短くした感じです。
絵師もかなりテキトーです。
そして股間部分に謎の計器!股間の何を計測し表示しているのでしょうか。
そしてこのポーズ。アイーンに酷似しています。
志村けんがアイーンをやる前に発売されたモノなので、パクリ常習犯のアリイは未来の志村けんからパクったのかもしれませんね。
こんな誰得?なプラモデルを開発、販売していたアリイは逆に凄いと思います。
当時このなんの魅力も感じられず、むしろ不気味なこの糞プラモを買った人はもっと凄いと思います。
追記
↓糞プラモ第二弾、第三弾、第四弾の記事はこちら
越善20度目の登場!『糞プラモ第二弾!アリイ模型』の巻
越善21度目の登場!『糞プラモ第3弾!!アリイの数々の糞プラモの巻』
越善43度目の登場!『糞プラモ第四弾‼︎秘密兵器の巻』
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