認知症の方の初期症状に、意欲低下があります。
最近、お風呂に入るのをめんどくさがる。
外出を嫌がる。
料理をしなくなった。
好きだったことをしなくなった。(例えば編み物などの趣味)
このような傾向がある場合には、要注意!
意欲低下は、初めは日常生活に大きな変化となって現れないので、家族も気づきにくいのですが・・・
でも、その小さな変化に気がつくかどうかが重要なカギとなります。
意欲が低下したまま放っておくと、動かないため体力が低下し、ますます意欲を失なうという悪循環に陥って、認知症が重度化しやすいんです。
早い段階から通所介護(デイサービス)を利用するなどして活動性を上げると、回復したり、意欲低下を進行させずに済みます。
ただ、意欲低下がある程度進んでいると、
「通所介護に通いましょう」
「もう一度、好きな編み物をやりましょう」
と伝えても、
「まあ、いいわ・・・」
となりがちなんですよね・・・
そんなお母さんの背中を押すのは、私たちケアマネジャーの仕事のひとつです。
私は、そんなお母さんに出会うと、どうしたらお母さんのこころを動かせるのか、様々な角度でのアプローチを考え、試みます。
そして、
お母さんのこころが動き、納得して、通所介護施設へ通って下さるようになった!
通所介護施設で、ステキな笑顔を見せていただけるようになった!
そんな時の嬉しさと言ったら、格別です。
背中を押す仕事は私たちにお任せいただくとして、あなたには、お母さんの変化にいち早く気づいてもらいたいと思います。
少しの変化で、すぐに『認知症!』と決めつけてしまうのは危険ですが、
「なにかおかしいぞ」
「前と様子が違うな」
と感じるセンサーを磨いておいて下さい。
そのためには、お母さんとしっかりコミュニケーションを取りましょう。
あなたのセンサーは大丈夫ですか??