2011/10/24
カダフィ氏殺害!
リビアの民主化そしてアフリカの今後はいかに?
ギリシャ国債の民間損失負担を21%から50%へ引き上げ。
先週末のニュースの一部です。
どちらも、当事国の国民にとっては大きな出来事です。
しかし、日本にいる私たちの生活に直接影響を及ぼしそうな実感
はなく、むしろ大リーグのワールドシリーズの試合結果の方が気
になった人の方が多かったかもしれません。
国の借金1000兆円突破へ!
個人資産残高に接近。
「ほほう、ついに4ケタまでいったのか。こりゃあ大変だ。」
やはり週末にあったニュースに、もっともらしく口にしてはみた
ものの、事態に対する実感はやはり乏しく、どうしても他人事に
しか思えないのです。
しかし、ほんのちょっとでも想像力を働かせれば、どのニュース
も簡単に読み流すことなどできなかったはずなのです。
政治の機能不全が指摘されて久しく、制度疲労に対する不満が
渦巻いている日本では、ちょっとしたきっかけでマグマが噴出し、
政治システムを一気に変革しようとする動きが表面化するかも
しれません。
財政破綻したギリシャの混乱は、ほんの数年先の日本の姿なの
かもしれないのです。
本質から目を背け、とりあえず目の前の苦しみから開放されたい
と対処療法に終始し、根本治療を先送りしてきたツケを払わされ
る日が、刻々と迫ってきているのではないでしょうか。
起こりうる事態を想定し、万全の対策を周到に準備しておく。
ほんの些細な気配も見逃すことなく、普段から臨戦態勢で身構え
る。
これが大災害を経験した私たちが得た貴重な教訓のはずなのです。