『英国王のスピーチ』 | 店舗探し.comの過去コラム

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2011/3/23

 

トップに立つものが、皆に向かって「何を」「どのように」語る
のか。
出来不出来は、時に一国の命運をも左右しかねないのです。
 
『英国王のスピーチ』(トム・フーパー監督)は、本年度のアカ
デミー賞作品賞等4部門の受賞に輝いた映画です。
 
イギリス国王ジョージ5世の次男であるヨーク公アルバート王子は
子供時代に吃音症となり、人前で話すことが苦手です。
1925年、大英帝国博覧会閉会式で 父の代理として任された演説も
さんざんな結果に終わり、聴衆も、未来の国王候補に落胆してしま
いました。
 
オーストラリア出身のライオネル・ローグは、第一次世界大戦に
おいて、戦闘神経症に苦しむ元兵士たちを治療してきました。
言語聴覚士として、本流とはいえない療法ながら、治療の成果は
すばらしいものでしたが、公の資格を持たないこともあり、みすぼ
らしいオフィスで細々と診療をしていました。

 

彼のオフィスに、ある日アルバート王子の王妃であるエリザベス妃
が訪ねてきます・・・。
 
アルバート王子は、その後英国王に即位し「ジョージ6世」となり
ました。
イギリスがドイツに対して宣戦布告をした日、その立場上、彼は
英国王としての演説をしなければなりません。
国内の各所で国民が、また戦場では兵士達が固唾を呑んで見守る
中、「ジョージ6世」は一世一代の演説を始めます・・・。
 
校長先生は生徒に、社長は全社員を前にスピーチをする機会があり
ます。

校長先生の心温まるお話が生徒の心を打てば、その生徒はやさしく
思いやりのある生徒に育つでしょう。


社長の熱のこもったスピーチが、社員のモチベーションをかきたて、
やる気を引き出すことができれば、企業の業績を上向かせることが
できるでしょう。
 
意気消沈した日本国民が、勇気を持って困難に立ち向かっていける
ように、力強く、自信にあふれたスピーチを、日本のトップにも
期待したいものです。