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ここ数日、後藤さんと湯川さんのニュースがずっと流れ続けていますね。
あまり政治的なことには触れないことにしているナツキですが、
ここまで事態が大きくなってしまって、第3国まで巻き添えになってしまっているので、
詳しい事情を知らないで済ますのはどうかと思い、少し調べてみました。


アメブロで湯川さんがブログをやっていたようです→湯川さんのブログ
ご本人は男装の麗人川島芳子の生まれ変わりだと信じていらしたそうですね。
外見の違和感と名前(改名)の謎がとけて納得はしました。
経歴を見る限り、軍事マニアでらしたようですね。
テレビや新聞で湯川さんの情報が異常に少ないのも、しかたない気がします。

その湯川さんを救出するために、危険を承知でテロ集団と交渉しにいかれた後藤さん、ですが、
マスコミでは人道的なジャーナリストとして好意的に報道されています。
知人・友人もたくさん救出を望む声をあげています。
「アイ アム ケンジ」というアピールまではじまりました。
きっとそれだけ人を惹きつける魅力を持った方なんでしょう。

気にかかるのは、後藤さんの実母というかたの存在です。

苗字が違うのはお母さんが離婚して他のひとと再婚したからで、
後藤さんを育てたのはこのかたではないそうです。

あまりにもマスコミに前面にでていらっしゃるので、何者でいらっしゃるのか、ちょっと調べてみましたら、ピースビーンズジャパンという団体の理事長をなさってるみたいです。
通常で考えたら、この状況で親が出てきていろんなことをいうというのは極めて珍しいと思います。どうやら息子さんのこと以外に社会に対して発信したい欲求が強かったようですね。

さて、日本人が紛争地域に行って人質にとられた事件は過去にもありました。

そのたびに世論の大半を占めると思われるのが
「自己責任」という論調。

「あえて危険を承知で行って、そういう目にあっているのだから、自業自得である」
という解釈ですね。

じゃあ、このひとたちは、なぜ行ったのか、となるとこれはその人それぞれの考えなり信念なりがあってのことで、決して理由なく行ってるわけではない、と思います。

自分が紛争に巻き込まれて命を落とすかもしれない、という覚悟も当然しているものと思われます。

ただ、自分が人質にとられることで、ばく大な身代金を国が負担したり、いろんな国を巻き込んでの重大な国際問題に発展するかもしれない、というところまでは、考えていない(そこまでのことにはならない)という気はします。

そこが一般の人との温度差でしょうか。

誰だって、戦争は嫌だと思って平和を願っているだろうし、
紛争地域の子どもたちが可哀想でなんとかならないものか、と思っているだろうし、
テロリスト集団やテロ行為に対しての憤りは持ってると思うんですよ。

自分ひとりの思いや行動だけで、世界が変わるはずはない、と最初から諦めているから実際の行動に出ないだけで、そういった人々で日本という国は成り立ってるんだと思います。

理想や夢で、物事が自分の思い通りにいくなんて現実的ではない。
こう考えるのが普通の人、
だとすると、
後藤さんたちのような人はどういったくくりになるのでしょう。

正義感が人一倍強くて、自己超越感を持っていて、自意識過剰で、純粋な、夢追いびと?


過去に人質になり、解放されて日本で生活しているある人物が語っていました。
「自分のチカラで世界を変えられると思ったけれどそれは幻想だとわかった。
帰国してから自己責任なんだから責任とって死ねばよかったのに、という目で見られてとてもつらかった」

日本という国において、こうした純粋すぎるひとというのは排斥されるもの、なのかもしれないと思いました。

グローバルに大きい視点でみると、そもそもテロリストが存在しなければ、人種間部族間、国と国との間の紛争がなければ、こうした事態も起こらないわけで。

憎むべき、批判すべきは当事者というより、今回の場合この過激派組織でしょう。

宗教的なうんたらかんたらを述べたところで、無差別に人を殺傷することが「神のご意志」であるわけがありません。
かといってアメリカのように空爆で壊滅してやるというのも乱暴な手段で、かえって双方の憎しみを増大させることになります。

こうしたことが起きないためには、世界平和ということを、それぞれの国のトップのひとたちが手をとりあって真剣に議論してほしい、すべてはそこからはじまる、と思っています。


今後の動向についても注目していきたいと思います