韓国教育部、校内でセウォル号追慕の“黄色いリボン”禁止令

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教育部が全国の教員に対し、セウォル号事故に関連したリボンを付けたり、昼食断食、学校前での1人デモ、共同授業などをするなと指示した。 これは全国教職員労働組合(全教組)が「集中実践週間(昼間)」(15~19日)を決め勧告した活動と重なり、事実上、全教組を狙ったものと分析される。

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全教組は声明を出し、「セウォル号事故と同僚を失った教師たちの追慕行為まで不穏視する教育部のあり方は、独裁時代に戻ったような非教育的な行為」と批判した。

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一般的に南朝鮮で喪に服す期間は3日間です。3日葬(サミルチャン)と言って、3日に及ぶ葬儀を行い、その後納骨をして、葬儀を終えるのが一般的です。
その後、家族の場合は100日後に脱葬祭(タルサンジェ)を行いますが、日本のように長く喪に服することはなく、家族であっても旅行に行ったりすることの妨げになりません。

ですから、葬儀を終えたのに、同僚が追慕行為をするのは一般的ではなく、南朝鮮の風習上も、下手に長い追慕は日本で言う成仏の妨げにもなるので好まれません。ようするに、この全教組の人たちは遺族に対して嫌がらせを行っているのと同じことをしているのです。

なぜ、全教組は遺族の嫌がることまでしてセウォル号事件に首を突っ込むのでしょうか。

まず一つ目は、政争ですね。
分かりやすく書くと朴大統領率いる右派と進歩党系や全教組の左派。といった感じです。

次に6月の判決に対する意趣返し。
今年の6月に全教組は違法労働組合であるといった趣旨の判決が出されました。
それに対して右派を攻撃する材料がセウォル号しかないのでこれを利用していると言うこと。

最後に、純粋に教員に対する補償を厚くさせるため。
これは将来的に自分たちにも関係する事ですから、一番、利が絡む事です。
その分、自ずと活動に力を入れますよね。

要するに、全教組は遺族にための活動ではなく、
政府は、目障りな活動を鎮めたいという、全く遺族の想いとはかけ離れた所で対立が起こっている、という記事でした。


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