「歴史問題は韓中日全てに責任」 米国務次官発言が物議 (2015.3.2 朝鮮日報)


歴史問題をめぐる韓中日の摩擦について、米国が「日本よりも韓国と中国に責任がある」という考え方にシフトしているのではないかとの見方が示された。

米国務省ナンバー3のウェンディー・シャーマン国務次官(政治担当)は、ワシントンのカーネギー国際平和財団で行われたセミナーの基調演説で「歴史問題は韓中日3か国全てに責任があるため、早急に整理し、北朝鮮の核問題のような目の前の懸案に注力すべき」と発言した。

シャーマン国務次官は演説で「民族の感情は悪用されかねず、政治家たちが過去の敵を非難して安っぽい拍手を浴びるのは難しいことではない。だがこうした挑発は発展をもたらすのではなく『まひ』という状態を招く」と指摘した。日本が歴史問題について責任を否定していることや、旧日本軍の慰安婦問題に関する真実の歪曲(わいきょく)、戦犯の位牌(いはい)がまつられている靖国神社(原文ママ)への参拝といった挑発よりも、韓国と中国が日本のこのような振る舞いを国内政治に利用しているのが問題だ、という考えをにじませたわけだ。そのため、歴史問題をめぐる韓中日の摩擦について、米国の見方が変化したのではないかとの分析が挙がっている。

これに関連し、ワシントンのある外交筋は「日本が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や安全保障をめぐる責任強化などを通じて米国の『かゆいところに手が届く』ような対応を見せている上、歴史問題によって韓米日の三角同盟に亀裂が入れば中国に対するけん制力が弱まるため、これを早急に解決する方向に持っていこうとしているようだ」として「安倍首相と朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が米国を訪問する際に本格的な行動に出る可能性もある」との見方を示した。

しかし、韓国政府の内外では、シャーマン次官の見方が歴史問題の本質に十分に切り込んでいないとの指摘もある。米国の利害関係にばかり注目していることから、今回の発言は韓国と中国の反発を招くとみられる。(抜粋)

多くのサイトで取り上げている記事なので、スルーにしようかと思ったのですが、あまり話題にならなかったニッチな部分を書いていきたいと思います。

この記事の元ネタは2月27日、シャーマン次官は"Remarks on Northeast Asia"と題して演説を行ったものですね。その演説内容を見てみると米国の中の国の順位が表れていることに気が付きます。この演説の中で、彼女は次のように冒頭で言っているんですね。

"This morning, I welcome the chance to talk to you about relations between the United States and three nations: Japan, China, and South Korea."

一般的に国順は現在、アメリカが重視している国順。本来、同盟国である南朝鮮は中国の前に来てもよさそうなのに、最後に言われているんですね。南朝鮮は異常に順位に対して執着する国です。良く知られている事として、朝鮮がローマ字表記がCoreaではなくKoreaなのは「日本統治時代頃に日本がアルファベット順で先になるよう意図的したからだ」という滑稽な話しが出てくるくらいです。

それだけ国順に対して、うるさい南朝鮮がこの事に関して完全にスルー。よほど悔しかったと見えます。ちなみに、靖国神社に関しては一言も言及しておらず、なぜ、ここに靖国が出てくるのかと驚くとともに、折角、慰安婦問題に言及してくれたのに、そこはオバマの発言に置き換わっているんですね。

なぜかって?それは

"The Koreans and Chinese have quarreled with Tokyo over so-called comfort women from World War II. There are disagreements about the content of history books and even the names given to various bodies of water."

と「意見の相違」と結構強めに言及したんですね(本来は、残されている公式文書においては日本の主張が正しいと、言って欲しいくらいですが)。だから、慰安婦には触れなかったんです。


ただね、全体として日本擁護に回った内容とは言い難いんですね。どちらかというと「中立」というスタンスで話しているんですよ。それなのに「歴史問題の本質に十分に切り込んでいない」というのは、アメリカ様に対して「南朝鮮側に立った意見を言ってくれ!」と言うようなものですね。


まぁ、はっきりしたことは、この演説上では日本や中国、その上、北朝鮮と比べても南朝鮮は軽く見られている。それは確かなようで。


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