「歴史問題は韓中日全てに責任」 米国務次官発言が物議 (2015.3.2 朝鮮日報)
多くのサイトで取り上げている記事なので、スルーにしようかと思ったのですが、あまり話題にならなかったニッチな部分を書いていきたいと思います。
この記事の元ネタは2月27日、シャーマン次官は"Remarks on Northeast Asia"と題して演説を行ったものですね。その演説内容を見てみると米国の中の国の順位が表れていることに気が付きます。この演説の中で、彼女は次のように冒頭で言っているんですね。
"This morning, I welcome the chance to talk to you about relations between the United States and three nations: Japan, China, and South Korea."
一般的に国順は現在、アメリカが重視している国順。本来、同盟国である南朝鮮は中国の前に来てもよさそうなのに、最後に言われているんですね。南朝鮮は異常に順位に対して執着する国です。良く知られている事として、朝鮮がローマ字表記がCoreaではなくKoreaなのは「日本統治時代頃に日本がアルファベット順で先になるよう意図的したからだ」という滑稽な話しが出てくるくらいです。
それだけ国順に対して、うるさい南朝鮮がこの事に関して完全にスルー。よほど悔しかったと見えます。ちなみに、靖国神社に関しては一言も言及しておらず、なぜ、ここに靖国が出てくるのかと驚くとともに、折角、慰安婦問題に言及してくれたのに、そこはオバマの発言に置き換わっているんですね。
なぜかって?それは
"The Koreans and Chinese have quarreled with Tokyo over so-called comfort women from World War II. There are disagreements about the content of history books and even the names given to various bodies of water."
と「意見の相違」と結構強めに言及したんですね(本来は、残されている公式文書においては日本の主張が正しいと、言って欲しいくらいですが)。だから、慰安婦には触れなかったんです。
ただね、全体として日本擁護に回った内容とは言い難いんですね。どちらかというと「中立」というスタンスで話しているんですよ。それなのに「歴史問題の本質に十分に切り込んでいない」というのは、アメリカ様に対して「南朝鮮側に立った意見を言ってくれ!」と言うようなものですね。
まぁ、はっきりしたことは、この演説上では日本や中国、その上、北朝鮮と比べても南朝鮮は軽く見られている。それは確かなようで。
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歴史問題をめぐる韓中日の摩擦について、米国が「日本よりも韓国と中国に責任がある」という考え方にシフトしているのではないかとの見方が示された。
米国務省ナンバー3のウェンディー・シャーマン国務次官(政治担当)は、ワシントンのカーネギー国際平和財団で行われたセミナーの基調演説で「歴史問題は韓中日3か国全てに責任があるため、早急に整理し、北朝鮮の核問題のような目の前の懸案に注力すべき」と発言した。
シャーマン国務次官は演説で「民族の感情は悪用されかねず、政治家たちが過去の敵を非難して安っぽい拍手を浴びるのは難しいことではない。だがこうした挑発は発展をもたらすのではなく『まひ』という状態を招く」と指摘した。日本が歴史問題について責任を否定していることや、旧日本軍の慰安婦問題に関する真実の歪曲(わいきょく)、戦犯の位牌(いはい)がまつられている靖国神社(原文ママ)への参拝といった挑発よりも、韓国と中国が日本のこのような振る舞いを国内政治に利用しているのが問題だ、という考えをにじませたわけだ。そのため、歴史問題をめぐる韓中日の摩擦について、米国の見方が変化したのではないかとの分析が挙がっている。
これに関連し、ワシントンのある外交筋は「日本が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や安全保障をめぐる責任強化などを通じて米国の『かゆいところに手が届く』ような対応を見せている上、歴史問題によって韓米日の三角同盟に亀裂が入れば中国に対するけん制力が弱まるため、これを早急に解決する方向に持っていこうとしているようだ」として「安倍首相と朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が米国を訪問する際に本格的な行動に出る可能性もある」との見方を示した。
しかし、韓国政府の内外では、シャーマン次官の見方が歴史問題の本質に十分に切り込んでいないとの指摘もある。米国の利害関係にばかり注目していることから、今回の発言は韓国と中国の反発を招くとみられる。(抜粋)
多くのサイトで取り上げている記事なので、スルーにしようかと思ったのですが、あまり話題にならなかったニッチな部分を書いていきたいと思います。
この記事の元ネタは2月27日、シャーマン次官は"Remarks on Northeast Asia"と題して演説を行ったものですね。その演説内容を見てみると米国の中の国の順位が表れていることに気が付きます。この演説の中で、彼女は次のように冒頭で言っているんですね。
"This morning, I welcome the chance to talk to you about relations between the United States and three nations: Japan, China, and South Korea."
一般的に国順は現在、アメリカが重視している国順。本来、同盟国である南朝鮮は中国の前に来てもよさそうなのに、最後に言われているんですね。南朝鮮は異常に順位に対して執着する国です。良く知られている事として、朝鮮がローマ字表記がCoreaではなくKoreaなのは「日本統治時代頃に日本がアルファベット順で先になるよう意図的したからだ」という滑稽な話しが出てくるくらいです。
それだけ国順に対して、うるさい南朝鮮がこの事に関して完全にスルー。よほど悔しかったと見えます。ちなみに、靖国神社に関しては一言も言及しておらず、なぜ、ここに靖国が出てくるのかと驚くとともに、折角、慰安婦問題に言及してくれたのに、そこはオバマの発言に置き換わっているんですね。
なぜかって?それは
"The Koreans and Chinese have quarreled with Tokyo over so-called comfort women from World War II. There are disagreements about the content of history books and even the names given to various bodies of water."
と「意見の相違」と結構強めに言及したんですね(本来は、残されている公式文書においては日本の主張が正しいと、言って欲しいくらいですが)。だから、慰安婦には触れなかったんです。
ただね、全体として日本擁護に回った内容とは言い難いんですね。どちらかというと「中立」というスタンスで話しているんですよ。それなのに「歴史問題の本質に十分に切り込んでいない」というのは、アメリカ様に対して「南朝鮮側に立った意見を言ってくれ!」と言うようなものですね。
まぁ、はっきりしたことは、この演説上では日本や中国、その上、北朝鮮と比べても南朝鮮は軽く見られている。それは確かなようで。
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コメント
コメント一覧 (14)
アメリカが日中韓問題に対して表明した事自体が中立でないと思います。アメリカが他国間問題に関して強い表現で意見を表明する時は自国に不利益がある時です。
記事を読む限り、アメリカの韓国に対する苛立ちが感じられます。「日米に着くか、中国に着くか選べ。日米に着くなら過ぎた事をいつまでも喚くな」アメリカはこう言いたいのでしょう。
まぁ当の韓国はそんな通告は無視してるのか、気がついていないのか…
この記事、アメリカの段階的な韓国切り離しが進行してると受け止めています。
そっと閉じ。状態ですな。
日本の立場は一貫しておりますからな。
条件無き対話。
ドアは常に開いております。
韓国の方は、知る権利より、知りたくない権利をより多く使われますな。
反日・反米はよく聞きますが、反中・反露もありますかか?むしろこっちの方が大きくて普通では?と思っていました。中国は言うまでも無く、ロシア軍機に民間機を撃墜され何百人も亡くなったのに、何も言わないですよね・・・不思議。軍国主義とか9条持て!などの言葉がピッタリ来るのに。
オバマ大統領は朴大統領に直には言ってませんが、先日のロバート・シャピロ元米国商務部次官のビデオメッセージ、今回のシャーマン国務次官の演説は、アメリカから大統領への苦言・警告なのでしょう。
アメリカも朝鮮戦争・ベトナム戦争を南朝鮮と共に戦っているので、配慮を見せて「米大統領発言」にならぬよう周囲に言わせているのかなと。今回で2回目ですが、3回目はあるのでしょうか?
あと、日本のマスコミがこの米国務次官の演説を殆ど取り上げないのは、何なのでしょうか。「日本に有利な情報はシャットアウト!」という偏向マスコミの方が不気味です。
(過去記事:「正しい歴史認識、本当にそんなコト話したのかい?」 http://blog.livedoor.jp/kanedashoji70/archives/22280496.html)
しかし今回の記事がこれだけ韓国で騒がれるのを見ると、違っていたようですね。
その時、金田さんがおっしゃっていたように、ブリンケンさんはそんなこと言っていなかったようですね。
アチソン・ラインは多分アメリカの国家の方針だったのではないでしょうかね。
カーター政権でも米軍の撤退は進められていたし、その後のブッシュ政権では核の撤去もしましたからね。扱いにくい民族であるのはアメリカ自身が一番わかってるでしょうしね。
そういうところも、「韓国は捏造してる」の裏付けになってしまうのに。
もしくは、「調べない・取材しない韓国マスコミ」の裏付け。
反対に他の諸外国に「現代のことでもこれだけいい加減or捏造してる」とちょっとだけアピールできるポイントになるでしょう。
お隣は、無理やり利益を引き出そうとするから、最終的に失敗する。でも中国相手なら、この方法が良いんだ、下手すると属国どころかそれ以下に逆戻りだけどね。北が良いサンプルなのに気付かないふりしてる。
次の記事が気になりました。
・エコノミストOnline(10/23):韓国は日本との軍事同盟に「同意」――世論調査で明らかになった意識の変化 澤田克己
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20231023/se1/00m/020/005000d
----- 以下、抜粋 -----
最も重要な要因は「歴史問題に対する態度」だったという。
研究チームは「日本との協力を国民的な支持を得ながら安定的に続けていくためには、歴史認識問題についての国民感情をよく見ていかなければいけないことを示唆する結果だ」と評価した。
歴史認識問題に関する韓国世論は、日本がどのような態度を見せるかによって大きく動く。
となると、日本の態度が安保協力への韓国世論の支持に直接的な影響を与えうるということになる。
韓国との安全保障協力を強めていこうとする際には、きちんと考えるべき点だろう。
----- 以上、抜粋 -----
この記事を書いている澤田克己氏は、毎日新聞論説委員です。
以前、彼の著書を読んだことがあるのですが、「毎日新聞の人らしいなあ」と言うものでした。
さてこの記事では「日本政府が韓国と安全保障協力を進めたいなら、歴史認識で韓国に従わないといけない」との趣旨を書いています。
そこで澤田克己氏に問いたい。
「韓国の歴史認識とはどのようなものか」ということです。
そもそも韓国には、日本による統治で「経済的、文化的、人的に奪われた」というものと、「豊かになり、近代化もできた」という真逆の歴史認識があります。
その支持者は、前者が活動家(政治屋)、後者が歴史学者です。
公文書などから後者が正しく、前者が間違っていることが分かってきています。
→ 次ページへ
そして「歴史認識うんぬん」と叫んでいるのはどちらでしょうか。
当然前者の活動家(政治屋)です。間違っている方です。
つまり、澤田克己氏は「韓国人活動家のデマゴーグに日本政府は従え」と言ってるわけです。
ほんと、ゴミですね。
>つまり、澤田克己氏は「韓国人活動家のデマゴーグに日本政府は従え」と言ってるわけです。
>ほんと、ゴミですね。
BSTBSの報道1930でも常に韓国左派寄りの発言をしている人ですからねぇ。驚きはしませんが、お人好しな日本人が韓国のちゃぶ台返しを忘れた頃にこういう発言をされると多くの人が賛同しちゃいそう。
っていうか、この記事を読むと、既に韓国は日本と軍事同盟とか軍事協力が重要という人が増えているんですよね?
ユンソクヨル政権になって日本とは多少関係が良くなっている程度で、歴史認識問題で日本が譲歩したわけじゃないのに韓国の意識が変化してるって、澤田克己氏の結論と矛盾してるんじゃないのかなぁ。
ロシア、中国、北朝鮮の脅威が増してきたから韓国の意識が変化してるんじゃないの?と。それなら韓国が歴史認識問題を蒸し返さなければ済む話。
何どさくさに紛れて韓国左派史観に合わせるように誘導してるんだよ、と(笑
私見ですが、韓国&韓国人の腹の中をトレースしてみます。
①ウクライナ侵攻でビビった。
とくに戦争を知らない世代がビビった。
②ハマスのロケット弾3千発に腰が抜けた。
ソウルと38度線との距離を急に思い出した。
ソウルにはアイアンドームが無いことも思い出した。
THAADに反対してたことも思い出した。
③急にアメリカと仲良くしたくなった。
米軍の後方を担当する日本とも、同様。
考え抜いた動きではなくて、唯本能の赴くままに。
④でも、失禁しながら親分ににじり寄ってみたけれども、なんだか悔しい。
「敗走」なんだけれども「転進」だと言ってみたりして。
「韓国から譲歩してやったんだから、
日本もありがたく譲歩してみせろ。」
芥川龍之介『蜘蛛の糸』にでてくるカンダタみたいですねぇ。(笑)