前回、「大韓民国の正しい国名は「朝鮮共和国」」という記事を書きましたが、これは英語表記からのアプローチでした。今回はハングル表記と近代史から国名を読み解いていきたいと思います。

'대한민국' 국호의 의미를 아시나요 (2013.12.28 OhmyNews)
「大韓民国」この国号の意味をご存知ですか?

대한민국 국호... "평화를 사랑하는 나라와 공화제"

국호 대한민국은 어디서 왔을까? 1897년 10월 11일 고종은 "우리나라는 곧 삼한의 땅인데, 국초에 천명을 받고 하나의 나라로 통합되었다"면서 "지금 국호를 '대한'(大韓)이라고 칭한다고 해서 안 될 것"이라면서다.

따라서 '대한'이라는 국호 뜻은 "자주독립국 황제국으로써, 유구한 역사에 널리 평화를 사랑하고 백성들을 이롭게 한 삼한의 혼과 큰 뜻을 이어받은 나라"라 할 수 있다. 여기에 '민국'을 더하여 '대한민국'이라는 국호를 지금 우리가 사용하고 있다. 이 국호는 1919년 4월 10일 중국 항해에서 임시정부를 수립하기 위하여 회의가 열렸을 때 신석우가 "대한으로 망했으니 대한으로 흥하자", 그리고 공화제를 뜻하는 '민국'을 덧붙여 '대한민국'이라는 국호를 제안하여 탄생하게 되었다. 그리고 1948년 제헌국회에서 이 국호를 계승하여 헌법에 명시함으로써 오늘에 이르게 되었다. (364쪽) 


大韓民国という国号... "平和を愛する国と共和制"

国号である大韓民国はどういった由来があるのだろうか? 1897年10月11日、高宗は「我が国はいわゆる三韓の地であるから、国の初めから幾多の名を受けて今、一つの国に統合された」として「今後、国号を「大韓」と称する」とした。

従って「大韓」という国号の持つ意味は「自主独立国の皇帝国として、悠久の歴史に広く平和を愛し、国民に利する三韓の魂と大いなる意味を受け継いだ国」だと言える。 ここに「民国」を加えて「大韓民国」という国号を現在、私たちが使っている。 この国号は1919年4月10日、中国航海の中で臨時政府を樹立するために開かれた会議において、シン・ソンウが「大韓で亡びたから大韓に興ろう」と言い、そして共和制を意味する「民国」を付け加えて「大韓民国」という国号を提案し、この国号が生まれることになった。そして1948年制憲国会においてこの国号を受け継いで憲法に明示することにより今日に至る。 (364ページ) (抜粋)

これは「私たちが知らなかった国史」という書評記事ですが、国号が成立した表向きの意味は間違っていません。ですが、なぜ "대한민국" という表記に至ったのか、それについて全く触れられていないのですね。

史実として、臨時政府と呼ばれる団体は中華民国の庇護のもとで細々と生活をしていました。正直なところ活動とは言えるものではなく、当時のキリスト教会の方がはるかに教勢拡大に努めていました。穀潰もしくはヒモといった生活を送っていたと言えます。

ですから、臨時政府は独立の際に中華民国の属国に戻る事を前提としていた、というのは以前から書いていた通り。それを中華民国政府に分かるように付けた国号が "대한민국" という国号だったのです。


この記事を読まれる方はあまりハングルに精通されていない方が多いと思いますので、少し細かく解説させて頂きます。

"대한민국" (大韓民国) の "민국" は元々、「民国」という意味ありましたが、当時は別の意味で使われていた言葉でした。で、実は、この "민국" は "중화 민국" (中華民国)の事を意味する言葉であり、 "민국" だけでも「中華民国」を指す言葉として当時は使われていたのですね。

それというのも、当時、 "Republic" をハングルに置き換えるのであるなら "공화국" (共和国) を使うのが通例であり、 中華民国意味する "민국" は使われていなかったのです。

それでは "대한" はどういった意味なのかというと、「大いなる一つの」という意味。まぁ、これは記事にもある通り。ですから "대한민국" とは「大いなる一つの中華民国」という意味であり、朝鮮は中華民国の属国である事を宣言した国号だったのです。これでも「韓国」に拘るのでしょうか?


ちなみに "대만" (台湾) と "한국" (韓国) を組み合わせる事で "대한민국" になるというのも皮肉なものです。


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