「北朝鮮の非核化費用、10年間で2100兆ウォン」 フォーチュン誌報道 (2018.5.15 東亜日報)


北朝鮮が核を放棄する場合、全世界が今後10年間担わなければならない費用は2兆ドル(約2100兆ウォン)にのぼるという分析が出た。

この費用は、北朝鮮の非核化と密接な利害関係を持つ韓国、米国、中国、日本の4ヵ国が負担する可能性が高いと、同誌は見通した。費用を4等分すると仮定すれば、4ヵ国の国内総生産(GDP)対比の割合は、米国1.7%、中国1.6%、日本7.3%、韓国18.3%と推算される。

同誌は、「韓国が非核化の費用を支払う場合、経済的に途方もない打撃を受ける可能性が高い」と強調した。これら4ヵ国は、経済および金融支援、民間投資、社会間接資本(SOC)の建設参加など多様な方法で非核化費用を負担するものとみられる。 (抜粋)

非核化費用。

こう書くと聞こえは良いですが、要は、開国後の経済支援のこと。南朝鮮は現在、完全に北朝鮮の傀儡化状態ですから、このまま行けば、北朝鮮主導による南朝鮮による統一となるでしょう。北朝鮮は今は親ロシアですから、米中日が北朝鮮支援を行ったら一番喜ぶのはロシアになるんですよね。

以前も書きました通り、北朝鮮は外貨を獲得するためにロシアに傭兵団を送り込んでいます。南朝鮮がアメリカの要望に応えてベトナムに一般人殺戮しに行ったのと同じ構図。北の傭兵団は毒ガスを使い一般人を虐殺していますから北も南も同じ穴の狢ですよ、ね。

で、この核の放棄は北にとっては痛くも痒くも無い話で、廃棄しても、結局は某大国が支援して再開発できるようになっていますから。


ここで目敏い人は

「あれ?最初は六カ国協議って言っていなかったっけ?」

と思った事でしょう。六カ国というのは、北朝鮮と南朝鮮の当事国はもちろん、その周辺国の日本、中国、ロシア、そして共産圏との対立軸として出てくるアメリカになります。ところが、フォーチュン誌は日本とアメリカ、中国そして南朝鮮が非核化費用を負担するとあるんですね。ロシア以外で北朝鮮を支援しよう、と考えているのです。

これはアメリカによる北朝鮮の離露政策が表れているのですが、そこに書かれている負担は、ナント4等分。西ドイツが東ドイツを編入した際に、フランスやイギリスが編入費用を負担したのか、と言いたくなります。北朝鮮への経済支援は、南朝鮮が独力で行うべき事なのです。


ただ、このフォーチュン誌もどこか抜けていますね。社会主義国の中の優等生だった東ドイツと劣等生の北朝鮮。どちらがより大きな負担となるか言うまでもありません。ドイツ編入の際に現在の紙幣価値で1兆7000億ドルもの巨額出費があったのなら、北朝鮮支援は2兆ドルで収まるわけがありません。

日本は既に1兆4000億円もの支援を終了しています。これだけでも十分過ぎる支援なのですから、安倍首相もアメリカからの要望があってもこれ以上の支援を約束しないよう、早期に表明して欲しいものです。



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