地方公務員獣医師の不足問題 | 獣医専門予備校VET公式ブログ

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今回のテーマは「地方公務員獣医師の不足問題」です

◆地方公務員獣医師の勤務先は?

 動物の診療に関わる仕事は多くなく,都道府県や市町村が母体となっている公営の動物園や水族館をはじめ,動物愛護施設などが主である。動物愛護施設とは動物愛護法などを中心に犬や猫の保護や管理,譲渡、殺処分などを行っており,さらに動物取扱業などを監視する立場にある業務だ。
 その他の職業は保健所が一般ユーザーのわかりやすいところだろう。食品衛生や環境衛生,薬事に関する監視業務を行っており,人獣で共通する感染症などに関しても専門家として感染症予防法に基づいて業務を行う。
 食肉衛生検査所,衛生研究所,家畜保健衛生所,畜産試験場や林業試験場,水産試験場などそのほかにも多くの勤務先があるのが地方公務員獣医師だ。

◆地方公務員獣医師不足の原因は?

 公務員の競争倍率は一般的には高いはずだが,獣医師枠は人気が無いため,倍率も低い。その原因は何か?
 食の安心・安全や、BSE・鳥インフルエンザなどの動物由来感染症に世間の注目が集まるとともに公務員獣医師,特に地方公務員獣医師の仕事量は年々増加している。しかし肉体・精神ともに過酷な業務が多く,大半の都道府県における給与体系が事務職と同一であるなど待遇面の改善が遅れているため,新卒の獣医学生の多くが小動物臨床を志望する傾向が年々強まっている。そのため東京都・神奈川県・大阪府などを除いた多くの県が定員割れであり,さらには団塊世代の大量退職による深刻な公務員獣医師の不足が生じている。


◆問題解決への取組

「公務員獣医師の処遇改善を求める意見書議案」
「産業動物診療獣医師の確保対策」
「地方自治体に勤務する獣医師の確保対策について」

共通するキーワードは①「(給与面の)処遇改善」②「労働負担の軽減」ですね。

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