戦地売春宿物語 ~Military Brothels Story~ 第6話 インパール作戦 | 進撃の庶民 ~反新自由主義・反グローバリズム

本日は、ポルシェ万次郎様の寄稿コラムです!

第6話キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

今回はインパール作戦ですよ、あの悪名高き牟田口廉也で有名な。西大尉がががががっ?!気になる続きはニコニコ静画で!

さてコラムでは「国家の命運を握る指導者には賢明であってほしい」と書かれておりまして、当時の歴史と現在を重ね合わせて考察されております。

まったくごもっともで、戦争の災禍も経済の失敗も同様に悲惨であるのは間違いないと思います。

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戦地売春宿物語 ~Military Brothels Story~ 第6話 インパール作戦~ポルシェ万次郎様

ニコニコ静画にて、『戦地売春宿物語 ~Military Brothels Story~』の第6話が公開されました。

戦地売春宿物語 ~Military Brothels Story~ 第6話 インパール作戦 - 遠藤万次郎-香川ヒロ - ニコニコ静画(マンガ)



作中に描かれたインパール作戦を含め、通商破壊への備えや兵站を軽視したことで有名な旧日本軍ですが、いわゆる「日中戦争」以降の戦死者230万人の内、半数以上が餓死したとも言われています(諸説あり)。あそこまで戦線を遠くへは広げずに、太平洋の島嶼で適切な防衛ラインを敷き、塹壕や要塞を築いて守備に徹していたならば、先の大戦の結果はまた違ったものになっていたかもしれません。帝国海軍上層部は結果として無能でしたが、現場の下士官や召集された普通の日本人は立派に戦ったと思っています。

下記は野中郁次郎氏の名著『アメリカ海兵隊 非営利型組織の自己革新』からの引用となります。

栗林中将の革新は、タラワの水際殲滅作戦という考え方を撤回し、兵は地下に潜り、縦横に掘られた地下洞を通じ持久戦に備えるという戦法を採用したことである。サイパン、テニアン、グアム、そしてタラワでも、制海・制空権を喪失した守備隊は、水際作戦を敢行して短時日で全滅していった。ただ、中川州男大佐指揮するペリリュー島のみが、縦深防御法を採用して、タラワ三日、サイパン二三日に対して実に七三日間にわたって海兵隊に多大な出血を強いた長期持久戦を展開した。それは、水際における消耗兵力は単に米軍の上陸を遅延させるためで、主抵抗線は海軍艦砲の破壊力を回避するため海岸からはるか後退して構築し、守備兵は無益なバンザイ攻撃を行わず、地形を利用した陣地網を通じて徹底抗戦するという戦法であった。栗林はこれを参考にした。

アメリカ海兵隊 非営利型組織の自己革新
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121012720/


のちにベトナム軍も採用した上記「縦深防御」の優秀さはよく知られたところで、帝国海軍は大敗したミッドウェー海戦以降でも、この戦術を早期に採用して消耗戦に持ち込んでいれば、普通に連合国との講和を実現できたはずであるため悔やまれます。

そんな慢性的な物資の不足に悩まされた旧日本軍ですから、敵軍の捕虜にも満足な食事を与えられなかったことは想像に難くないでしょう。ロシア人捕虜を厚遇した松山俘虜収容所、ドイツ人捕虜を厚遇した板東俘虜収容所については、美談や奇跡として今でも語り継がれていますが、大東亜戦争末期のように日本人自身が窮乏する状況では、そうした他者への配慮は難しいです。

私にはこのことと、例の「外国人技能実習制度」とが重なって見えて仕方ありません。日本人自身の所得が低下して困窮しているところに、人手不足ならぬ「奴隷不足」だからと外国人を安い賃金で使役するわけですから、今より人命や人権が軽視されていた当時から何も進歩していないことになります。

この作品のテーマとなるいわゆる「慰安婦」についても、帝国陸海軍が戦争に勝ってさえいれば、今日のような情報戦を国内外より仕掛けられることもなかったわけですから、そうした意味からも、国家の命運を握る指導者には賢明であってほしいと願います。戦争が下手で大量の餓死者を出すことも、貨幣や財政や租税への理解が足りなくて国民を貧乏にすることも、私は同じように罪が深いとして憤りを感じています。

さて、次の第7話の発表は4週間後となる7月22日の予定です。ニコニコ静画の方で配信されましたら、また当欄を使って告知させていただきます。次回でいよいよ最終回となりますが、最後まで応援よろしくお願いいたします。(遠藤)

 

(了)


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