サックスの魅力はヴィブラートであるようなことを何度か書いています。

特にクラシックのアルトサックス奏者に多い気がしているのですが、このヴィブラートの中に、木を打つような「カッカッカッカッ」というような(非常に表現が難しいですが…)音が交じることがあります。

本来なら、音楽的には鳴らない方が良い音なのかもしれませんが、私はこの音が大好きです。

サックスの場合ヴィブラートは基本的に下顎の上下動で音を揺らすことで実現します。
上手く均一にヴィブラートをかけるのは結構難しくて、ある程度の練習が必要ですが、私自身は特に意識してヴィブラートだけの練習ってしたことはありません。

まぁ、練習方法といえば、メトロノームでテンポを刻みながらそれに合わせて一定に顎を動かすという事になります。
何ヶ月か前の「THE SAX」という雑誌に載っていたのですが、ヴィブラートが一番綺麗に聞こえる速度というのが、1分間に72拍のテンポの中で、4回振幅を刻むスピードが良いらしいです。

私が想像していたよりは遅めのスピードでした。

ただ、ヴィブラートというのは、ヴィブラートの為のヴィブラートではなく音楽を表現する技術のひとつとしてのものですから、曲調や音程などによってもそのスピードや振幅の幅に違いをもたせるべきですし、一般的には高音になればなる程スピードは早く振幅は狭め低音になればなるほど、スピードはゆっくり、振幅は広め、というのが良いようです。

あと、曲によっても振幅のスピードや速度は変えた方が良いですね。こればかりは、曲調にもよるので、一概にどうということも言えないですが、参考になるのがプロの歌手の方のヴィブラートです。

これは、クラシックとかポップスとかに関係なく(というよりむしろポップス系の方が参考になるかも)、特にサックスは人が歌う様に演奏するのが理想的だと思うので、抑揚とかヴィブラートですとか、とにかく歌うつもりで演奏するのが良いと思います。

時には、長めの音でもヴィブラートを全くかけない場合とか、フレーズの最後の方の音では、伸ばす音で、前半はノンヴィブラートで途中からヴィブラートをかけるとか、とにかくうまい人の歌を聴いてみるのがかなり参考になります。

今日もついつい長くなってしまいました。

最後まで読んでくれている人ってどのくらいいるんだろう???



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