メル・ギブソンが「アポカリプト」以来10年ぶりにメガホンをとり、第2次世界大戦の沖
縄戦で75人の命を救った米軍衛生兵デズモンド・ドスの実話を映画化した戦争ドラ
マです。
今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞など6部門でノミネートされ、編集
賞と録音賞の2部門が受賞しています。
人を殺してはならないという宗教的信念を持つデズモンドは、軍隊でもその意志を貫
こうとして、ついには軍法会議にかけられることに。妻や父に助けられ、武器を持たず
に戦場へ行くことを許可された彼は、激戦地・沖縄の断崖絶壁(ハクソー・リッジ)での
戦闘に衛生兵として参加。たったひとりで戦場に留まり、敵味方の分け隔てなく治療を
施していきます・・・。主演はアンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、ルーク・
ブレイシー、テリーサ・パーマー、ヴィンス・ヴォーンらが共演です。
予備知識なく見ました。沖縄戦だと知っていたら或は見なかったかも知れませんが単
なるドンパチの戦争映画ではなく平和への道筋として、目を背けてはいけないことを
知らしめる意義ある作品です。まず主人公の心情や行動に共感できます。戦闘場面
は凄惨の極みですが実に上手く再現しているし、日本軍にも敬意を払っています。これ
らを踏まえて監督のメル・ギブソンに拍手を送りたいと思います。お薦めの一本です。