人気料理番組「料理の鉄人」を手がけた演出家・田中経一のデビュー小説の映画
化で、監督は「おくりびと」の滝田洋二郎監督です。
1930年代、日中戦争前の満州国にやってきた天皇の料理番・山形直太朗は、陸
軍からの依頼で112品目から構成される伝説のフルコース「大日本帝国食菜全席」
を考案します。しかし、とある陰謀によってそのレシピはいずこかへと失われ、歴史
の闇に消えてしまうのです。
それから70年後の現代、一度食べればどんな味でも再現できるという「麒麟の舌」を
持ちながら、料理への情熱を失ってしまった天才料理人・佐々木充は、中国料理界の
重鎮である楊晴明という老人から、失われたレシピを探して欲しいと依頼されますが。
二宮和也が主人公・佐々木を演じ、山形役の西島秀俊のほか、綾野剛、宮崎あおい、
西畑大吾、竹野内豊らが脇を固め、企画には秋元康が名を連ねています。
なんとか纏めてはいるものの126分は長すぎます。滝田監督はピンク映画で苦労し、
短い尺数の中で言いたい事を上手く描き出す訓練をしてきた筈。「おくりびと」ではその
甲斐があって花が開いたと思ったのですが、残念ながら今作はそれが生きていません。
因縁話だから仕方がないと反論があるでしょうが、必要でない部分まで丁寧に描き過
ぎているし、役者はほぼいいのに全体としてメリハリが不足しています。期待していた
のに残念でしたとしか言えません。
母の話では、「少年ジェット」は再放映をしていたそうで、幼い僕はよく観ていたということです。後になって原作者の武内先生にサインを貰うことになりましたが・・・
「少年ジェット」でレッドベアを演じていた頃の大川修さんっていうのは、よく考えると、僕の娘とほとんど年齢は変わらなかったんだなと分りました。よく見ると本当に、若者が思いっきり背伸びしたような演技が微笑ましかったです。
当時の大映の映画をしょっちゅうテレビやビデオで観ていますが、「少年ジェット」に荒川課長役で出演されている原田玄(変換できませんが「言」が左につきます)さんは、中堅俳優とまではいかないと思いますが、作品によっては重要な役で出演されています。どんな俳優さんだったんでしょうか。母は、浜口喜博さんが「少年ジェット」に出演してたのはよく覚えていて「何で水泳選手だった人がこんな変な役で出てるんだ」とかなり唖然としたということです。
CSで再放映された時は録画するほどのファンでしたので、今までのブログの内容と重複するかもしれませんが、出演俳優の皆さんについてご記憶のことがあれば、また教えてくだされば幸いです。
このブログ、これからも楽しみにしています。
お立寄りいただき有難うございます。
大映テレビは数々の有名作品を世に出していて、そのひとつが「少年ジェット」です。
三年前の大映会で大川修に会いましたが、今はアメリカに住んでいるようです。
浜口喜博は水泳選手から俳優に転向しましたが、いつまで経っても演技が上手くならず、
途中から俳優課長という事務職に転向しました。
原田さんは佐々木正時や高田宗彦らと同様、社員俳優でした。俳優は契約者が
多かったのですが、どうして社員のままだったのか、詳しいことや普段のことについては、
申し訳ありませんが、私は良く知りません。
原田さんは、社員俳優だったんですね。そういえば、湯浅憲明監督や橋本力さんが、インタビューで社宅のことに触れていたのを思い出しました。
高田宗彦さんの名前が出ていましたが、たぶん多くの方は知らない「出演作」があります。当時、「少女」という雑誌に掲載されました俳優を使った写真小説です。作者が橋田壽賀子さん。高田さんは主役の姉妹の父親を演じておられて、やさしいお顔で姉妹と写る写真が掲載されています。ブラックデビルも、よく考えると子供に無慈悲な仕打ちはしない本当はやさしい怪盗だったと思います。
大映の俳優やスタッフについてのお話、今後も期待しています。
改めてありがとうございました。
そんなに言っていただくと書く方も嬉しいし、これから張り合いがあるというものです。
このブログは2011年にスタートし、多くの大映俳優や関連の話を書いてきましたので、
振り返って読んでいただけると益々嬉しいです。