2015年2月24日火曜日

日本近海で海洋鉱物資源発見


日本は資源が少ないと言われてきましたが、メタンハイドレートに続いて今度は銅などの鉱物資源が豊富な海底鉱床が日本近海で相次いで見つかっており、何とも嬉しい話です。

読売新聞では、
『政府は2020年代の商業化を目指す。日本では1970年代までに多くの鉱山が閉鎖され、現在は銅や亜鉛、金、銀などの多くを輸入に頼る。近海で採掘できるようになれば、「資源小国」のレッテルの返上につながる可能性もある。
「見たことがない高品位の鉱物で、驚嘆に値する発見だ」。1月末、沖縄県久米島沖の水深約1400メートルの海底で見つかった鉱床に関する記者会見で、東大の浦辺徹郎名誉教授は興奮気味に語った。
この調査は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が実施。遠隔操作の無人機が持ち帰った6個の鉱物からは、南米の銅山で採れる鉱石の15~30倍もの銅の含有率が確認された。』
と書いています。

この探査を行ったのは海洋研究開発機構です。
当機構は、海洋研究開発および関連する地球物理学研究開発のために設置された研究所で、日本最初の深海潜水艇の開発を始め、長時間有人探査の難しい海溝探査を目的とした、無人探査機等を開発し運用する独立行政法人です。

さて、発見されたこの鉱床、どのような企業が絡んでくるでしょうか?

その一つとして、三菱重工業を紹介したいと思います。

2013年9月30日、該社は、
『独立行政法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)から海底広域研究船の建造を受注し、契約を締結しました。
海底資源の広域調査を効率的に推進するとともに、鉱物・鉱床の成因や生成条件の解明を行うなどの総合的な調査が可能な研究船で、併せて、防災研究にも貢献することができます。年度内に当社下関造船所(山口県下関市)で着工し、2015年度末の完工を予定しています。


海底広域研究船は全長約100m、幅約19mで、国際総トン数は約5,500トン。地殻構造調査用の地震探査システム、海底地下試料採取用の大型ピストンコアラ―および海底設置型掘削装置、遠隔操作型無人探査機(ROV)、自律型無人探査機(AUV)といった最先端の調査機器の運用が可能であり、海底資源の調査研究を効率的に実施します。航海速力は約12ノット。定員は65名です。
また、本船は採取した試料を新鮮なまま分析・解析することが可能な洋上研究ラボも搭載しており、調査の効率性を飛躍的に高めます。』
と発表しています。

2020年の商業化を目指して数多くの企業が手を挙げてくると思われますので、よくウォッチし、その投資のタイミングを図ってみるべきと考えます。

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