うちの子どもは、生まれつきのマイナーなトラブルをいくつか抱えています。

本人は気にしていないけど、

（だって本人には見えないから・・）

片方の耳たぶにわずかな傷跡を持って生まれてきました。

「僕の耳、ヘンて言われた。」

「あなたの耳は特別なの。

ハート　♡　の形のお耳は神様がくださったのだから。」

と言ってきましたが、

私の背を超え耳も下からよく見えるようになって、

傷跡があるのが、親としてやり残したことのように思えてきました。


思い切って、形成外科へ連れて行ったところ、保険治療の対象でした。

簡単な手術ではないけど、この症例はよくあることだとか。

また、今月中なら（中学生まで）、区からの補助があり手術は無料でした。

でも、本人は高校の入学式に傷を作って出席したくないから、夏休みにしようということになりました。

その帰り、息子がぽつりと

「僕が気が付かない、小さいうちに直したらよかったのに。

ちょっとは痛いよね。

やだな。」

ごめんね

気にする？
気にしない！

・・・自問自答はしていたけれど、
そんなことより、もっと大切だと思ったこと、気がかりなことが当時は他にもあったの。

やっと、そんな小さな見かけのことまで真剣に考えられるようになったのは、
あなたが、息子が、ちゃんと成長してくれたからなの。

子どもが無事に大きくなってくれて、しみじみうれしい１５歳の春です。

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