②不登校・ひきこもりの子供のゲーム没頭・昼夜逆転はなぜ起きるのか？　適切な対処法とは？

(一部添削、再掲)

おはようございます。

今回は、なぜ親が

子供の心の傷を癒すことを先にしないで、

“ゲーム没頭”、“昼夜逆転”を

形の上から治そうとしてもうまくいかないのか、

その理由について書かせていただきますね。

少しでもご参考になりましたら嬉しいです。

＊下記の過去記事を先にお読みいただいた上で、

今回の記事をご覧下さいね。

クリック　→　「子供はなぜタブレット、ゲーム機、ゲームソフトを欲しがるのか？」

②　ゲーム没頭、昼夜逆転を強制的に止めさせようとしても逆効果？

実は、未だ経験不足で不勉強な

相談員さんやスクールカウンセラーさん、

あるいは学校の先生の中には

「ゲーム没頭や昼夜逆転を治さないと子供は学校に戻れない」

とアドバイスする方もいらっしゃいますね。

そのため、一生懸命子供のゲーム時間を制限したり、

昼夜逆転を必死になって

“治そう”としているお母さんが多いのですが、

もちろん、プラス効果などは生じません。

そもそもゲーム没頭は“ネット依存症”ではありませんし、

昼夜逆転は“不眠症”などではありません。

従いまして、時々、メンタルクリニックの

経験不足のお医者さんが処方される

安定剤や睡眠剤を服用させることもありますが、

一時的な効果しかない場合が多く、

解決することはまずありません。

（投薬で解決した事例がありましたら、教えてください。このブログでぜひ公開したいです）

子供があまりにも父親や母親を恐れている場合は、

あるいは何らかの事情で

親の前で“良い子のフリ”をしなければならない場合は、

しぶしぶ親の強制や指示に従おうとする場合があります。

でも、そのような事情がある場合のほとんどのケースでは、

登校しぶり・別室登校、登校拒否・不登校が延々と長引き、

子供が毎日元気に喜んで登校できるようには

なかなかなれないのが実情です。

（既にご経験のお母様も多いと思います）

実際のところ、

「“ゲーム没頭を力づくで止めさせる”、“昼夜逆転を強制的に治す”ことによって子供が元気に再登校して、リバウンドしなかった！」

という事例（ケース）も聞いたことがありません。

（絶体に効果がないとは断言できませんが、少なくとも私は寡聞にしてそのような実例は聞いたことがはありません）

そのような実例がありましたら、

実に簡単な方法ですので

是非とも教えていただきたいものですが、

残念ながら実際にはあり得ないのです。

なぜかと言いますと、

親の力づくの指示・命令・強制は、

心が傷つき、心の奥にトラウマができている子供の

精神状況（心理状況）に対しては、

大変逆効果だからです。

子供の恐怖心を煽り、

“自分は悪い子なんだ。もうダメだ”というような

不安を増大させ、自己否定、自己卑下を増大させ、

自信を更に失わせることになり、

状態を悪化させます。

そのようなやり方は、

子供の辛い気持ちをまったく理解していらっしゃらない

親の誤解に基づいた誤った対応で、

子供の心をさらに深く傷つけ、追い詰めることになります。

登校渋り、不登校の子供たちの

心の仕組み（精神状況、心理的な反応）をきちんと理解する前に、

上記のようなアドバイスや指導をされる

スクールカウンセラーさんや相談員さんや

メンタルクリックのお医者さんが少なくありません。

ですが、大変失礼だとは思いますが、

経験不足・勉強不足としか申し上げようがありません。

そのような不勉強で経験不足の

専門家のアドバイスに従った結果、

わが子の状況がぜんぜん改善せず、

暴言・暴論が悪化し、リストカット、自傷行為、

摂食障害なども起きることが少なくありません。

また、

「お医者さんやカウンセラーさんの指導に従って頑張ったけれども、数ヶ月も数年も不登校が続いてしまい、生きる希望も失いました」、

と泣きながらご相談にいらっしゃるお母様が少なくありません。

もし今も、

「登校渋り・不登校はゲーム没頭、昼夜逆転を治せば解決できる」

などと指導されているカウンセラーさんや

お医者さんがいらっしゃいましたら、

ぜひその実例をご教示いただきたいと思います。

このブログでもできるだけ多くのお母様方に

ご紹介させていただきたいと思って居ます。

当ブログの目的は、

子供たちの不登校・ひきこもりの解決のために

参考となるあらゆる知識、方法、手段を探し、

ツール、ノウハウを少しでも多く提供することだからです。

そして、大切なお子さんの

登校しぶりや不登校のために

お一人で苦しんでいらっしゃるお母様のお力に

少しでもなりたいと心から願っているからです。

ですが、そのような実例がないのであれば、

自らそのようなアドバイスに従って

子供の心を元気にするご経験や

臨床体験をお持ちでないのでれば、

そのようなやり方をただでさえ苦しんでいらっしゃる

母親などにアドバイスすることは、

プロフェッショナルとして控えるべきではないでしょうか。

実際、一番大切なことは、

形の上で“ゲーム没頭”や“昼夜逆転”を

力づくで止めさせようとするような

不毛な努力をすることではなく、先ず何よりも先に、

そのようにするしかない子供たちのつらさや苦悩を

しっかり母親がわかってあげて、

受け容れてあげることです。

＊＊＊＊＊

次回は

「ゲーム没頭、昼夜逆転の本当の理由を知っていますか？」

です。どうぞお楽しみに！

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