咲-Saki-第132局「恩義」感想
前回の続きからになります。
(前回の感想はこちら→咲-Saki- 第131局 「打倒」 感想)
有珠山の回想が終わり、今回は有珠山の控え室のシーンからスタート。揺杏ちゃんが作った「スカートにスリットの入ったフリフリの改造制服」を着た由暉子ちゃんを見送る有珠山高校の先輩たち。
ここの爽と由暉子ちゃんの会話は旧約聖書:士師記(ししき)の第6章に出てくる一節を諳んじたものですね。士師記の6章~8章はギデオン(破壊者や強力な戦士という意味)というヘブライ人について記されています。
ちなみに爽ちゃんと由暉子ちゃんの会話の原文ではこうなっています。
ヱホバ之(これ)にいひたまひけるは心(こゝろ)安かれ怖(おそ)るゝ勿(なか)れ汝(なんぢ)死ぬることあらじ
士師記6-18
ねがはくは我(われ)復(ふたゝ)び汝に來(きた)りわが祭物(そなへもの)をたづさへて之(これ)を汝のまへに供(そな)ふるまでこゝを去(さり)たまふなかれ彼いひたまひけるは我(われ)汝の還(かへ)るまで待つべし
爽が「安心せよ、恐れるな。あなたは死ぬことはない」と言って、由暉子ちゃんが「どうぞ、わたしが供え物を携えてあなたのもとにもどってきて、あなたの前に供えるまで、ここを去らないでください」と言っている感じでしょうか。由暉子ちゃんから爽が控えている大将戦に絶対に繋ぐという意思が感じられていいですね。
部室に遊びに来いと言ってくれたのも爽だったし、有珠山に入りなよと言ってくれたのも爽だった。「感謝の気持ちは、試合で返す――!!」とありましたが、自分を一人の仲間として輪に引き入れてくれた人ですからとても強い感謝の気持ちを抱いているのではないかと思います。
誓子ちゃんも言うとおり、士師記の23⇒18となっているので順番は違いますね。それにしてもこんなふうに聖書の一節を突発的に諳んじることができるのはかっこいい。爽や誓子ちゃんは3年生なのでそれなりの知識量があるのかもしれませんが、まだ有珠山に入って4ヶ月くらいしか経っていない由暉子ちゃんが同じ書物の同じ章から即答で反応できてしまうのはすごいなぁ。
現在トップの臨海の控え室では強気な発言が飛び交ってますね~。ネリーに至っては大将戦を自分の見せ場として捉えている節があります。まぁ臨海にしてみれば中堅戦で3位の清澄との点差は縮まったものの、状況を見ればかなり優位に立っていることに変わりはない。今までに積み重ねてきた実績に裏打ちされた自信もあるでしょう。でも一つ一つの対局を通して成長していく「夏の高校生」を侮ってはいけない。
「相手の誰かが手強くなったら 真っ向からいきたいでスネ」
去年、透華との対局で逃げてしまったことをずっと心残りにしてきたダヴァンですが今年はどういう試合展開になるのか楽しみです。順位の状況的には去年の龍門渕の位置に今年は清澄がいて、トバされた合浦女子が有珠山の順位にいたという感じでしょう。麻雀は1対1の対決ではないので、比較的弱い相手を狙った戦略を立てるのがセオリーだとは思いますけど、ダヴァンの真っ向勝負という選択が副将戦を動かすポイントの一つになりそうです。
中堅戦終了時点での有珠山の点数は7300点ですか~。満貫直撃か倍満親被りで敗退というのは恐怖ですね。
中堅戦後半南1局終了時点で臨海(163000)、姫松(127000)、清澄(102000)、有珠山(8000)で、オーラスに有珠山が姫松から1300点を和了っているので、南2局と南3局での動いた点数は臨海が+1400、姫松が+1600、清澄が-1000、有珠山が-2000。オーラスで焼き鳥回避と言っているので南2,3局で揺杏ちゃんが和了っていないのは確実。
とすると
南2局、親:揺杏ちゃん 和了者:明華 ツモ 1000・2000
南3局、親:部長 和了者:洋榎ちゃん 放銃者:明華 ロン 2600
他にも組み合わせはあるかもしれないですが、ぱっと思いつく感じだとこんな感じですかね。
まさかのポヨン!というかエトペン飛びすぎでは(笑)絹ちゃんのジャンプ力もすごい...。
エトペンはいつもいつもいい位置に陣取っているんですけどけしからんですね。
とは言ってもエトペンのおかげで何だかんだで話のタネというか、対局前の交流が出来るという効果も発揮しているのでそれはそれでスゴイ。
3人のおもちを見て「・・・・・・・・・」になってるダヴァンが悲しい。まざりタイですよね、はい。
対局前から由暉子ちゃんとダヴァンに注目されている和は西家からスタート。
ハロゲイトってなんだろうと思って調べてみたらイングランドにある地名のようですね。和を見てハロゲイトのアリスを一瞬連想するダヴァン。これはハロゲイトにアリスという打ち手がいるということなのかな。
開始早々に光翼の天使「のどっち」が降臨し、続きは次回。
明日の10/4は和の誕生日だし、ちょうどいいタイミングでの引きだったのかも。
中堅戦は部長が+27800、洋榎ちゃんが+5700点、明華が+1700点、揺杏ちゃんが-35200点という結果になりましたけど、副将戦はどうなるんでしょうか。和の対局って県予選の決勝もインターハイの2回戦も高い和了があっても最終的に4人とも驚く程の点数移動がない試合が多かったんですが、今回は由暉子ちゃんの「まだリーチが7回打てる」発言やダヴァンの真っ向勝負があるので大きく試合が動きそうな気もします。
今回付録で付いてきた咲-Saki-13巻の表紙絵のクリアファイルはいいですね。とくみ先生はいったい何冊買っていらっしゃるのでしょうか。
次回は休載なので、11/7発売号で掲載予定。
ダヴァンもチームのためにはならないと自覚している
それでも後悔を残したくないからだろう
あくまでもインターハイ優勝を狙うなら弱者を狙うのが定石だが、臨海はまだ各キャラがどんな理由で麻雀をしてるかもわからないからな
ネリーは想像付くけど
それにチームのメンバーが好きにすればいいと言うなら結果はどうあれ問題はないだろう
獅子原だけに士師記とはなかなかの偶然ですね
既にりつ先生も訪れているかも知れませんね
アリスという名前からとてつもない女子力を感じますなぁ
決勝だとエトペンはどうなるんやろか
副将戦は132局~140局くらいまでは続くかな
今回の副将戦は好きなキャラ多いから出来れば長く見てたいね
こっからが怖いわ
大将戦で4校とも決勝進出の芽を残すなら副将戦で有珠山は最低でも5万は稼がないとキツイだろうな
2回戦はユキと爽で稼げたのが3万点だから大将戦のメンツ考えればかなり無茶だよなぁ