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「selector spread WIXOSS」 感想とこれからの考察など

2014-10-05 19:30:00 | レビュー

「selector spread WIXOSS」 感想とこれからの考察




 9/27にラフォーレミュージアム六本木で開催された「selector spread WIXOSS」放送直前スペシャルイベントに行ってきました。1話の先行上映やOP&EDのライブパートもあり、座席も前の方だったのでもう本当に楽しい時間でした。



 ちなみに来場者特典はこんな感じでした。僕はカードゲームをやっていないのでよくわからないんですが、イオナさんは好きなのでランダム4種の中からイオナさんのカードが引けてよかった。るう子があればるう子が良かったけど、るう子のカードはなかったし。知り合いにもカードゲームをやっている人がいないし、BD-BOX1巻に付いてきたるう子のWIXOSSスターターデッキとかビッグガンガンの付録のカードとか色々カードを持ってるんですけど、何が強いのかよくわからないので好きなキャラのカードが特典になれば嬉しい。




 9/30~10/13の間に開催されている「selector展」にも行ってきました。るう子の部屋の詳細な設定や実在の地名が書いてある絵コンテなど舞台探訪の参考になりそうな資料もあって興味深かった。アフレコ台本などを見ると新たな発見があったりしますよね。




 すごく余談なのですが、今期のアニメも始まりましたね。僕は「selector spread WIXOSS」を一番注目していますけど、今期は「Fate/stay night Unlimited Blade Works 」「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」「四月は君の嘘」「弱虫ペダル GRAND ROAD」「PSYCHO-PASS サイコパス2」「結城友奈は勇者である」「天体のメソッド」も観る予定。



 基本的に僕はまんが好きなのでまんが原作から好きだった作品のアニメを見ることが大半で、プラスして公式HPを見て直感で「これは自分が好きそう」と思うオリジナルアニメを視聴しているので、多いクールで週に8作品、少ないクールで5,6作品くらい見ている感じです。前期は「プリズマ☆イリヤ」、「ハナヤマタ」、「アカメが斬る!」、「月刊少女野崎くん」など漫画原作で好きな作品がそこそこあるクールだったんですが、今期はオリジナルアニメの方が注目作品が個人的には多いです。


 原作から好きな作品がアニメになると、音響やOP&EDや声優さんの声が付くとまた違った楽しみもあっていいですし、オリジナルアニメは次の展開がどうなるのか、伏線がどう回収されるのかが楽しみなので好きです。最近のオリジナルアニメの中でも「selector」は個人的に「まどマギ」以来の期待作なので今期は3ヶ月楽しく過ごせそうです。





 さて、だいぶ話はそれましたが今回は1クール目のinfected WIXOSSの時からの疑問点であり、selector spread WIXOSSのこれからの物語を見ていく上で注目していきたい点が多々あったので備忘録として記事を書きたいと思います。

 selectorは回を追うごとに様々な伏線が提示されていて、1期の頃も毎週あれこれ考えさせられる素晴らしい作品だったので、謎が明かされていくであろう2クール目に本格的に突入する前にまとめをしたかったのです。


1.ルリグ(LRIG)について



 まずはルリグとは何なのかという疑問。ルリグは元々は願いを持ったセレクターの女の子でしょ?というお話ではなくて、もっと根本的なお話。詳しくは後述しますが、少女がルリグになり、ルリグがその少女の肉体を手に入れるという仕組みでは「ルリグ」とは何なのかを根本的には説明できていない。

今更すぎる話ではありますが、1クール目で描かれてきたセレクターとルリグの仕組みについて簡単におさらい(現段階での分かっている条件)

1.ルリグの宿ったルリグカードを持つ、WIXOSSプレイヤーの少女(以下、セレクターと記述します)がバトルに勝ち続け一定の条件が揃ったとき、願いを叶えることができる。

2.願いを叶えるのは願ったセレクター本人ではなく、カードに宿ったルリグがセレクターの肉体を手に入れ願いを叶える。つまりはセレクターが夢限少女になると、ルリグはセレクターと入れ替わり、ルリグがセレクターの身体を手に入れその人間として願いを叶える。そして、セレクターは自分の肉体を失ってルリグとなる。

3.故にルリグは自分が叶えられる願いしか叶えることはできない。

4.バトルに3回負けるとセレクターとしての資格を失い、セレクターに関する記憶は全て抹消され、願いは永遠に叶えることが出来なくなるうえに、願いがマイナスの方向に作用する。しかし、 再度ルリグを入手すればセレクターバトルに再び参加できる。

5.セレクターが3回負けるとルリグの方は一時的に消滅するが、また新しいセレクターの下へと現れる。(緑子が1期のラストで登場したのでおそらくこのルールも適用されていると思われる。)

6.真実を知ってしまえば、ごく一部の例外的な人(イオナさんとかちよりみたいな常人とは思考がちょっと違うタイプの人)を除いてセレクター側にはバトルをするメリットがない。



 「RLIG」が「GIRL」のスペルの鏡写しになっていることからもわかるように、セレクター(少女)⇒ルリグ⇒少女が成立している。しかし、ルリグカードがないとセレクターという存在も生まれない、ならばセレクター⇒ルリグ⇒少女となるには、この法則から外れたルリグがいないといけないという疑問点が浮かび上がってくる。つまりはルリグという存在の始まりはどこから生まれたのという根本的なお話です。

 これは以前に、マユが「例外はあります 夢限少女がみな 普通の少女とは限りません 中には 不思議な力を抱えた特別な少女がいるかも知れない」と言っていたことに関係がありそう。
 

 またセレクターとルリグが入れ替わるという仕組みでは、理論上ルリグとセレクターが増えることはなく、ルリグとセレクターの数は1:1のはずである。(セレクター(少女)⇒ルリグ⇒少女の法則から外れたルリグやセレクターがいた場合は例外)
 
 伊緒奈さんのファンの集いでは数多くのセレクターがいたが、どうやってあれほどのセレクターもといルリグが誕生したのだろう。元々ルリグとセレクターの始まりはどういうものだったのか、なぜこれだけのルリグとセレクターがいるのかについてが、一つ目の疑問でこれからの注目ポイント。



2.白い部屋と繭(マユ)について



 この作品の鍵を握っていそうな白い部屋とマユについて。




 そもそもの疑問である、なぜセレクターバトルというものがあるのかというところに白い部屋とマユは関係していそうなんですが、誰がどんな目的で始めたゲームなのか。ちなみにマユはタマやウリスと似たイヤリングをしているんですけど、このイヤリングには何か意味があるのかな?


 ウリスも「自分よりもWIXOSSが強い少女のルリグになること」という普通の少女ではおよそ叶えることができないような伊緒奈さんの願いを叶えている。「ルリグがいるセレクターのルリグになるという願い」は普通の少女に叶えられるレベルではないと個人的には思うので、タマだけでなくウリスもまたマユの言っていた「例外」にあたる存在なのかもしれない。


 2クール目のOP映像でルリグになったイオナさんもバトル中にイヤリングを付けている描写があって、成長するとイヤリングの数も増えているような...。他のルリグとは違う特別なルリグの証だったりするのかな。


 マユはるう子の願い(ルリグカードになった子たち全てを元の世界に戻したい)をタマに叶えさせないように仕向けているんですよね。マユにはセレクターバトルを続けさせたい理由がありそうなので、やっぱりマユはセレクターバトルやルリグカードの始まりに関して鍵を握っていそう。まさか少女たちの絶望と希望の相転移から得られるエネルギーを回収するというまどマギ的展開はないだろうし、何のメリットがあるんだろう。




 伊緒奈さんは「あの場所に行くんだ あの白い部屋 アイツの待つ場所」と11話で言っていたけど、マユと白い部屋について知っているんですよね。selector展で見た11話の台本にはこのセリフのところの注釈に「※一度いた」と書いてあったからイオナさんも夢限少女となってマユに会ったことがあるということかな。


 タマやウリスだけでなく伊緒奈さんやるう子に関しても未だに謎が多い。なぜるう子はバトルが好きなのだろう。なぜバトルの才能があるんだろう。1期の1話冒頭のシーンでも匂わせていたけど、るう子は元ルリグなのだろうか。そして、伊緒奈さんもるう子になぜあそこまで執着しているのか。るう子が「WIXOSSが強い」からという理由だけなのか。個人的にこの点に関しては伊緒奈さんが自分よりも強いセレクターを探していて、るう子を見て「見つけた」と言っていたことから過去に何かがあったんじゃないかと思っている。この部分も白い部屋とマユが何なのかがもう少しわかってくると見えてくるのかもしれない。


3.るう子の夢とマンション





1話でるう子が見た夢では上から落下してくる棒(マンション?)によって崩壊していく街をタマ(の成長後?)が身を呈して救っている描写があった。これを見る限り最終回が怖いんですけど、この棒が入るとなぜ街が消滅していくんだろう。この棒やマンションは何かの存在を表したものなのかな?



 マンションを見ながらばーちゃんが「棒が入ったらね この街ごと消えちゃうんじゃないかって」とるう子の見た夢と同じようなことを言っている。しかもまさにちょうどるう子のお兄ちゃんがテトリスをしているし。

 お兄ちゃんもるう子にWIXOSSのカードをあげた張本人だから何かあるのかなとも思うんだけど、何よりもばーちゃんってWIXOSSが強いってるう子に言われているし、色々と秘密がありそうな気がして怪しいですよねー。





 バトルフィールドの真ん中にいつも現れる黒いものは何を意味しているのかな。るう子と伊緒奈さんのバトルでバトルフィールドが崩壊していくのと同時にるう子やばーちゃんが言っていた「マンション」も崩れる描写があったけど、どんな関係があるんだろう?

 ばーちゃんはもともとセレクターだったんじゃないかとか色々想像はしているんですけど、ばーちゃんとマンションについては1クール目を見た段階ではわからないことが多すぎて、2クール目に大いに期待している部分です。



まとめ


 まだまだ気になる点(「るう子の過去とお母さんについて」「1話の冒頭のシーンの意味するところ」「なぜ3回負けた晶はセレクターに関する記憶を失っていなかったのか」など)は多々あるのですが、細かいところを次々挙げていくとキリがないので最も気になる3つのことについて書き留めていきました。設定を見逃している部分もあるかもしれませんが、今回挙げた3つの中でも特に1.2は気になるところです。


 ルリグやセレクターがどうして始まり、今のような仕組みになったのか、セレクターバトルを行う目的はなんなのか、るう子と伊緒奈さん、タマとウリス・の4人がこれから白い部屋及びマユとどう関わって物語が展開されていくかを楽しみに3ヶ月を過ごしていけそうです。るう子は再びタマと出会うことが出来るのか、そしてるう子&イオナさんタッグとウリス&タマのタッグでバトルがあるのかなど見所はたくさんあります。WIXOSSを通して自分の生き方・在り方を選択する少女の物語、最後の最後までどんな選択を見せてくれるのか見届けたいと思います。




4 コメント

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Unknown (ななみ)
2014-10-07 20:27:11
初めまして、ななみと申します
考察エントリを拝見致しました

始まりのルリグの存在とイヤリングの関連性におけるタマ・ウリス・繭の共通点は興味深い視点だと感じました
第2シーズンは『spread=蔓延』とタイトル付けられているところから察するにWIXOSSカードによるselectorバトルが蔓延していく展開が予想されますが、WIXOSSを作り上げた黒幕の正体と真意は気になります

ルリグにされた少女すべてを救うという願いを叶える事が出来るとタマは信じていたわけですがるう子を救うことは叶わないのだろうかという点が私は気がかりでした
無茶な願いさえも叶える事が出来る力を持ちながらも、セレクターがルリグになる連鎖を断ち切る自信がなかったということでしょうか

問いかけられた謎や伏線に第2シーズンでどういう答えが出されるのか想像は絶えませんね
Unknown (ふわふわ)
2014-10-08 16:01:53
ななみさんへ
はじめまして、コメントありがとうございます。

>無茶な願いさえも叶える事が出来る力を持ちながらも、セレクターがルリグになる連鎖を断ち切る自信がなかったということでしょうか

実際にるう子を含めて全てのルリグを救うことができる力を持っているかはわからないですが、宣誓の際にタマはるう子が「もう帰れるかもって思ってない」と疑問を抱いていますよね。繭にも「るうはお友達のために ルリグになろうとしてるんだよ」とタマの決断を鈍らせるように誘導させられています。
力がなかったというよりもるう子自身が犠牲として「ルリグになろうとしている」のではないかとタマは思い、るう子とバイバイする危険を恐れて願いに同意しなかったということだと思いました。

「WIXOSSを作り上げた黒幕の正体と真意」に関してですが、正体はやっぱり白い部屋と繭が関係していると思いますし、真意は街の消滅に関係があると個人的には思います。


謎や伏線の答えが明かされいく2クール目は本当に楽しみです。selectorって1期の冒頭から最新話に至るまで設定としてはずっと冬なんですよね。それがまた完全には「見えないルールの上で」翻弄されるキャラの心情と重なった重苦しい空のイメージになっているんですが、最終回ではセレクターバトルの収束とともに春の訪れが来るのかもしれないですね。
始まりの少女 (u4)
2014-10-10 07:41:38
アニメだけ見てるとわからないですが、始まりの少女についてはカードのフレーバーテキストにヒントらしきものがありました。
・包括する知識
始めのルリグは、少女の悲痛な願いだった。人類は、それを危険と判断した。
・噴流する知識
1.始めの少女は、人間に畏怖され、研究された。そして、ルリグに託した願いは、自身の消滅だった。
2.ルリグは、少女の願いの形。
3.ルリグは、エナをウィクロス因子と結合し、自身をグロウできる。
4.ルリグは、エナを使い、自身の力を解放する。それはアーツと呼ばれる。
5.ルリグの真実は如何に。
・芽生
始めの少女の名を取って、願いの力はいつしか”エナ”と呼ばれるようになった。
・原槍エナジェ
1.その槍は、始めの槍。少女の名を冠す。
2.私を、消して”~始めの少女~

これから判断すると、セレクターだった人間以外にもゲームの存在を知っている人間がいる。というか、ウィクロス因子が本当にあるとは。ちよりのネタなのかと。
Unknown (ふわふわ)
2014-10-10 14:23:07
>u4さんへ

コメントありがとうございます。始まりの少女についてはカードゲームの方でヒントがあったんですね。

「ルリグは、少女の願いの形。」というのはおもしろいです。
「エナ」という少女の名を冠した「始めの槍」がアニメで言うところの棒(マンション)を表していたりするんでしょうか。

>始めの少女は、人間に畏怖され...
この部分もるう子が過去にお母さんに「何を考えているのかわからなくて怖い」と言われていることに近いような気も...。

ちよりが言っていた「~回負けると、ウィクロス因子が体内で膨張して...」っていうセリフも、エナとウィクロス因子がルリグの成長に必要なものであることを指摘していたんですね。
ということは「ウィクロス因子を奪い合う戦い=セレクターバトル」ということになりますね。
ちよりの発言は油断ならないです(笑)


頂いたコメントをまとめると
・「始めの少女(エナ)」は「悲痛な願い」によって、ルリグを生み出した。
・人類は「始めのルリグ」を危険と判断し、「始めの少女(エナ)」は恐れられ、人類は彼女を研究した。よって、「始めの少女(エナ)」はルリグに自身の消滅を願う。

ここからは推測ですが、「始めの少女(エナ)」によって、ウィクロス因子が世界に舞うことになり、「ウィクロス因子を奪い合う戦い=セレクターバトル」が現在行われているというのが大筋でしょうか。

ルリグとは何なのかについては、ウィクロス因子が重要な要素になってきそうな予感がありますが、これらの要素がるう子・タマ・繭とどう関連していくのか楽しみです。

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