ふわふわな記憶

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まんがタイムきららミラク 2015年 1月号 感想

2014-11-19 01:00:00 | まんがタイムきらら
まんがタイムきららミラク 2015年 1月号 感想




 今月の表紙は「城下町のダンデライオン」。幸腹グラフィティの表紙が続くと思っていたから、本誌に引き続き表紙を見た時はアレ?と思わされましたが、「城下町のダンデライオン」アニメ化が決定したんですね~。

 既に幸腹グラフィティのアニメ化が決定していますし、またミラクからアニメ化の発表が来るとは予想外。次にアニメ化が来るなら本誌の「箱入りドロップス」か「Aチャンネル」の2期とかの方が先だと思っていたし。城下町のダンデライオンはストーリー自体は結構好きな作品なんですけど、お話的に1クールでしっかりとまとめられるように作れるのかなという不安が。でもその分どんな感じになるのかなという楽しみな部分もあるので続報待ちという感じですね。




幸腹グラフィティ

 今月の幸腹グラフィティはまたまた巻頭カラー。2014年8月号から6連続目。個人的にミラクは全体的にレベルの高い作品が多いと思っているんですが、とりわけ幸腹グラフィティは素晴らしい。現在のきらら系列誌の中で、本誌のスロウスタートに次いで好きな作品が幸腹グラフィティです。

 大切な誰かを想って作るごはん、誰かと一緒にごはんを食べる幸せ、一見すると当たり前に思えるようなことだけれど、この当たり前なことがとても大切で素晴らしいことなのだという事実をこの作品はキャラクターたちを通して僕たち読者に突きつけてくる。

 食欲をそそる緻密な料理描写やその料理をかわいいおんなのこたちが美味しそうに食べている姿もこの作品の大きな魅力の一つですが、根底にあるのは「食事がつなぐ家族や友達との絆」というテーマを温かくそして美しく描いている点だと僕は思います。お腹だけじゃなく心もまた幸せな気持ちにしてくれる作品。12/25のコミックス4巻、1月からのアニメ化、1/27に発売予定の「幸腹コレクション」とたくさんの幸せが待ち受けているので楽しみです。


 今月のお話はバーベキュー。久しぶりに登場した明さんが相変わらずで笑った。ダダをこねる姿は子供のようだけどしっかりした一面もあるんですよね。そんな明さんにもいろいろと思うところがある様子。




 リョウちゃんはお母さん達が仕事で海外に行くことになった時も寂しい思いを我慢して、「仕事の邪魔をしたくない」と言ってしまえる子だったし、自分を育ててくれたおばあちゃんが亡くなってからもしっかりしようと大人の顔を真似してきたんですよね。そんなリョウちゃんの姿を見て「ああ私が守らなくちゃって思った」という明さんの親心のような心情がとてもよくわかる。

 わがままを言わない素直な子って見ている側からすると辛いものがあったりしますよね。子供がわがままを言ったり、甘えてくれることが保護者としては時には嬉しいと感じることがある。


 友達ができて、一つ一つ大人になっていって、それはとても喜ばしいことなのだけど、成長するにつれてどんどん自分の元から離れていくように感じて、それが少し寂しいと感じてしまうこともありますよね。でもやっぱり家族というのはいつもいつまででも家族であるように、リョウちゃんにとって明さんはいつまでだってもう一人のお母さんのような存在で、それはたとえ成長しても変わらないんだなぁというのを感じたお話でした。リョウちゃんが20歳を超えて、二人が一緒に笑いながらお酒を飲んでいる姿を想像して温かい気持ちになりました。








■スイートマジックシンドローム

 プリンたちがお菓子王国に帰ってしまい、カーディガンを裏返しで着てしまったりとやはり動揺が隠せない甘子。

 最初は友達のいなかった甘子がプリンと出会い、二人で茶道部を立ち上げて、今では甘子の周りには優しい友達がたくさんいる。寂しい気持ちもあるけど、甘子が今まで培ってきたものは確かにそこにある。不思議な出会いがもたらしたものは確かに甘子の中にあるんですよね。

 次回、最終回ということで寂しさもありますが、大団円で終わるようですし、ミラクを牽引してきた作品の一つでもあるスイマジの最後をきっちりと楽しみたいと思います。
 


■桜Trick

今月の桜Trickはセンターカラー。生徒会長としての仕事に追われ、文化祭を堪能できていないスミスミ会長のお手伝いをする春香たち。美里西高校の文化祭はトラブルが起きすぎな気が(笑)黒崎さんがアヒルというオチはおもしろかった。




 スミスミ会長の妹発言を聞いて嫉妬してしまう優ちゃんがかわいかった。おんなのこの嫉妬はかわいいので許されます。
 SBJKはかわいい。




うらら迷路帖

 はりかも先生のうらら迷路帖、迷路帖という町で「うらら」と呼ばれる占師を目指す少女たちの物語。知らない町に旅立ち、志を同じくする仲間と出会って、日々を過ごす千矢ちゃんたちの姿には「未来は希望と不安に満ちているからこそ楽しい」というメッセージが込められているようで、現在のミラクの作品の中でも個人的にとても好きです。


 今月はお姉ちゃんに憧れるノノちゃんのお話。ほくろ占いの暗記試験の結果で赤点を取り追試となった千矢ちゃんたち。一緒に勉強したはずの紺ちゃんがキッチリ満点を取っているあたりがさすがだなぁ。


 だが、紺ちゃんと同じように真面目に勉強していたノノちゃんも赤点を取ってしまい、少し卑屈気味になっているノノちゃんがおもしろかった。
 ノノちゃんの右の目尻にあるほくろは男の人にモテモテの魔性の女という意味があるようで、人見知りな性格のノノちゃんもかわいいけど魔性ノノちゃんも色っぽくて良いなぁ。


 千矢ちゃんの背中にあるほくろは、何事にも積極的で果敢な証。そして、ノノちゃんのお姉ちゃんのニナ先生にも千矢ちゃんと同じところにほくろがあって、昔から明るくて成績優秀で皆の人気者のお姉ちゃんにノノちゃんはずっと憧れていた。自分は泣いてばっかりでお姉ちゃんの背中に隠れていることしか出来なかったから。

 




 でも、皆に出会って少しずつでも自分を変えたいとノノちゃんは思っていた。だから追試の勉強も誰にも頼らず一人で頑張ろうとしていたんですね。

 ニナ先生もノノちゃんが大好きだから妹離れするのは大変そうだ。ニナ先生がいつも前を向いていられたのはノノちゃんが背中にいてくれたからという姉妹愛には感動です。



 1話でニナ先生が言っていた「未来を決めるのはあなた達次第」という言葉は本当にいい言葉だなぁと。過去はどう頑張っても変わらないけれど未来は違う。時間は前にしか進まない、だからこそ未来に対しては誰にでも平等に時間が与えらているんですよね。この作品を読んでいるといろいろと前向きな気持ちになります。




Noir Babies

 ゲスト3回目でセンターカラー。矢澤おけ先生の描くキャラがとてもかわいくて魅力的なのもこの作品の好きなところですが、主人公のまりなちゃんがいい意味で頭のネジが外れている子なのでとてもおもしろいです。前回、ジュリちゃんは10歳の魔女で、ミミちゃんは猫の使い魔、リリちゃんがコウモリの使い魔ということが明らかになり、ジュリちゃんは「恥らいの気持ち」で魔力を増幅させるとのこと。設定としてはとても楽しそうなので個人的に期待している作品です。




 ホントにこの子はヤバイな(笑)いろいろ自由すぎる。

 結局、ご奉仕大好きなまりなちゃんはジュリちゃんの悲しそうな表情を放っておけず使い魔になることに。魔力を補充するのに足にキスをしなければいけないというちょっと変わったご奉仕の続きが気になるので、是非連載化してほしいなぁ。





■箱庭ひなたぼっこ

 ちろり先生の作品は「大正幻想綺譚あやかしちらり」も好きでしたけど、箱庭ひなたぼっこもちょっとこの子頭大丈夫かなぁ(褒め言葉)と思うようなコマがあってとてもおもしろいです。
 




 突拍子もなくこういうコマが出てくるあたりこの作品は楽しすぎる。蘭ちゃんも第一声が「ファラオみたいな寝方」って...(笑)
 しかも神頼みという安易な方向に行くのも笑える。まずはお水をあげましょうよ。経験者の慢心とかいうレベルじゃないのでは...w

 植物がより良く育つためには''愛''が必要なのという話からマジカルアーミーの話になるし、もうどこで話が変な方向に逸れるかわからないなぁ。
 話がいろんな方向にぶっ飛びすぎてて本当に楽しい。これからもミラクの頭おかしい(褒め言葉)枠としてとても期待。
 

 
 



青春過剰Sisters




 1ページ目からいきなり抱き合ってるし、本番って....何が起こったの!?と思いながらもまぁ夢オチかなと思っていたらまさかの事実だった...。

 一体何があったんだと思ったら話は3日前にさかのぼり...。
 物置を片付けて空いた部屋を使うことになり、念願の1人部屋を確保した桔梗。3日後には既に芹菜グッズで部屋がいっぱいになっているのが笑えますが、まぁこれくらいならねと思っていたら...。



 あぁ、これはマジの人だ。完全に本物(の変態)さんでした。

 芹菜が桔梗の部屋を訪れることになり、マジヤバでちゃげぱねぇ部屋を急いで片付けることに。さすがに普通ならあの部屋を本人に見られたらいろいろと終了しますね。姉妹たちが抱き枕をネタにゆすってきたり、異次元の扉を開こうとしてたり、この作品も本当に頭おかしい(褒め言葉)。特に撫子のトラップは強すぎて危ない。下手したらまた警察が来ちゃうレベル。


 なんやかんやで強引に片付けを完了させるも結局はバレちゃうけど、芹菜がそれを笑って受け入れたのはさすがだ。そこから1ページ目のムフフな展開になったんですねー。この2人のイチャイチャシーンを見て最高だなぁと思っていたら...。



 芹菜も本物さんだったとは...(笑)。抱き枕に「ただいまの~ちゅ~」するのってスタンダードなの?


 それにしても今回は芹菜の気持ちに今までとは少し違うものが生まれた感じでしょうか。今までは芹菜が桔梗に接する態度にはどこか余裕さがあったけど、今回で本格的にドキドキ感が増して、二人が対等な立ち位置になったのかなぁと。ここからが本当のスタートという感じもして、次回からどうなっていくのかとても楽しみです。
 


■アンネッタの散歩道
 
 まさかはぐれるだけじゃなくてメイヴが記憶喪失になってしまうとは...。
 メイヴの身を案じて、取り乱すモリーがかわいかった。

 スナーシャという女の子も気になるし、メイヴは記憶を取り戻してモリーたちと再開出来るのかどうか、続きが気になる展開。

 ホント、「アンネッタの散歩道」はテンポよく読めておもしろいです。この作品は初期の段階から妖精の世界観がしっかり作られていて、ファンタジー要素とコメディ要素を上手く共存させていてミラクの中でも個人的には好きな作品です。
 
 メイヴはケルト神話に登場するコナハト(アイルランド島の北西部にある地方)の妖精の女王が元ネタになっているのでケルト神話等に興味がある人にもおすすめです。





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