※この記事は、2014年7月~2015年10月の間に
アップされた記事に「加筆・修正」を加えたものとなっております。
何となく今日は、心理学の「投影の法則」というものについて話してみたいと思います。
投影の法則というのは、簡単に言うと、自分の心が現実に映し出される(投影される)というものです。
どういう事か、一つ分かりやすい例を出しましょう。
僕は前に、あるユーチューバーの人の動画を観ていました。
その人は、今は結構有名になっている方なんですが、その頃はそこそこ人気くらいの存在でした。
その方の動画は、主に「商品レビュー」というものをしていました。
商品レビューというのは、動画投稿している多くの人がやっているもので、コンビニの商品とかを買ってきて食べながら面白おかしくそれをレビュー(評価)する、というものです。
そのユーチューバーの方の動画は、個人的にツボで僕はいくつかの動画を観ていました。
そして、ある時、コメント欄を見てみると、こんなコメントを書いてる人がいたのです。
「どうせコイツ、有名になって女と付き合いたいだけだろ」
僕は、このコメントを見た時、「おぉ、そういうふうに捉えるのか」と思いました。
個人的には、そのユーチューバーの方がそういう下心があるように見えなかったので、「そういう感じ方をする人もいるんだな~」と思って印象的だったのです。
その時は、「不思議だな~」くらいに思いながらスルーしました。
しかし、しばらくして、心理学の「投影の法則」というものの存在を知り、謎が解けたのです。
今では、こういうふうに思います。
「そのコメントをした人は、女の子に飢えてるんだな(付き合いたいんだな)」と。
そして、もっと言えば、「そういった自分の本音にフタをしている(隠している)のだな」と。
これが、「投影の法則」というものです。
つまり、自分の心の状態が物事の見え方に大きな影響を与えるのです。
「女と付き合いたいだけだろ」というコメントをした人は、実は、自分がそういう気持ちを持っていたから、それが他人に投影されていたわけです。
人間というのは、「○○したい」といったような欲望を持ちますが、それが果たされないと、自分の心にフタをして無かったことにしようとする性質があります。
例えば、「お金持ちになりたい」と思っていたとしても、自分にはそれが無理だと感じたら、「まぁ、お金で幸せは買えないからね」なんてセリフを言って、自分を正当化するのです。
本当は「恋人が欲しい」と思っていても、相手が居なかったりすると、「オレ、あんま女に興味無いんだよね~」なんて言ってみたりします。
受験に関して言えば、本当は自分も難関大学に行きたいのに、そういう気持ちに素直になれていないと、「学歴にこだわったって仕方ないしさ」みたいな事を言ってしまいます。
うまい具合に理屈を並べて、自分の本心を見ないようにしてしまうのです。
こういう事をしてしまうと、その隠された「本当の気持ち」というのは、現実に投影されます。
例えば、お金持ちを見て「金にがめつい奴だな~」と悪口を言いたくなったり、モテている人を見て「女好きだな~」と批判したり、勉強を真剣に頑張っている人を見て「どんだけ学歴にこだわってるんだよ」みたいに馬鹿にしたりしてしまうのです。
本当は自分の中に同じような気持ちがあるのに、隠しているから、それが誰か他の人に投影されてしまうのです。
ここで言いたいのは、それが「悪い」とかそういう事では無くて、そういう事が起きてしまった時に、そのカラクリに気付けるようになろう、という事です。
大事なのは、「自己理解」です。
他人に対して、「どうせ、○○なんだろ」みたいに嫌悪感や嫉妬の感情を感じた時こそ、自分の心の奥底を知るチャンスなのです。
「どうせ、モテたいんだろ」と思ってしまった時は、「あぁ、自分もモテたいんだな」と気付くチャンスです。
「どうせ、目立ちたいんだろ」と思ってしまった時は、「あぁ、自分も目立ちたいんだな」と気付くチャンスです。
「どうせ、学歴が欲しいんだろ」と思ってしまった時は、「あぁ、自分も学歴が欲しいんだな」と気付くチャンスです。
こうやって、現実の見え方を頼りに、自分の心を深く知っていくことができるのです。
そして、欲望には素直になることです。
「あぁ、自分も○○したいんだな~」と認めて、それに向けて努力すればいいのです。
「やりたい事がない」とか「何か毎日が退屈だな」と感じている人は、自分の心にウソをついている可能性が高いです。
本当のところ、やりたい事はあるのです。
しかし、どこかでそれを見ないようにしてしまったから、それに気付けなくなってしまっただけです。
現代社会は、娯楽がそこら中に溢れているので、ごまかすことができます。
リアルに恋人を追い求めなくても、ゲームや二次元の世界、アイドルに熱狂することができます。
自分の課題に向き合わなくても、テレビや漫画で時間を潰すことができます。
しかし、そういった世界に足を踏み入れた先に待っているのは、「虚しさ」です。
人間は、「現実」という物理世界から逃れる事は出来ないし、そこに対してとことん向き合わなければいけない存在です。
そうしないと、「本当の幸せ」を感じる事はできないのです。
大事なのは、五感を通した「リアルな体験」です。
リアルな人生ゲームに、ごまかしはきかないのです。
だからこそ、自分の本心を知って、欲望に素直になることが大事だと思います。
そのために、今日話したような「投影の法則」は自分の心を深く知る良いヒントになるはずです。
日常生活の中で、ぜひ、意識してみて下さいね。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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