今まで色々な仕事をしていました。
その中で飲食に関わる仕事が多くありました。
私が小学6年生の時に父親が中華料理店を始め
友達に「ラーメン屋、ラーメン屋」と言われ、嫌な思いもしたのに
自分も、喫茶店、中華料理屋、焼き肉屋、牛丼屋と不思議と縁があります。
他の業種も経験しましたが、なぜか飲食の仕事に戻ってしまいます。
仕事としては大変な仕事です。
体力もいります。
それほどお金になる仕事でもありません。
世間が休みの日も働かなくてはいけません。
「お客さんと接すること」が好き、とも言えます。
でもそんな抽象的な言葉よりも、自分の顔がほころぶ時があります。
小学生の女の子が、何を食べようか選んでいました。
メニューの小さな写真に悩み、傍らにいる母親に「これがいい」とせがんでいました。
「こんなに食べれるの」と母親は否定しましたが、最後は娘の勝ちです。
テーブルに運ばれてきたラーメンは、思いのほか量があるようでした。
でも、女の子の目はキラキラ、長めの箸を手に持ち何から食べようか
ニコニコとしていました。
私はこんな瞬間を見るのが好きだったのかもしれません。
この女の子が来てくれたおかげで
全てがうまくいくわけでもありません。
でもこの瞬間がとても好きです。
今の仕事を続けられるのは、こんな出来事があるからです。
誰にでもこんな瞬間があります。
辛い時、忘れていませんか?
思い出してください。
仕事のやりがいがどうのこうの、なんて大げさなことは言いません。
こんな瞬間を見つけただけでも幸せではありませんか。
私はしあわせになりました。
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