miniな舞台

観劇記録+日記@不定期更新。俳優・内野聖陽さんを勝手に応援中!時々サカナクション。

No.549 「子供の事情」

2017年07月09日 22時44分41秒 | 過去の観劇記録
2017年7月8日(土) ソワレ 新国立劇場・中劇場 1階 16列 センターブロック ほぼセンター

アニキ=天海祐希、ジョー=大泉洋、ホリさん=吉田羊、ゴータマ=小池栄子、ホジョリン=林遣都、ソウリ=青木さやか、ドテ=小手伸也、ジゾウ=春海四方、リピート=浅野和之、ヒメ=伊藤蘭。演奏=荻野清子。
作・演出=三谷幸喜。

4月のある日の放課後。みんなが塾や習い事で忙しい中、なんだかんだと毎日教室に残っているのは いつもだいたい同じ顔ぶれである。
クラスで一番頼りになるアニキ。クラスで一番の勉強家ホリさん。クラスで一番の問題児ゴータマ。おじいちゃんみたいなジゾウ。恐竜博士のドテ。何でもオウム返しのリピート。子役スターのヒメは仕事が忙しく、放課後に特別授業を受けている。みんなのあだ名をつけたのはホジョリンだ。
スーパーエイトと呼ばれる彼らに学級委員のソウリが目を光らせている。
と、そこへミステリアスな転校生ジョーが現れた――。
(あらすじはプログラムより)

昭和46年から47年にかけての、世田谷区立楠木小学校4年3組の教室。放課後に残っている子供達のオハナシ。
出てくる話題(主に文房具とかだけどw)がイイんだよな~。
場面は教室のみ、なので自ずとセットも教室のみ、の一杯道具。しかし冬(3学期)になるとストーブが出現!
シモテの端にピアノ生演奏の荻野さんがいらっしゃる。
場面転換時には浅野さん演じるリピートが模造紙(!)に書いた場面名を持って横切る、というww

初日観劇なので以下ネタバレかなり含む。




↓  ↓  ↓  ↓




このメンツが10歳か!?と思ったが(笑)だんだんと見えてくるから不思議(^_^;)
クラスもしくは学年に絶対いた、であろう子供達の描写がたまらない。
そして誰か言ってくれよ!音楽劇だって!
歌い出すんぢゃないよ~!なんだかイイ曲なのに歌詞が「すいか売り」とか「揚げパン」とかw

10歳は10歳なりの世界があって、子供同士のたわいもない事から結構大それた事まで1学年の中で色々あったんだろう、と思い出したり何だり。
自分が子供の頃に経験したアレやコレやが記憶の淵から蘇る。

天海さん@アニキ。特段何かが得意ではないけど、みんなの相談に乗ってやったり、時には先生の顔色をうかがいつつ自分の居場所=良きアキニでいること、を見つけた。だけれどもジョーが転校してきて、一時はアニキの座も危ぶまれる。けどアニキの良いところはウソをつかなかったし利用しなかった。オーバーオールが良く似合う、ちょっと中性的な所もイイ♪ ふてくされる天海さんの顔が可愛かった~
羊さん@ホリさん。誰よりも勉強熱心なのに成績は伴わないorz マジメなホリさん。「トイレいってきます!」っていちいち言わないと行けない、そんな人いたわー。若干KYなのよ。けどホリさんの秘密が最後にはキモになる。ツインテールと黒縁眼鏡!
栄子ちゃん@ゴータマ。あだ名の理由はお釈迦様の名前=ゴータマ・シッタールタから(顔が似ていた、という理由w)。悪巧みの天才。けどその奥深くには、自分の将来(人生?)に対する不安が。揚げパン強奪事件とか、まぁカワイイ(?)レベルですよ。
林くん@ホジョリン。いまだに補助輪付きのチャリに乗ってるからw 彼もマジメだけどすぐ泣いちゃう。三谷幸喜の少年時代、の設定。面倒な事(転校生の世話など)はホジョリンが受け持ってたり。
青木さやかさん@ソウリ。うん。総理なんだよw 学級委員だから先生の顔色しか伺ってないw タダしい。正しいんだよ。正しすぎる。だから「ソウリに見つかるなよ」とか「ソウリにはナイショだぞ」とかなっちゃうんだよね~。学級委員の選出にハズレたら急にハジけちゃいました(笑)
小手さん@ドテ。「ドテ」っとしているから。ちょい発達障害かな…一つの事に熱中してしまう。恐竜の事しかアタマにない。冬でもタンクトップ。なんとなく「裸の大将」風。彼の恐竜好きが一つの事件に発展しちゃう。まぁ悪いのはジョーとゴータマなんだけどね。
小手さんがカミテの廊下で恐竜の形態模写しているんだけど、クオリティーが高すぎる!
春海さん@ジゾウ。じーちゃんじゃないか!(笑)祖母と2人で暮らしているいるからか、言動が年寄りクサイ。「よっこいしょういち」とかねww
浅野さん@リピート。誰かの言った言葉をオウム返ししかしない自己主張のない子供。なにかの拍子にスイッチが入ると極々スゴい事が出来る(^_^;) ダンスが!側転が!浅野さんてば!
伊藤蘭さん@ヒメ。もー!ヒメ凄い!!まず趣里ちゃんに良く似てる(ヲイ!)そして子役している、という如何にもな動きとか言葉遣いとか…。お楽しみ発表会で「すいか売りの少女」(え?)の少女役=主役を演じるヒメ。「すいか、買ってください!」ってめっちゃ本格的(すぎる)。ヒメは仕事をしているからといって勉強もおろそかにしない。つねに100点。だけど漢字テストで95点を取ってしまう。これがまた一つ事件を産む。
んでもって!大泉洋@ジョー!!出オチ!もじゃもじゃの上にモジャモジャ重ねてるヅラ!カバンも帆布の中学生が使うようなのをナナメ掛けしてて、スタジャンにオーバーオール。ハスに構えて粋なフリ。
すいか売りの少年のナンバー(?)他含め、もー!大泉洋の、大泉洋たる魅力満載。
つらいときは上を向いて涙こらえて、「あーーー!」って言うんだよね。
クラスの人気を一人集め、なにか企んでいるジョー。彼も転校によって新しい人生(?)を歩みたかった。
ちょっと無理矢理かつ急すぎたかもね。だからボロが出ちゃった。あ。「チ○ゲさん」があだ名です。

ラストシーンがまた秀逸でねー。新国立劇場の奥行きをフルに活かして、教室のセットごと奥に移動。記憶がおぼろになっていくように、彼方への去っていく淡い思い出の1ページのように。このラストシーンでトリハダたったよ!
カテコ(?)も歌あり。「はやくかえれよー」(笑)だねw

初日かつ三谷さんのお誕生日だったが、特別なカテコも挨拶もナシでした。

できればカテコでウチワ振るのは止めたほうがいいと思う。私の数列前に2人ほどいらしたけど、時と場所は選ぶべし。
あとはスマホは上演中いぢらないでね。


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