一家が渡満した年に確か
満洲國建国10周年だったようでした
街のあちこちに記念の旗が翻ったり
十文字をかたどった記念バッチが発売された
思い出がありました。
インターネットで探したのですが
バッチの絵柄がなく、かわりに
記念切手の画像が見つかりました
こんな切手も発売されていたなあと
思い出しました
春光国民学校(しゅんこうこくみんがっこう=小学校)の
授業で「満洲大陸(まんしゅうたいりく)」?の科目がありました
満洲國の地理、歴史を学ぶのでした
語学の授業もありました
中国の北京語が内容でした
最初に独特の発音、四声(しせい)の練習から
始まります
我去(ウォーチュイ=私は行く)
他来不来(ターライプライ=彼は来るのか?)
你去不去(ニーチュイプチュイ=貴方は行くの?)
確かこんなことから授業は始まったのですが
近所で早速、覚えたての言葉を
使ってみました
発音とアクセントが悪かったのか
相手は頭を傾げるだけで通じませんでした
… … …
結局、近所で耳から覚えた言葉のほうが
役立ちました。
… … …
日本へ帰ってきて
九州へ上陸したら
すっかり忘れていました