たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

「梨の木」剪定枝でクリーエネルギー発電

2018-04-03 14:04:06 | Journalism

サクラが終われば、
今年は早くも梨の花が咲き始めています。
当地方はナシ栽培の産地です。



12月から3月にかけて梨農家では、梨の剪定作業が行われます。
大量に出る剪定枝は、これまで焼却処分されていました。
ところが、周辺の宅地化が進み、
野焼きの煙害や有害物質の飛散に対する苦情が増加し、
廃棄に掛かる費用が農家の負担となっていました。



そこで、市川、船橋、鎌ケ谷、松戸、白井、印西、柏など、
周辺都市ではバイオマス事業者と提携して、
剪定枝の集積を図り、バイオマス発電燃料として供給しています。



バイオマスとは、
「動植物から生まれた、再利用可能な有機性の資源」です。
主に木材、海草、生ゴミ、紙、動物の死骸・ふん尿などです。
化石燃料と違い、バイオマスは太陽エネルギーを使って、
水と二酸化炭素から生物が生成するものなので、
持続的に再生可能な資源であることが大きな特徴です。



バイオマス発電とは、
原油、石炭などCO排出を伴う化石燃料を使用しない、
木質系バイオマスを用いて、地球に優しい電力を発電する。
地球温暖化防止に貢献する再生可能エネルギーですね。



原発廃止後の太陽光、風力、地熱などと並んで、
再生可能エネルギーの主力になるものです。



いつも歩く徘徊路の自然公園の入り口にも集積地があります。
毎日、梨農家から持ち込まれ、小枝の山が大きくなっています。
時期が来ると事業者が引き取ってチップ燃料として、
バイオマス発電に供されます。



千葉県は京葉コンビナートなど火力発電による、
首都圏への電力エネルギーの供給県です。
今後のバイオなど「新エネ」への転嫁シフトに、
梨の枝が有力資源になるとしたらうれしい限りですね。



たにしの爺、守備範囲はエネ問題なのです。
徘徊してちょ筋エネを充足しています。