イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

礼文島にたくさん生えてる巨大なダイコンソウ オオダイコンソウ

2014-07-29 16:08:23 | 趣味・特技
バラ科(Rosaceae); バラ亜科(Rosoideae); ダイコンソウ属(Geum);
オオダイコンソウ(G. aleppicum Jacq.)
英名: Aleppo avens, yellow avens
和名: オオダイコンソウ(大大根草)


 礼文島の桃岩コースを知床側から上り始めて間もなく、道端に直径2cm以上もある集合果をつける植物を見つけた。黄色い花が咲いている。「なんだこりゃ!」かなりインパクトがあった。「まてよ、これどっかで見たことあるな」と思って良く見てみたら、ダイコンソウに良く似ている。しかし全体的に巨大なのだ。特に集合果の巨大さが印象に残った。調べてみてオオダイコンソウと分かった。
 オオダイコンソウとダイコンソウの区別の仕方については色々記載されてあるが、細かなことにこだわらなくともその大きさですぐに判別がつくと思う。主な違いは以下のとおりである。オオダイコンソウは托葉が大きい。ダイコンソウは先端の小葉に丸みがありオオダイコンソウは先がとがる。オオダイコンソウは全草にあらくて長い毛が密生する。ダイコンソウの集合果は直径約1.5cmで球形なのに対してオオダイコンソウは直径2~2.5cmで楕円形。
 オオダイコンソウは礼文島の全島で見られたが、桃岩コースに特にたくさん生えていた。また、不思議なことにダイコンソウには一度もお目にかからなかった。オオダイコンソウは礼文島の固有種ではなく、本州の中部地方以北に見られるというが、岩手ではまだ出会っていない。ちょっと乱暴だが、礼文島の気候はオオダイコンソウに合い、岩手の気候はダイコンソウ向きなのだろうか。
 

桃岩コースの道端で見つけたオオダイコンソウ。巨大な集合果が目についた。(北海道礼文町桃岩コース、2014年7月14日)



オオダイコンソウの花。風が強くて花びら飛んでいる。茎や葉に毛が密生してる。(同上)



オオダイコンソウの集合果。雨が降っていたので水滴がついて毛の先端の様子がよく分からない。球形に見えるが、ほぼ真上から見たため。実際は楕円形である。(同上)



少し距離を取って撮影。葉の先端が尖っているの特徴。(同上)



花をズームアップ。こちらは礼文林道コースで撮影。5弁花というけれど、もっと多くの花弁がある様に見える。(北海道礼文町礼文林道コース、2014年7月15日)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿