デンマークの美術館の作品をご紹介する連続シリーズ(?)第2弾です。
この美術館は、デンマークを代表するビール会社、カールスベア
(日本では「カールスバーグ」読みが一般的:Carlsberg)社 ちなみに世界シェア4~5位のようです
二代目社長のカール・ヤコブセン(1842-1914) が集めた美術品を展示する私立の美術館です。
中央駅からも近く、チボリ公園入口もすぐ脇にあり、アクセス抜群です。
デンマーク語では、 ”Ny Carlsberg Glyptotek”
Glyptotek グリプトテーク= 彫刻陳列館
の名の通り、当初は彫刻が中心だったものの、次第に絵画や版画などへも収集分野は広がりました。今では、19ー20世紀のデンマーク絵画やフランス美術も豊富です。
この美術館は、作品自体もさることながら、外装も内装も素敵。
まるでここだけ亜熱帯の国のようですよね。
華美ではないライトアップが幻想的でした。
カフェも本屋も雰囲気が良く、展示を見ては休憩して、また…なんて
丸1日をこの美術館で過ごすのも贅沢な時間の使い方だと思います。
1階には、歴史的に貴重な紀元前4世紀頃のギリシア彫刻が集結しています。
私は普段絵画ばかり見ていますが、これら作品のなめらかな質感、優しい曲線、漂う優美さにうっとりとしてしまいました。彫刻もまたよいですねえ♪ これから彫刻に開眼してしまうかも…なんて。
影が、像のもつドラマティックな物語性を一層増しています。
北欧諸国では冬は日照時間が短く、11月でも15時過ぎ頃から次第に暗くなり、日の出も遅い。
夜が、とても長い。
そのせいか、彼らは照明に強いこだわりと愛着を持っています。
繊細で柔らかい光を重ね合わせた空間をつくりあげることに長けています。
日本にいる時よりも、光の温かさと、陰影の深さとを、いつもよりも敏感に感じて、安らぎを覚えるようになりました。
天井も豪華絢爛の一言です。
後ろから見ても迫力です。
ニュー カールスベア美術館
Ny Carlsberg Glyptotek
Dantes Plads 7, 1704 Koebenhavn Denmark
まるで宮殿のような豪奢な外観です。
2階のデンマーク絵画編に続きます。