雄介食べ歩きBLOG

◇セ・リーグ　巨人１－１３広島（２０１５年５月５日　マツダ）

　初回が終了した時、既にプレーボールから４５分が経過していた。約３０分間、打者１４人の猛攻を受け、スコアボードに記された「１０」の数字。球団創設８１周年を迎えた巨人が、初めて初回に２桁失点を許した。

　「５月５日、きょうの日にいろんな意味でこう…。先発が全てだったというところでしょう。仕方がありませんね。非常に残念だし、申し訳ないゲームですね」。こどもの日に喫した屈辱的大敗を、原監督は苦々しい表情で振り返った。

　先発の杉内は１死一、二塁から新井に先制の左翼線適時二塁打を許すと、２死は取ったが、梵に適時二塁打、鈴木誠には左越え２ランを被弾。続く会沢に中前打されると、指揮官は投手の前田健のところで交代を告げた。「もう我慢できなかったということだね。少し（球が）高かった」と斎藤投手コーチ。２番手・笠原も「準備はできていた」と言うが、勢い付いた赤ヘル打線を止めることはできず、４連打で火に油を注いだ。

　杉内はアウトを２つしか取れず、５安打６失点で今季初黒星。ダイエー時代の０４年、降板後に怒りにまかせてベンチを殴り、両手を骨折した６月１日ロッテ戦（福岡ドーム）の２回７失点を更新するプロ最短ＫＯに「申し訳ないです。それしかありません」とコメントした。笠原は試合後に２軍落ちが決まった。

　前日はインフィールドフライをめぐる判定の混乱の中でサヨナラ負け。川相ヘッドコーチは「序盤はきのうの流れを断ち切れなかったような気がする」と話した。４月２８日にヤクルトと同率首位となって以来、１週間ぶりの首位陥落。「あすはやり返すか」との問いに指揮官は「いつでもそういう状態ですよ」と言葉に力を込めた。

　阿部、坂本らを欠く中で３連勝した後に２連敗。ゴールデンウイークの終わりに「大型連休」するわけにはいかない。

　▼巨人・実松（リードを振り返り）杉内はカウントに苦しんでいた。あれだけ連打されたらのだから配球的にも問題があった。申し訳ない。

　≪杉内２／３回は最短ＫＯ≫巨人は初回に１０点を奪われ１―１３で広島に大敗。巨人の１イニング１０失点以上は０３年９月１６日中日戦（１２失点）以来、１２年ぶり９度目。初回にいきなりは球団初の屈辱だ。先発の杉内は２／３回を６失点で降板。ダイエー時代の０４年６月１日ロッテ戦の２回がこれまでの最短ＫＯで１回を持たなかったのはプロ１４年目で初めて。１イニング６失点は１２年９月２２日ヤクルト戦以来自身５度目のワーストタイになった。※引用しました!