堀江貴文氏の近大卒業式でのスピーチ。様々な経験を経てたどり着いた、力のある言葉

以下リンクの要約

-------------------------------------------------------------------

皆さん、おはようございます。

ついに皆さん、これまで生まれてから20何年間か、レールの敷かれた上をただ走ってきた人生をここで終えることになります。

これまでは、同じ会社でずーっと勤め上げて定年退職して、その間に家族を持って家を建ててみたいな、いわゆる普通の生活というのをこのあと皆さんは送っていくことになったのかもしれませんが、そんな未来は、おそらくみなさんのうちの本当にごく一部の人しかそういった未来を歩まない、いや、歩めないと思います。

(中略)

今まではレールに乗って大学を卒業すればよかったかもしれないですが、これからそんな甘くないです。

(中略)

自分で出来るだけ多くの情報に接することがまず大事です。そのためのツールは揃っている。別に先生に教わらなくても、自分で、たとえばスマートフォンのニュースアプリを使って情報に接することも出来るし、ソーシャルネットワークを使って、世界中の、自分が「面白いな」「この人の話聞いてみたいな」っていう人たちの情報にすぐに辿りつくことができます。

(中略)

それだけじゃダメです。これからは、そうやって仕入れた情報を、自分の頭で考えて、そして自分で発信して、頭の中を整理して自分で考える癖をつけていかなければいけないです。それはどうやってやるのか?インターネットでブログやら、ソーシャルネットワークやら、そこで毎日発信し続ければいい。

(中略)

なんでそんなことをしなきゃいけないのか。これからは、権威が当たり前じゃなくて、もうアテにならない時代になってくると想います。いままでは、レールの上を走って、そして権威がいうこと、たとえばマスメディアがいうこと、あるいは大きな会社に入って上司がいうこと、それに従っていればよかったかもしれないです。しかし、そんな時代はもう、とうに、終わりに近づいております。

(中略)

当然ながら、ここにいるほとんどのみなさんは日本が貧しかったころのことなんか、知らないでしょう。豊かな日本が当たり前だった時代は、とうの昔に終わりました。みなさんも、そこも気づいていないかもしれない。

(中略)

ものすごい勢いで、東南アジア、経済発展してます。彼らの中の高給取りの人たちは、完全に日本人のホワイトカラーの年収を上回ってます。タイのバンコクに行くと、ひとり5万円の寿司屋さんが、毎日満員だそうです。そんな時代に突入しつつあるんです。
そして、そんな時代に突入しつつあるという危機感を持っているひとがほとんどいない。これは、みなさん学生さんだけじゃなくて、政財界にもそういう危機感を持っている人は少ない。

(中略)

就職できて安泰だと思ってたら大間違い。みなさんが、一生勤め上げられると思っている会社は、たぶんどこかで、つぶれたり、どこかの会社に吸収合併されたり、すると思います。それを前提で生きていってください。

そして、それは仕事だけではありません。これからたぶん人間関係も大きく変わっていくことでしょう。家族制度も大きく変わっていくことでしょう。今の常識は、10年後・20年後は、全く通用しないようになっている可能性は非常に高いです。そんな時に、どうすれば生きていけるのか?

それは、まず最初に僕が言ったとおり、情報を自分で収集して、自分の頭で考えて行動する力を身につけることです。そして、常識に縛られないことです。今みなさんが常識だと思っていることは、例えば20年前は常識ではなかったこともたくさんある。常識とか、道徳とか、倫理とかこういったものっていうのは、5年・10年単位で簡単に書き換わります。そして、そのスピードというのは、グローバル化で加速していくことになると思います。

(中略)

チャレンジをするってことは失敗をする確率も上がるってことです。逆にいうとチャレンジしなければ、失敗することはないかもしれない。でも、成功することもあり得ない。
だから、失敗した時にいい処方箋というは、失敗した段階で、再発防止策をとる。二度と同じ失敗をしないように、どうやったらいいのか、その場で考える。

(中略)

未来には僕は楽しいことしかないと思います。それは、どうやったら楽しくできるか。それは今を一生懸命生きることです。なぜ私が、いろんなことにチャレンジをして、そして、いろんな失敗をしながら、そしてたくさんの人に裏切られながらも、こうやって楽しく生きられてるかっていうのは、今を生きてるからです。今を集中して生きてるからです。

(中略)

今僕が言ったことを一つの言葉にまとめて、最後にみなさんの贈る言葉にしたいと思います。

「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ。」

これから大変なことあると思いますけど、頑張って、一生懸命生きてください。