漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 29-2向け模擬試験問題 その4

2017年08月18日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ  :①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む>&<百里を行く者は九十を半ばとす> ★★★
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●“至高の五大鍋”第4弾!!(笑)・・・29-2向け模試(その4)です。現時点での習熟度や実力の判定にお役立てください。
●難易度は(その1)>(その4)>(その2)≒(その3)ぐらいかも・・・ちょっとレベル高いかもしれません・・・
●ハッキリ言って、漢検漢字辞典(第1版)をベースに学習されている方には不向きな模試です。初合格を目指す方であれリピーターであれ、少なくとも、漢検辞典(第2版)や他の漢和辞典・国語辞典などもベースに学習を続けられていて、より高みを目指そうとされている方に向いている模試だと思います。
●今回(その4)のお味は如何でしょうか・・・“恐いもの見たさ”の方も含め、チャレンジはどなたでも大歓迎です(笑)・・・
●実は、“至高の五大鍋”・・・今回の(その4)につづき、(その5)も出来ちゃってます。(その4)も、しばらく配信を控えていましたが、これ以上控えていると、手直しを入れたくなってますます難度が高い模試になりそうなので、ちょっと早いですが、配信することとしました。
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<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その4>

(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.清籟、蕭蕭なり 
2.山に蹊隧無く、沢に舟梁無し
3.王の遏劉により民安らぐ   
4.戎麾を掲げて進軍する 
5.絹布を熨帛す     
6.尽くその質を串殺す 
7.懾慴者は取らず 
8.戍徭、已むこと無し 
9.玫瑰は赤色の玉という 
10.鴻慈に浴し、未だ鷁退の歎有らず  
11.黎明即起、醒めて後、霑恋するなかれ
12.正笏し一揖す  
13.廃格沮誹の悪弊あり 
14.能事畢矣、すべてなし終えた 
15.君に疇咨の憂いあり 
16.かの椎輪は大輅の始めたり 
17.窮途に潦倒す 
18.弱兵を喑噁叱咤す 
19.寸白による病気に罹る 
20.泓崢として蕭瑟なり 
21.このしを見逃すな 
22.山中で、杣匠に遭遇した  
23.の料理を食する  
24.寄寓先で宴会をけた
25.全力で走ったのでいた 
26.より女房   
27.澪杭を頼りに船をすすめる 
28.この夏はとてもい日がつづく  
29.日にり、月に将(すす)む  
30.肉を虎蹊につ 

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.アコメ姿の童女が現れた 
2.キョウゲキな振る舞いに驚いた 
3.草庵の下、ケイショの膳を設く 
4.問題文をよくソシャクすることが大事だ 
5.威勢のよいタンカを切る 
6.やっと病気がセンカした 
7.コウカツな詐欺師の被害に遭った 
8.交わりをショキュウの間に結ぶ  
9.カイコウ文字に強い人だ 
10.旧友とは三十年ぶりのカイコウだった 
11.社寺の反りのあるコウリョウが美しい 
12.コウリョウ悔いあり  
13.半島情勢、キュウキュウとして危険なり 
14.キュウキュウとして保身に努める 
15.派閥の勢力がキッコウしている 
16.キッコウで井戸水をくみ上げる
17.穂高岳のサンリョウを踏破する  
18.サンリョウの雌雉、時なるかな、時なるかな 
19.穀物をカマスに入れて運ぶ 
20.とてもシャクに障る 

(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.跡形が残らないこと。行方のはっきりしないこと。
2.おしきっていさめること。
3.学問は順を追って進むべきであるとのたとえ。
4.平等に恩恵・利益を受けること。
5.あやぎぬ。また、あやぎぬでつくった衣。
<語群>
(むえい、かんかん、きんてん、たいきん、りょうき、こうそう、えいか、ひぜん)

(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)   
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
( 1 )同時 ( 2 )鳳集 ( 3 )匪躬 ( 4 )生珠 ( 5 )穿堤
造次( 6 ) 鬱肉( 7 ) 落花( 8 ) 肩摩( 9 ) 乾坤( 10 )
<語群>
(ろうほ、こくげき、ろうぜき、そったく、いってき、けんけん、らんしょう、ろうぼう、せきいん、てんぱい)

問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.身動きのとれないこと。
2.大いに励むこと。
3.善悪に関わらずに行動すること。
4.することが的外れなたとえ。
5.非常に長い年月のこと。
<四字熟語群>
朝盈夕虚 兆載永劫 桀犬吠尭 超軼絶塵 進退維谷 膝癢搔背 朝憲紊乱 鞭笞策進 )

(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.細瓮 2.小舌 3.煎汁 4.維納 5.壁虎 6.蝦蛄 7.天蛾 8.鳳梨 9.連枝草 10.瓶爾小草  

(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.徇行 - 2.徇る    
イ.3.懿風 - 4.懿しい    
ウ.5.懾聳 - 6.聳れる     
エ.7.緝熙 - 8.煕る    
オ.9.攣曲 - 10.攣まる     

(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.年甫 2.地角 3.低湿 4.寒暑(注) 5.老大人
6.想起 7.碩画 8.煕事 9.匳幣 10.手本

(注)「4.寒暑」は、対義語でなく類義語の問題です・・・語群からは類義語を選択してお答えください。
<語群>
(えんちゅう、こうそう、かし、だいじゅじん、りょういく、ぼはん、きっしょう、かんそう、ろうび、てんじん)

(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.キョウシャは人を侮らず  
2.スウカン甘きを加えず   
3.驥もレキに伏す  
4.コキュウ敝ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず 
5.蟷螂が隆車に向ってチョウヒを頼む 
6.ブンゼイ山を負う  
7.カユ相掩わず 
8.ケイヨウは少なきを以て貴なりとす 
9.ソウラン茂らんと欲して、秋風之を敗る 
10.ホウカ空しく繋かる 

(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)(緒言)
「・・・題して『吉田松陰』というも、その実は、松陰を中心として、その前後の大勢、暗潜黙移の現象を観察したるに過ぎず。もし名実相副わずとせば、あるいは改めて『維新革命前史論』とするも不可なからん。
昨年の春初「本郷会堂」において、「吉田松陰」を講談す。のち1.フエンして『国民之友』に掲出する十回。さらに集めて一冊となさんと欲す、遷延果さず。このごろ江湖の2.トクセキ急なるを以て、3.トッサの間、遂にこれを成す。原文に比すれば、その加えたるもの十の六、七、そのア.刪りたるもの、十の一、二。
 事実の骨子はおおむね『幽室文稿』『吉田松陰伝』より得来たる。その他参照に資したるもの枚挙に遑あらず。
 松陰の4.マイセイにして、その同年の友たる楫取(かとり)男爵、その親友高原淳次郎、松陰の5.コウシ吉田庫三の諸君は、本書を成すにおいて、あるいは助言を与えられ、あるいは材料を与えられたり。特に記して謝意を表す。
 松陰肖像は、門人浦無窮が、松陰東都6.カンソウせらるるに際して描きたるものを、さらに謄写したり。松陰神社、及び墳墓は、久保田米僊君自らその境に臨んで実写したるもの。・・・・・・・・・・「吉田松陰(徳富蘇峰)」
(B)(第一 誰ぞ 吉田松陰とは)
「・・・玉川に遊ぶ者は、路世田が谷村を経ん。・・・碧蕪疎林その間をイ.点綴し、鶏犬の声相聞う。街道より迂折する数百歩、忽ち茅葺きの小祠堂あり、ああこれ吉田松陰の幽魂を祭る処。
祠後のウ.小杉エ.槍尖注:ウ.エ.は、いずれも音読み)の如く、森然として天を刺す。これを径すれば、幾多の小碑、行儀能く屏列するを見る。その左右に在るは、同志、同難諸人の墳墓にして、彼はあたかも幽界の大統領たるかの如く、その中央に安眠す。7.スウシュの蒼松は、桜樹に接して、その墓門を護し、一個の花崗石の鳥居は、「王政一新之歳、大江孝允」の字を刻して、長(とこしえ)に無韻の8.トウカを伝う。
 三十五年前、日本国を荒れに暴(あら)したる電火的革命家も、今はここに鎮坐して、静かなる神となり。春雨秋風人のオ.訪うなく、9.ショクショクたる松声は、日本男児の記念たる桜花の雪に和して吟じ、カ.喞々たる虫語は武蔵野の原より出でて原に入る明月の清光を帯んで咽ぶ。
 未死の幽魂、尋ねんと欲するも、今何れの処にかある。請う、吾人をして彼を10.キュウゲンの下より起し、少しく彼に就て語らしめよ。
       *   *   *   *   *
 吉田松陰は、関原の役において、西軍の殿将として、大坂を守り、徳川氏に向って弓を挽ける、毛利家の世臣なり。彼は杉氏の子、出でて叔父吉田氏を続(つ)ぎ、禄五十七石をキ.食む。彼は固より微禄の士。天保元年八月長門国萩城の東郊に生れ、安政六年十月国事犯罪人として、江戸において首を斬らる。その間僅かに三十年、而して彼が社会にク.馳駆したるは嘉永四年侯駕にケ.扈して江戸に赴きたるより以来、最後の七、八年に過ぎず。彼の社会的生涯かくの如く短命なり。彼果して伝うべきものあるか。
 曰く、コ.然り。
 彼は多くの企謀を有し、一の成功あらざりき。彼の歴史は蹉跌の歴史なり。彼の一代は失敗の一代なり。然りといえども彼は維新革命における、一箇の革命的急先鋒なり。もし維新革命にして伝うべくんば、彼もまた伝えざるべからず。彼はあたかも難産したる母の如し。自ら死せりといえども、その赤児は成育せり、長大となれり。彼れ豈伝うべからざらんや。・・・・・・・・・・・・・・・・」「吉田松陰(徳富蘇峰)」
👍👍👍 🐔 👍👍👍

<29-2向け 漢検1級 模擬試験問題 その4 標準解答>
(一)
1.せいらい*「清籟蕭蕭(せいらいしょうしょう)」:さらさらと。ひゅうひゅうと。清らかで物寂しい音の形容。主として、風雨や馬のいななき、落ち葉などの形容に用いる。
2.けいすい:*蹊隧(ケイスイ)=こみち。細く奥深い山あいのこみち。(大字源)山間のこみち。
3.あつりゅう:*遏劉(アツリュウ)=王者が殺戮を絶ち止めるをいう。
4.じゅうき:軍旗。戦争に用いる指図旗。また、軍隊。 5.うつはく:絹をのす 
6.せんさつ:(過去問)串刺しにして殺すこと 7.しょうしょう:おじおそれる。
8.じゅよう:徴発されて国境守備に当ること。戍役。9.ばいかい・まいかい 10.げきたい 11.てんれん 12.いちゆう *「正笏一揖(しょうしゃくいちゆう):威儀を正し、相手に敬意を示すこと。礼儀正しいこと。威儀を正し、相手に敬意を示すこと。礼儀正しいこと。
13.そひ:*「廃格沮誹(はいかくそひ)」:政策などが行なわれないように邪魔をして、その悪口を述べ立てること。「廃格」は、行われないように邪魔すること。「格」は、こばむ意。(*現行訓にはナシ)「沮誹」は物事の実行をはばんで、それに対する非難をすること。 出典:史記  <大字源> 「廃格」「廃格沮誹」とも、上記とほぼ同様の説明。
14.ひつい:「能事畢矣(のうじひつい)」:成すべきことは、すべて成し終えたということ。「ノウジ(能事)、畢(お)われり」 出典:易経
15.ちゅうし:「疇咨之憂(ちゅうしのうれい)」:有能な人材を集めなければならないという悩み。「疇咨」は人と相談して人材を求めること。「疇」は誰、「咨」は問いはかる意で、だれか私(王)のために人材をたずね求めよ、の意。 出典:書経・堯典  対義語:桃李満門
16.たいろ *「大輅椎輪(たいろのついりん)」:物事は簡から繁に、粗から精に移り、ついに完備に至ることのたとえ。・・・のちに、物事の始め、創始者の意にも用いられる。飾り気のない質素な車輪が、天子の乗る車にまで発達したことから。「大輅」は天子の乗る車のこと。「椎輪」は飾りがなく質素な車のこと。転じて、始めで完備していないもののたとえ。物事の始めのこと。
17.ろうとう:「窮途潦倒(きゅうとろうとう)」:苦しい境遇にいて落ちぶれたさま。また、失意の中にいるさま。「潦倒」は落ちぶれたさま。 類)窮困潦倒
18.いんお:「喑嗚叱咤(いんおしった)」:非常に怒って怒鳴ること。(史記)
19.すばく(漢検2掲載):①条虫などの人体の寄生虫。また、それによって起こる病気。 ②婦人病。 (②:①によると思われていたことから。)
20.おうそう:水深く山けわしく静謐なさま 
21.きざ(し) 22.そまだくみ:杣人。そま木を刈り採ることを業とする人。きこり。そま取り。そまだくみ。 23.なます・あえもの 24.う(けた) 25.せ(いた) 26.へっつい:*成句なので、ここは「へっつい」と読みたい。「へっつい」は、かまどのこと。生計もままならないのに、嫁を欲しがるということ。*読み問題というよりも故事成語類での出題となることが考えられる・・・。 27.みおぐい 28.むしあつ(い) 29.な(り)*「日就月将(にっしゅうげっしょう):(=日進月歩の意) *「就(な)る」:1級対象 「将(すす)む」:現行訓読みにはナシ。
30.す(つ) *参考:「委」 小学…イ、ゆだ(ねる)準1…まか(せる)、くわ(しい)、お(く)、す(てる)*出典:戦国策
(二)
1.衵・袙(過去問) 2.矯激 3.鶏黍(過去問) 4.咀嚼 5.啖呵 6.痊可 
7.狡猾・狡黠 8.杵𦥑 9.蟹行 10.邂逅 11.虹梁 12.亢竜 13.岌岌14.汲汲 15.拮抗・頡頏 16.桔槹 17.山稜 18.山梁 *山梁:(デジタル大辞泉)1.山中の谷川にかけた橋。2.(「論語」郷党 から)キジの別名。
(広辞苑):①山間のかけはし。渓流を遮る岩石。②雉の異称。 19.叺 20.癪
(三)
1.鴻爪(こうそう):(広辞苑)往時の痕跡。また、跡形が残らないこと。行方のはっきりしないこと。
2.敢諫(かんかん):(広辞苑)おしきっていさめること
敢争:(広辞苑)①思いきって争うこと。すすんで争うこと。②おしきっていさめること。*諫争・諫諍:争ってまでもいさめること。
3.盈科えいか 科(あな)に盈(み)つ 水の流れは科(あな)に満ちてから先の方へ流れていく。転じて、学問をするにも順を追って進むべきであるとのたとえ。
(孟子・離婁下)「科に盈ちて後進む(かにみちてのちすすむ)」「科 (あな) に盈 (み) ちて後 (のち) に進む」《「孟子」離婁下から。「科」はくぼんだ所の意》水が流れるとき、くぼんだ所があると、まずそこにたまってから先へ流れていく。学問も、一歩一歩順を追って進むべきことをいう。 *現行訓に科(あな)はナシ・・・大字源に意味あり・・・
≒盈進えいしん
4.均霑(きんてん):平等に恩恵・利益を受けること。 (過去問)
5.綾綺(りょうき):(漢検2)あやぎぬ。また、あやぎぬでつくった衣。
(四)
問1
1.啐啄(同時) 2.鸞翔(鳳集) 3.蹇蹇(匪躬) 4.老蚌(生珠) 
5.尺蚓(穿堤)(せきいんせんてい):小さな原因が大きな災難を引き起こすたとえ。 類)螻蟻潰堤 「セキイン(尺蚓)堤を穿つ」
6.(造次)顚沛 7.(鬱肉)漏脯 8.(落花)狼藉 9.(肩摩)轂撃 10.(乾坤)一擲
問2
1.いこく:進退維谷(しんたいいこく):進むことも退くこともできず、身動きのとれないこと。出典:詩経 「進退、維(これ)谷まる」
2.べんち:鞭笞策進(べんちさくしん):大いに励むこと。
3.はいぎょう:桀犬吠尭(けつけんはいぎょう):自分の主人に忠義なこと。善悪に関わらずに行動すること。
4.そうはい:膝癢搔背(しつようそうはい):することが的外れなたとえ。核心から外れているたとえ。脚の膝が痒いのに、背中を描くこと→議論や行動が的を得ない意。類)縁木求魚
5.ようごう:兆載永劫(ちょうさいようごう):非常に長い年月のこと。仏教語。
(五)
1.ささべ 2.ひこ 3.いろり 4.ウイーン 5.やもり 6.しゃこ 7.すずめが 8.パイナップル 9.うまごやし 10.はなやすり  
(六)
1.じゅんこう 2.めぐ(る) *めぐりあるく。同)巡行・循行
3.いふう 4.うるわ(しい) *麗しい風俗。よい習わし。
5.しょうしょう 6.おそ(れる) *恐れてぞっとする。
7.しゅうき 8・ひか(る) 9.れんきょく 10.かが(まる)  
(七)
1.臘尾 2.天潯 3.高燥 4.涼燠(注) 5.大孺人
6.喚想 7.遠籌 8.吉祥 9.嫁資 10.謨範
(注)解答「4.涼燠」は“寒暑”に対する類義語です。(対義語ではありません。)当初からの設問ミスですが、そのままの設問としたために、このような対処をしております。ご迷惑をおかけしました。
<参考>
老大人(ろうたいじん):①老人・長者の敬称。②他人の父の敬称。尊大人。③(俗)だんなさま
⇔大孺人  *徳富蘇峰「吉田松陰」- 青空文庫 松陰の書簡から発見。その他ネットにも散見。
喚想:(広辞苑)思い起こすこと。想起。
天潯てんじん:天の果て。天涯 ⇔ 地角
碩画せきかく:遠大なはかりごと。大計画。    
遠猷えんゆう:(広辞苑)さきざきまでのはかりごと。遠謀。 (大字源)遠大なはかりごと。遠謀。遠籌(えんちゅう)。遠謀。
煕事(キジ):さいわい。吉祥。
嫁資(カシ):嫁入りの支度。嫁入り道具。嫁粧(カショウ)。 
(漢検2)=匳幣(れんぺい):(大漢和のみ)嫁入り道具
謨範(ボハン・モハン)=手本・模範(大字源)
(八)
1.恭者 2.芻豢:物事の優劣・上下の区別が混同され易い喩え。 3.櫪 4.狐裘
5.長臂 6.蚊蜹・蚊蚋 7.瑕瑜 *欠点と美点、悪と善とかみなはっきり現れ、互いに隠し合わないこと。 8.瓊瑶 9.叢蘭 *「叢蘭秋風(そうらんしゅうふう):悪い者が善い者に危害を加えるたとえ。生い茂った蘭が芳しい花を咲かせようとすると、秋風がこれを傷つけやぶる意から。 10.匏瓜
(九)
1.敷衍 2.督責 3.咄嗟 4.妹婿 5.後嗣 6.檻送 7.数株 8.悼歌 9.謖々(謖謖) 10.九原
ア.けず(り) イ.てんてい・てんてつ ウ.しょうさん エ.そうせん オ.と(「おとな(う)」でも可だろう) カ.しょくしょく キ.は(む) ク.ちく ケ.こ(して) コ.しか(り)
👍👍👍 🐔 👍👍👍

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14 コメント

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124点 (在日ロシア人)
2017-08-18 13:35:00
挑戦してみた。
1.-9点; 2.-10; 3.ー8; 
4(1). -2; 4(2). -2;
5.-6; 6. -0; 7. -18;
8.ー10; 9(1).-10; 9(2).-1

点綴はテンテツで駄目?
在日ロシア人さま (syuusyuu)
2017-08-18 13:57:32
トライ、ありがとうございます。ご精がでますね(笑)。
このレベルでの124点は、やはり本番レベルだと160点前後でしょうか・・・今少しの研鑽が必要かも。
点数だけなので何とも言いようがありませんが、
「語選択」と「対・類」はかなり難度高いと思いますが、
それぞれ、「鴻爪」・「均霑」と「1.臘尾」「 3.高燥」「4.涼燠」「謨範」ぐらいは押さえておきたいポイントでしょうか・・・。
「点綴」はテンテツでも〇になる可能性大だと思いますが、一応、漢検辞典では“テンテツ”とのみ読みフリがあって“テンテイ”とも読むとはなっていません・・・が、過去、「綴」字は、“テイ”でも“テツ”でもどちらでも正解にしていた記憶があります・・・ちょっと不確かですが。
在日ロシア人さま (訂正) (syuusyuu)
2017-08-18 14:01:00
ごめんなさい、返信中、
「漢検辞典では“テンテツ”とのみ読みフリがあって“テンテイ”とも読むとはなっていません」
➪“テンテイ”とのみ読みフリ、“テンテツ”とも読むとはなっていません・・・の誤りです。
失礼しました。
Unknown (在日ロシア人)
2017-08-18 15:04:36
ふむ。
こういうどこまで正解か、どこから不正解かの曖昧な言葉は本当にじれったいなー

たまに、紛れで正解に出来たら、ラッキーだと思っても、大抵はハズレ

今回の読み問題だって、
蹊隧を記憶にあった隧道の説明に類推してケイズイと解いたが(つまり、墓道ではないから、ズイ)、不正解

熨帛もまたしかり。熨斗の音読みはウットだと憶えていたから、ウッパクにしたが・・・

竈をカマドに、澪杭をミオクイに
在日ロシア人さま(ふたたび) (syuusyuu)
2017-08-18 16:07:33
ふふふ、貴方だけでなく、皆、この“じれったさ”にイライラしながら学習しているのです(笑)もちろん、私もです。
ちょっと気になった点があったので補足がてら、下記しておきます。
「隧」・・・理解の仕方が逆だと思います。“ズイ”と読むのは「隧道(ズイドウ):トンネルのこと」ぐらいで、他の(墓道も含めて“こみち”という意味での)熟語では、“スイ”です・・・私の知る限り。なお、「隧道」にも、“ズイドウ”と“スイドウ”の2通りの読みがありますね、意味は異なりますが。“ズイ”の方がいわば特殊な読みってとこでしょうか・・・。
熨帛・・・“ウッパク”でも〇かもしれませんが、この辺の促音の扱い方は詳しくしりません。
竈・・・通常は“かまど”で良いと思いますが、標準解答の説明に書いておいたとおり、この成句では“へっつい”と読むということです。
澪杭・・・悩ましいですねえ、ミオクイでもいいのではないかとも思いますが、手元の国語辞典(広辞苑、大辞林)ではミオグイだけでした・・・これも濁音の取り扱いになるのでしょうか、日本語の研究者じゃないので詳しく知りません、すみません。
Unknown (在日ロシア人)
2017-08-18 17:54:09
漢字には無関係だが、日本語のじれったさで、
昔読んでいたファインマンという物理学者でノーベル賞受賞者の自伝を思い出した。

作中で彼は自分の日本語を学ぶ試みと断念について綴っていた箇所があった。

要約すると、尊敬語か謙譲語かによって動詞が違ってくるという焦れったさで挫折した(拝見する⇔御覧になる)。
彼は漢字まで辿り着いていれば、またしもてその一貫性のなさを嘆いていたであろう、苦笑。

出典(英語):
http://www.earth.northwestern.edu/~amir/files/Richard_P_Feynman-Surely_Youre_Joking_Mr_Feynman_v5.pdf
159-160頁
出来たような出来ないような (月に惟う)
2017-08-20 11:19:05
syuusyuu様

こんにちは。昨日、やっと挑戦できました。
130点。改めて解答したノートを見返しますと
、朱入れの文字で真っ赤です(笑)
語選択、類義語・対義語、文章題の書き取りは正解が半分以下。これらで間違えた所は、知らなかった熟語が大半ですのでひたすら覚えるのみとして、思い出せなかった語については悔しいばかり。例えば「杵臼、蟹行、岌岌、尺蚓、高燥、妹婿、悼歌、謖謖」は出来るべきでした。

・・・と書いているところで、次の模試がアップされましたね。平日は厳しいので、家族が外出している今のうちに取り組みます。
コソコソと(笑)
月に惟う さま (syuusyuu)
2017-08-20 11:55:01
こんにちは。ははは・・・やはりコソコソと?(笑)そんなこともあろうかと、月曜日に発信予定でしたが、諸事情から日曜日に取り組む方のほうが多いような気がしたので発信しました・・・よかった。
その4・・・まあまあの水準というところでしょうか、確かに思い出せなかった熟語は惜しいのが多いですね。でも、早めに復習に取り組めばそれだけ記憶に定着するでしょうから、良かったかもしれませんね。
ふふふ、次の(その5)もよろしくお願いします。
まいりました~ (rikuroku)
2017-08-21 17:07:29
こんにちは~

漢検1級 29-2向け模擬試験問題 その4
遅ればせながらチャレンジさせていただきました。

鬼!!

自分の中で印象的なものを抜粋しま~す

(一)
19.そんはく
「すんはく」な訳がないので、流行の「忖」の音にしてみました。

21~30の訓読みも相当難ですね~

(二)めっちゃ難しかった~
3.「啓処」にしてしまった6.「痊化」8.「雎鳩」11.「高梁」 13.「急急」 

(三)ここも鬼レベル
2.「扞諌」 3.???なるほど~

(四)
5.「えいごう」こんな簡単でいいのかな~と思ったら
  仏語でした~

(七)まいりました~
2.「天刃」  6.「過思」  9.「函箱」 

(八)
1「.強者・恭者・矜者」が浮かび、意味から何となく正解
7.「珈瑜」 意味はまったく分からず、でも惜しかった(笑)

(九)
4.意味が取れて良かった~
6.意味が取れて良かった~
9.「謖謖」 
カ.喞々に「しょくしょく」があるのでこれではない。
思いついたのがこれしかなかった。良かった~

ケ.しもべ 
この言い回し知らなかった~音読みとは思わず

ありがとうございました~
その5も近日中にやりま~す。

期待はずれ (syuusyuu)
2017-08-21 18:27:00
文章題書き全部〇~!!すごいねえ、9.「謖謖」もさすがだねえ(笑)
“傑作”解答を心待ちしてたけど、あんましねえやん・・・強いていえば、(七)の2.「天刃」  6.「過思」  9.「函箱」ぐらい??? 天刃・・・ふふふ、 過思・・・ぐふふ、函箱・・・ぎゃはははは・・・てな感じでしょうか(笑)
次、頼みます(笑)

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